- 2012年5月23日 12:01
ノーマルの誘導放電のままマルチスパークを謳う商品があるが、あの仕組みはどうなっているのかという質問を頂いた。
当該メーカの説明を見ると、単にチョッピングしているだけのようである。
波形は水色が二次電流波形、紫が一次電圧波形、黄色がイグナイタのドライブ波形である。
この通り、市販品と同じ波形が観測出来た。
市販品はコイルの電源側をスイッチするようになっている。
なのでDIのマルチコイルでもチョッパは1つで良い。
これが何のメリットをもたらすのか。
要するに連続放電しようとしているところを途中でぶった切っているだけなのだ。
一度目で絶縁破壊されなかったら二度目がある?
確かにそんな見方は出来るのかも知れないが、一度目のスパークで絶縁破壊が出来ないとエネルギの大半はそこで使われてしまう。
コイルに高電圧をかけるなどしてチャージするならばいいが、そうでないと二度目のスパークはかなり弱くなって意味をなさない可能性がある。
コイルに高圧をかけるその方法がCDIそのものだ。
プラズマ何とかだとかイグナイトがどうしたこうしたという商品はこの手のチョッパだ。
DC-DCで電圧を上げている或いはそれが別売りされているものもある。
ただ、せっかく長時間放電しようとしているところをぶった切って再放電させる事に大きな意味があるのかどうか。
例えばCDIだと放電時間そのものが短いので、これを複数回放電させてトータル時間を稼ぐ意味はある。
だがノーマル誘導放電の場合はねぇ。
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