Carrier IQ

Carrier IQ問題が大きく報じられたのは今月初め頃だった。
その後データ収集している内容などが解析されて少し落ち着きを取り戻した。

これの何が問題だったかというと、利用者に無断で情報収拾を行ったことだろう。
これはGoogleUpdateが嫌われたのに似ている。
通常はアップデートチェックは有用であり嫌われる類のものではないのだが、Googleのそれはユーザが簡単に消すことが出来ないなど問題があった。
一部のウイルス対策ソフトに関しても、それをアンインストールするために専用のツールが必要になるなど面倒なものがある。
メーカに言わせればウイルス自体にアンインストールを許さないためとでも言うのかも知れないが、アンインストールソフトがあるのだから悪意を持ったヤツは同じものを装備するだろう。

Carrier IQはアプリや移動機の状態などを記録する。
サービスや性能向上のために使われるとなれば情報収拾と提供に協力する人もいるだろうし、そんな事にCPUパワーも電池も使いたくないと思う人もいるだろう。
自分で買って自分で使っている機械なのだから、その自分が納得しないものが動いているのは気に入らない。
たぶん多くの人はそう考えるはずだ。
同じ機能の同じソフトでも利用者が納得して動かせば悪いプログラムではなくなり、勝手に動くと悪いプログラムになる。

これはiOSや、全てかどうかは解らないがAndroidスマートフォンにも組み込まれているそうだ。

人の数を数えるカウンタをドコモショップに仕掛けるとしよう。
これは個人情報を取得する類のものではないから無害です、だからここに仕掛けていきますと言って許されるだろうか。
そんな事をしようものならすぐに捕まるだろう。
ではスマートフォンは良いのか？
米国では固有IDを検出して行動監視なども行っていた経緯がある。

このCarrierIQ問題では集団訴訟も起きている。
メーカや事業者は考え方を変えるべきであり、この問題がそのきっかけになれば良いと思う。