スカイウエイブ(109)

エンジンを積み替えるのはそう手間がかかる事ではない。
しかしエンジンを積み替えるために外装の多くを外さなければならないのは大いに手間である。

エンジンに接続されている電線はオルタネータとイグニションタイミングケーブルの2本だけ。
しかしこのケーブルはフロント部分でコネクトされているので、エンジン外しに不要なフロント部分もバラさなければいけない。
私はフロントボックスと呼ばれるパーツは外さずに手を突っ込んでコネクタを抜く。

エンジン自体はフロアジャッキで支えながら引っ張り出せばいいので手間ではない。
これは手間ではないが、シートから後ろは全部外装パーツを外さなければならないのが面倒なのだ。
私の場合は外さなくても済みそうな所は宙ぶらりん状態にしたりもする。

エンジンを外す時に冷却水のパイプを抜く。
私は不凍液が若干こぼれるのは後で補充すればいいやと思っているが、パイプに小さな瓶でも突っ込ん蓋をしておいた方がスマートだ。
エンジン交換だけなら1時間もかからないのではないだろうか。
換装後は冷却水のエア抜きを忘れずに行わないとオーバヒートする。

エンジンを下ろさずに腰上を外せますかと質問を頂いたが、理屈では可能である。
エキマニも6mmの短い6角レンチとユニバーサルジョイント（出来れば6.3mm差し込み角で)があればラチェットハンドルで回せる。
もっともエキマニごと引っこ抜いた方が楽かも知れないけど。

ヘッドを外すならシートとフロントフレームカバー(シート前方の黒い小さめのカバー)を外すだけで行けそうな気がする。
シリンダとヘッドをつないでいるビスを外すのにアンダーカバーを取らないとダメかも知れないし、それを外したとしてもリアサスのリンクが邪魔だとは思う。
エンジンを下ろすとなるとカバー類は総外しになるので、シートを外すだけでヘッドとシリンダが外せれば時間の節約にはなる。
急がば回れ方針で行くかどうか、だ。