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周波数利用効率


  • Posted by: F&F
  • 2011年10月25日 12:03

先日総務省の人の話を聞く機会があった。
スマートフォン全盛で無線帯域の混雑解消をどうするかが問題だと言っていた。

事業者のデータによるとドコモやauは年間2倍のペースでトラフィックが増大しているそうだ。
ちなみにこれらのデータは総務省には教えても他には公表していない。
それ以外の事業者(!)ではデータトラフィックの上昇速度が鈍いと言うが、どうやら回線が詰まっていて増えられない状況にあるらしい。

全体的な話としては高効率通信、今ならばLTEとマイクロセル化を推進する以外にはない。
データ通信分野ではWiMAXやAXGPが有効ではあるが、手軽さという面でWiFiだろう。
ただしこれも混信などの問題があってパフォーマンスが出にくくなっている。

2.4GHz帯を使うコードレス電話も、WiFiの混雑地域では音声が途切れるなどの悪影響が見られる。
タダだから、免許が要らないからと移動体通信事業者がWiFiをばらまくのは本来の利用目的とは異なるとしながらも、現状では仕方のない面もあるとあきらめ顔だった。
基地局などの整備やマイクロセル化を行った上で、それでも不足する分をWiFiに逃がすのは仕方がないが本末転倒な傾向もあると釘を刺す。

利用可能周波数帯域の確保も進めていくとは言うものの、年間のデータトラフィック増加量を新たな周波数帯域の確保で補うことは不可能だ。
スマートフォン利用者数の急激な増加が続くと思われるここ数年は、少なくともデータトラフィックは伸び続けるだろう。
無線区間の大容量化も勿論必要になるが、地上系も従来のネットワークではすぐに破綻してしまう。

ICT総研のテストによればSBMの通信速度は昨年から大幅な改善が見られたとのこと。
小ゾーン化やフェムト配りが功を奏した恰好だろうか。
これによって他社と遜色ない速度となり、日中の首都圏ではauのAndroidに次ぐ速度となっている。
auはそのAndroidよりiPhoneの方が多少速度が遅いのだが、これは端末のパフォーマンスの違いだろう。

Youtubeサイトでの動画閲覧開始までの遅延時間や接続率は、日中は各社共に問題ないが夜間は差が開く。
この辺りはネットワークの余裕度にも関係するだろうがSBMは接続率がかなり下がってしまう。
接続出来たとしても動画視聴までに時間がかかる。

CDMA方式の場合はセル内利用者によってセル半径なども変化するので、その分を見越したセル設計になっていないとこのような事が起こる。

   

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