Flash〜LTEの時代に

スマートフォン向けのFlashPlayerの提供が先月終了した。
Adobeは今後スマートフォン向けのFlashPlayerは提供しない。

FlashというとiPhoneがこれに対応しなかった事が話題になった。
当時日本のサイト、特に家電や自動車メーカのサイトではFlash全盛という感じで、それらサイトを見る事が出来なかった。
YahooJapanでもFlashが使われていて、iPhone利用者からは「グループ会社のくせにiPhoneで見られないようなサイトを作るとは何事だ」と文句が上がった。
iPhoneな人はHTML5があるから良いのだと言い張った。

あれから早いもので4年の月日が過ぎた。
iPhoneにもFlash対応したブラウザアプリがインストールできるなど、変化はあった。
一方でChromeがFlashをサポートしないなど、さらにAdobe自身もスマートフォン向けFlashPlayerの提供をやめる事となった。


iPhone3Gが発売されて大きな話題となった。
何が出来て何が出来なかったのか。
今見ると懐かしいなぁと思う。
http://www.omoshiro-news.net/memo/iPhone3G.html

まだまだスマートフォンというもの自体が珍しかった頃、iPhoneは画期的製品として登場した。
しかし世界で絶賛されたその機能も、高機能な日本のケータイに比較すると見劣りする部分もあった。
そして3GS,4,4Sと正常進化を重ねて従来型ケータイに追いつくかのように見えた。
だがそこにAndroidが立ちはだかる事になり、一気にシェアを持って行かれる。

iPhone5の登場はニュースになった。
もしこれが昨年の、iPhone4Sの時に出ていたら成功度は高かっただろう。
昨年出ていればAndroidと対等に戦えたのかも知れないが、今となってはインパクトも大きくはない。
Androidを追いかけるように16:9のアスペクトレシオと4インチのサイズを手に入れたのだが、iPhoneはiPhoneとして存在しているだけで良いのではないだろうか。
Androidを追ったところで、そもそも進化の速度が違うのだから勝負にはならない。

iPhone5をサービス開始前のLTE接続したレポートがある。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/107/107273/
auもSBMも速度が出ていないところを見るとiPhoneが遅いのかも知れない。
この速度はMIMOが効いていなくても出る。
記事では何台かのiPhoneが通信していたとされるが、サービス開始後のセル内利用者数に比較すれば微々たる台数だ。

画面のコピーはLTEエリア内の空いた場所で測ったもの。
横浜駅周辺では10Mbps前後だが、人の少なそうな所だと20Mbps前後が安定して出る。