増税

増税に向けて色々動き始めている。
日本景気が回復しない時に政府は市場に資金を供給して欲しいと思った。

しかし日銀は、資金供給はインフレを招くと言って反発した。
デフレのまっただ中にインフレ論を持ち出したのだ。
何度も書いているように、餓死しそうな人が食べ物をくれと懇願しているのに「食い過ぎは腹をこわすからダメ」と言っているようなものだ。

しかし今回は10兆円の資金供給とインフレターゲットを設定するという。
政府の言う事は聞かない日銀も財務省の言う事ならばホイホイと聞くわけだ。
財務省としては、見かけ上だけでもデフレを脱しないと増税が難しくなる事への対策を講じた形になる。

少なくとも4年前なら徐々にデフレ進行を食い止められただろうが、明らかに遅すぎた。
遅すぎた場合に無理矢理これを行うとオーバシュートするか効果が表れないかだ。
これは橋本首相がバブルを急激にぶっ壊した時と同じである。

表向きの増税のみではなく国民背番号制による課税も行いそうだ。
全国民に番号を振るので婚姻などで姓が変わっても追跡出来る。
取る方は勝手に取るが、払う方は申請がなければ払わない。
これは年金でも子ども手当も同様、子ども手当の申請をしていない方は今年は貰えなくなる。

そして今度は休眠口座のカネを国が使うと言い始めた。
預金封鎖の序章なのか。
国民背番号制となると口座の持ち主もきっちり特定が可能になる。
その前に使ってしまおうという訳か。

まだ海外銀行に口座を持っていない方は、今のうちに作っておいた方が何かとお得だと思う。
高金利時代がやってきたとして、国内銀行の利息は額にかかわらず2割を税金として取られる。
海外口座ならば雑所得扱いなので20万円まで課税されない。

休眠口座のカネを銀行の利益に付け替えるのは、それを利益に計上して税金を取りたいからだ。
休眠を休眠のままにしておけば利息の2割しか税金を取れないが、元本ごと銀行に渡してしまうと法人税を取る事が出来る。
全ては財務相の思うがままなのだ。

同じ事はポイントの考え方に関してもある。
ヨドバシカメラなどで品物を買うとポイントがたまる。
貯まったポイントは利用者が預けているのだからヨドバシ側からすれば預かり金だ。
しかし税務署は違うという。
預かり金など存在せず、ポイント分も利益として課税するというのだ。