Home > 透明性

透明性


  • Posted by: F&F
  • 2012年5月 9日 13:01

昨日だったか消費者担当相は東電の電気料金値上げには透明性が必要だと語った。
そんな事を言うと経産省と財務省に怒られるんじゃないのかな。

枝野経産相みたいに発言訂正を強いられたりして。
経産省としては電力会社が多くの天下りを受け入れてくれなければ困るし、財務省としてはどんどん値上げしてどんどん税金を払って欲しいと思っているだろう。
東京電力がまだ民間だから透明性とかなんとか言っていられるが、この先国営になったらそんな事は口が滑っても言えない。
税金と同じく、取りやすい所からどんどん取っていくようになるだろう。
東京電力の収益性の透明度を上げる事は勿論必要だが、じゃあ税はどうなのかと言いたくもなる。

消費税を上げる上げるというのは電力会社が原発を動かしたいから動かすのだと言っているのと変わらない。
原発を動かしたいから電気が足りない事にしなければならず、増税のためには無駄な支出を削ってしまう訳にはいかない。
これがあれですな、立ち位置が変われば正義の基準が変わるというヤツで。

経済成長盛んな頃、地価は必ず上がると言われた。
日本の土地の面積は有限で、しかし人口は年々増え続けるからだと。
人々は地価の高騰によってマイホームが遠のいた事を実感し、こんなに土地が上がったのでは暮らしていけないと嘆いた。
しかしそんな中でマイホームを手に入れた人は、地価よもっと上がれ、上がった所で売り抜けてやると考えた。
地価高騰の被害者は、自分の土地を手に入れたとたん加害者へと変貌するのである。

そしてバブルな時代がやってきた。
土地を転がして大金を懐に入れる人が増えた。
演歌歌手ですら土地転がしに手を染めた。
誰もが地価は無限に上がっていく物と信じて疑わなかったのである。

しかし当時の橋本首相はバブルを急激にぶっ壊してしまった。
経済も自然も急な変化には極めて弱く、一気に不景気時代へと突入する事になる。
無限に上がると思われていた地価は、あれよあれよという間に半額になり、そして1/3になってしまった。
高額で土地を買った人に残ったローンは、もはや土地を売ったとしても利息分にもならないとさえいわれた。

ローンが不良債権化して銀行が困った。
国は銀行にカネを突っ込み、政治家はその金を献金という形で受け取った。
東京電力国有化も、きっと官僚や政治家にとってお得な事が沢山あるのだろう。

   

Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > 透明性



VC