真球

先日人工ダイヤモンドの球を作ったというニュースがあった。
直径7.5mmというからかなり大きな球で、真円誤差は数μm程度だという。

加工はレーザと超音波を使うのだとか。
http://www.ehime-u.ac.jp/%7egrc/news120.html
数μmを例えば2.5μmとするとベアリング等級でG100相当になる。
ちなみにベアリングの規格としてはG200がもっとも真球度が低く、誤差5μmだ。
では鋼球のもっとも球に近い等級はと言えばG3で0.08μmなのでまさに桁が違う。

丸い玉というとパチンコ玉がある。
軟鉄から作られて表面に焼き入れがしてある。
正式な名称は遊技球だ。
これにクロムメッキが施されているのだが、主に寿命はメッキの剥がれなどによる劣化だそうだ。
直径は11φで重さは5.4g〜5.7gで一般的な製品は5.5ｇで製造されている。
洗浄機などで劣化品が排除される他消失分を補充していくので実際には継ぎ足しながら使っているのが現状だ。
公称寿命？は8年とか10年とからしい。

パチンコ玉もベアリングのボールも製造方法は似たようなものだ。
鉄の棒を規定の長さに切断した後、鍛造というか圧造と言うかで丸い型に合わせて押しつぶす。
その後溝の掘られた2枚の円盤に挟まれて真球度を上げる。