- 2011年10月17日 12:01
SBMネットワークで使うiPhoneよりもauで使うiPhoneの方が快適。
そんな記事が増えてきた。
速度比較をすると余り差がない場面でも、実際のウエブブラウジングなどでは快適性に差が出るという。
無線区間の絶対的レスポンスはW-CDMAの方が速いが、接続手続きには時間がかかる。
これが改善されるにはLTEまで待たなければならない。
しかしそれだけなのだろうか?
接続の遅延による影響は接続開始時の一度だけだ。
つまり、リンクをタップしたから通信が開始されてデータが流れてくるまでの間になる。
レスポンスタイムなどを測定している時は接続状態であり、ここでのデータが悪いのは地上系ネットワークの駄目さ加減が原因だ。
つまりSBM回線で遅延が多いのは、地上系回線の混雑やパケットロスなどが大きな影響を与えていると考えられる。
ドコモやauはIP通話やオンラインゲームなどを考えたのか、ここ数年はネットワークの遅延減少に取り組んでいる。
一方のSBMは従来通りというか相変わらずな感じなので遅延が多い。
場合によっては1秒も遅れることがあり、これでは快適とは言えない。
上でリンクした記事でも「つながるまでに50秒近くかかった…」みたいな表現がある。
これはネットワーク混雑の他にも基地局密度が低いために上り信号が届かないなど、不安定な状態に陥っている可能性がある。
速度テストの場合は連続してデータがやりとりされるので遅延の部分が見えてこない。
そのため、比較的プアなSBMネットワークでもそこそこの値が出るわけだ。
もう一つは規制の問題。
ドコモやauの規制方法と異なり、SBMではサイト(群)ごとに速度を絞るなどしている。
この中には速度テスト系サイトは含まれていない。
従って速度テスト時にはフルスピードが出るが、実際のサイト閲覧時は規制を受けている可能性もある。
この規制方法はなかなか巧みで、遅くても「サイト側が混んでいるのだろう」で済まされることが多い。
また規制する方もアクセス統計からデータ転送量の多いサイトを抽出して、それをセットするだけなので自動化がしやすい。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/review/20111014_483887.html
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