mixi

我が国に於けるSNSの代表格でもあるmixiの会員数減少が止まらない。
メディアによればスマートフォンへの対応の遅れが流出を加速させたとなっている。

私がmixiのIDを取った頃、ケータイのメールアドレスは不要だった。
しかしその後ケータイメールアドレスの登録が必須となり、ケータイ利用者の会員数が増大していった。
mixiは体裁の良い出会い系サイトだと言われたのもこの頃である。
足跡ツールを使って活動した政治家がいたり孫さんがMySpaceの比較に出すなど、押しも押されもせぬ存在感があった。

ケータイフィルタリングを前にして突如かなりの数のコミュニティが削除された。
当初mixiは、例え出会い系のコミュニティでも主催は会員でありmixi運営は無関係と言っていた。
それに、出会い系やその類似コミュニティを削除したら会員数が減ってしまうとも。
しかしフィルタリングの前に、それら勝手な言い分は通らなかったわけだ。

SNSは狭い世界だと思う。
確かに会員数が増大すれば広い世界になり得るのかも知れないが、IDで管理されつながるのはTwitterなどでも同じだ。
Blogなどは全くオープンであり、見たい人は誰の記事でも見る事が出来る。
SNSの場合は設定によってつながりのある人にしか見られなかったり、そもそもつながりがないとアクセスも出来なかったりする。
それが良いと思う人もいるだろうし、狭いと感じる人もいるだろう。

会員数を減らしたくないmixiは迷走する。
招待制からオープンにしたが、これは閉鎖性を好む会員からの反発を買った。
さらには中国や韓国事業者との関係を深めるなど、既存会員のセキュリティは守られるのかと心配になる。
会員規約の改正はモバゲーなどと同様に、会員の著作物はmixiのものだよとするものが加えられた。
これにより小説や芸術性のある写真などを掲載していた加入者は、それを削除して自分の権利を守らざるを得なくなった。

ユーザと共に歩んできたはずのSNSが、ユーザの意向と違った方を向き始めたのではないのか。
PONTAとの提携で会員情報の扱いにも又変化が出るようだ。