- 2012年5月 1日 12:01
いずれもイグニションコイルの二次側をコンデンサでGNDに落とすという手法で火花を強くしようとするモノだ。
画像は上がノーマルで下がノロジー的にしたもので、単にハイテンションコードにアルミフォイルを巻いてGNDに落としただけだ。
ノーマル状態の時には安定した火花電流が観測出来るのだが、ノロジー化の方は不安定で何度もオシロの波形を取り直した。
その中でもっとも放電電流の取れているのが画像である。
水色の線は二次電流、黄色の線は一次電圧(外部にディバイダを入れているので1Div./約160V)である。
火花ギャップは10mm程度だ。
オシロの横軸スケールは5μS/Div.になっていて、いわゆる誘導放電の波形はこの右側にずっと続く。
波形は最初の絶縁破壊時の容量放電の部分を拡大した感じになっている。
水色が二次電流波形、黄色は一次電圧波形だ。
ノーマルでは大きく逆極性(上に振り切る)に電流が振れているが、ノロジー化の方は正極性(マイナス方向)に電流が流れている。
ただしこの状態は希にしか起きない。
火花の写真はノロジー化の方が色々な場所に飛んでいる。
放電を目で見るとノロジー化の方が明るい感じがするし音も大きい。
しかしデジカメで撮るとどちらも余り変わらない。
放電エネルギが同じだからカメラで撮っても変わらないのだろうか。
ノロジー効果?は放電ギャップが広く放電しにくい時の方が効果が大きい。
その方がインピーダンスが上がってコンデンサ効果が出る。
当たり前だがコンデンサを入れているので点火タイミングは遅れている。
火花状態にもよるが5μS〜10μS程度の遅れになり、これは6000回転時にクランク角で2〜3度になる。
遅延時間は一定なので回転数が上がるとよりそれが大きくなる。
従って1万回転も回るようなエンジンだと点火時期が遅くなりすぎてパワーダウンが激しくなるだろう。
CDI化したイグニションシステムでも効果はあるが、そもそも波形の立ち上がり速いので誘導放電型イグニッションシステムのような差は無い。
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