4年以内に?(6)

おそらく震災から1ヶ月が過ぎると生活も落ち着いてくるだろう。
国のやることなので避難所や仮設住宅の建設などは相当遅れるはずだ。

災害から復興のフェーズになると、官僚達は又復興バブルが来たと予算要求をしまくる。
当然カネがないので増税となるが、首都圏が大ダメージを受けているので税収が上がるわけがない。
住む所もなければ仕事もなく、食料品やガソリンなどは激しく値上がりするだろう。
人々は貯金を切り崩して生活を維持しようとするが、そうなると銀行の預金残高が減少する。
もしかしたら日銀がお札を刷るかも知れないが、そうすると更に物価が上昇して悪のインフレが起きる。
こうなると預貯金封鎖でもしない限り銀行システムが維持出来なくなる。
経済の壊れ具合は都心部の壊れ具合に比例する。

大手町あたりが激しく破壊されるとインターネットなどの通信網も切断される。
冗長経路を持っているとは言っても限界がある。
関東と関西に主要な設備を分散させている事業者は関西に切り替えてサービスを提供すると思うが、帯域はものすごく絞られた状態になる。

ドコモはスーパーマクロ局を稼動させると思うが、これにしても加入者あたりの帯域は極めて少なくなる。
緊急地震速報などの仕組みなどを利用したブロードキャストに近い情報の配信と、極度に帯域制限されたパケット通信程度になるかも知れない。
しかもドコモは昨年末からトラブル続きでしかもその障害規模が大きい。
ドコモなら安心と言われたのは既に過去の話なのか。

放送局が生きていればTVやラジオで情報取得が出来るだろう。
これも電力や自家発電の燃料が確保出来ればの話で、それが無くなれば放送は出来なくなる。
AMラジオならば他県の放送を受信出来るだろうし、もしかしたら衛星放送は関西あたりからアップリンク出来るのかも知れない。
ただし電力がなければ衛星放送は受信出来ない。
逆に電力さえあれば空の見える所にパラボラを転がすだけで受信が出来る。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20120125/297287/?rt=nocnt