- 2012年2月17日 13:02
傷んだエンジンの修正に、従来はオーバサイズピストンを使った。
しかし国交省のお達しによってオーバサイズピストンは姿を消す事になった。
確かにオーバサイズピストンを入れれば排気量が変わるわけで、認定形式のそれと違うじゃないかとなる。
またエミッションコントロールも狂う可能性があるので、排ガス制御の点からもダメだと言われればそれまでだ。
実際的な問題としてはシリンダを修正するよりも中古のエンジンに載せ替えた方が安くなる。
チューニングという点で考えるとノーマルボアのままピストンを変えるケースは多くはない。
少しオーバサイズのピストンに合わせてボアを修正するのが一般的だからだ。
ピストンの材質や製造法による最適なクリアランス、真円度の確保などでボーリングとなる。
(ノーマルシリンダに合わせたサードパーティピストンもある)
ちなみにスカイウエイブ250の場合は0.5mmオーバサイズのピストンを入れただけで250ccを超えてしまうし、シグナスも0.5mmオーバサイズにしただけで125ccを超える。
台湾シグナスは150cc版というものもあって、ヤマハ製ではなくオーバサイズピストン組み込み済みってヤツだろうか。
販売店によっては、ピンク(の、ナンバープレート)にしますか?白にしますか?みたいな売り方をしている。
これにピンクのナンバーを付けのは、書類だけで(現在はほぼ不可能だが)50ccの原付を黄色ナンバーにするのと同じ事だ。
まあ50ccを51ccにするなら脱税にはならないな、余計にお金を払うことになるので。
自動車用のエンジンも最近は余裕度が減少してボアアップもしにくくなってきた。
昔の日産L型エンジンなどは2000cc版から2800cc版まで同じ(実は全く同じと言うことでもなかったが)ようなもので、ボアストロークアップで最終的には3200cc以上にまで排気量を増やすことが出来た。
シングルカムのカウンタフロー2バルブエンジンがリッター100馬力を絞り出したのだから凄い。
ノーマルでは6000回転以上回ることを拒否するかのように振動が増えたのに、チューニングエンジンではあっけなく8000回転を突破した。
これがバランスってものなのかと、先輩の乗っていたS30を見て思ったものだ。
湿度の高い日にスロットルを開けるとキャブのファンネル付近の気圧が下がって霧が出来るのが面白かった。
写真は抱きつきエンジンのクランクケースを割ったもの。
クランクやベアリングなどに異常は見られなかった。
せっかく割ったのだからベアリング類は全交換が気持ちが良いには違いない。
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