- 2011年12月27日 13:02
トヨタのハイブリッド小型車アクアは、これまでのプリウス兄弟車とは違い小型のパワートレーンを開発して搭載した。
エンジンは1.5リッターのアトキンソンサイクルで74馬力、これはプリウス用をスケールダウンしたものだ。
モータは61馬力とされているが電池で動く部分だけを見ると15馬力程度となる。
15馬力をどのくらいの時間発揮出来るかは定かではないが、10C以上の放電になるので長くても数分間程度になるだろう。
バッテリはプリウス用より容量の小さなNi-MHで、やはりコスト重視だとLi-ionは使えないのか。
電池容量は約1kWhだと思われるが最初の2割と最後の2割は通常使われないので、実質容量は700W弱になるはず。
これは12V換算で60Ah程度の容量となり、通常の普通車のバッテリ容量と大差ない。
アクアのエコっぽい所は小型化ではないかと思う。
5ナンバー枠に入れた事はアピール度も高く、エコっぽく感じられるはずだ。
徹底したコストダウンによって180万円前後の価格帯に抑えた事も魅力だろう。
もっとも、あれもこれもとオプションを買い込むとあっという間に200万円を超える事になっている。
デザインはごく普通で尖った所のない普通の2BOXである。
テール周りはCT200hのテールランプを縦型に変更したような感じだ。
10・15モード燃費は40km/lを達成、実走行燃費が半分だとしても20km/lに達する事になる。
なお10・15モード燃費が控えめなのは、その分JC08チューンに傾けたという事かも知れない。
プリウスやアクアだけではなくホンダ車などでも同様だが、ハイブリッド代の分のコスト削減を行わなければならないので相当安っぽい。
それでもトヨタは見える部分は立派に作ろうとはするが、言うなれば旧ビッツみたいな感じとでも言えば良いのかなぁ。
スポット溶接の間隔をほんの少し広げて工数と時間を節約するなど、涙ぐましい努力によって作られている。
トヨタの資料には0-100km/h加速で10.7秒実現したと書かれている。
これってあえて書くほどの数字なのかなと、ちょっと疑問。
いや、100km/hまでの加速中に電池切れにはなりませんよというアピールなのかな。
0-100km/hが10秒台というとアルファードより速く加速重視の軽自動車程度だが、たぶん数分で電池切れになる。
そうなると、当然ながら軽自動車並みの加速を得る事はもはや不可能だ。
バッテリ切れの電動アシスト自転車のごとく、重りを積んで走っているようなもの。
なので上り坂の続く峠越えなどは推奨されない。
EVよりは利用範囲が広い訳だが、何でもかんでも万能という事ではない。
動画が面白い。
http://user.wazamono.jp/kasokusure/
SL500(R230)は排気量の割に遅いなと思ったが6.5秒くらい、CLSは7秒くらいだ。
スーパーチャージャで中間トルクが太く乗りやすいC180も0-100km/hだと9秒以上を要する。
速度が出れば普通に走れるが、さすがに頭が痛くなるほど加速の悪いA160の0-100km/hタイムが11.6秒だそうだ。
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