進入禁止(1)

進入禁止じゃないな、本線直進のみの標識だ。
その標識は推定6m幅の道路にあった。

が、トラックの影で見えなかったので脇道、推定2.5m幅の道路に入ったら捕まった。
いや、捕まったのではないな、捕まりそうになった。
勿論警官は捕まえた気でいる。

警官は標識があるのに何故入ってきたかというので、標識を見落とした、標識を見に行って良いかと聞いて本線に見に行った。
ら、確かに標識があった。
標識は確認したのだが、その場所から警官が見えない。

警官の所に戻って、おまわりさんはどこで見ていましたかと聞いた。
すると少し歩きながらこの辺りだと言った。
おかしいなぁ、その場所で見ていたとすると私を制止した場所と合わないなぁ。

おまわりさん、嘘はいけませんよ。
私が本線から入ってきた所は見ていなかったでしょ？
そう言ったが警官は見ていたと言う。
(しかし語尾に力がない)
でもね、おまわりさんが私を制止した場所から道路の入り口が見えないでしょ。
警官は、制止した場所は（本来制止した場所より）道路の入り口側だと言い張るが表情が若干弱々しくなる。

私は違反したのは事実なのでそれは認めますが、でもおまわりさんが見ていないのでは罪に問えないでしょ？
(スクータを押して入ってきたのか、脇の家から出てきたのかも知れないし)
原則現行犯と推定無罪のアレですよ、あれ。
じゃあもう一度聞きますね、おまわりさんはどこで私を見ていましたか？

警官は「今回は警告だけで済ませるから今度から違反はしないように」と言った。

写真の警官が立っている位置から道路の進入口は見えない。
スクータは遙か手前にある。
つまり警官がスクータの前に立ちはだかったその場所から道路の進入口は全く見えなかったのだが、この時点で警官的には鬼の首を取ったような勢いで違反切符を書いている。

警官が言うには住民から苦情が来たので取り締まりをしていたというのだが、私が思うに取り締まりをしようと思って歩いてきた所に私が通りかかったのではないだろうか。
本来はもっと坂の下の方、カーブのあたりで網を張る予定だったのだが、出会ったから捕まえちゃえみたいな。
これも横暴な警官だったら違反だと言い切ったと思う。