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プラチナバンド(3)


  • Posted by: F&F
  • 2012年9月20日 11:01

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SBMのプラチナ電波は全く受信できないが、パーソナル無線の電波は受信できた。
スペアナをMAXホールドで少し放置したのが画面のコピーである。

パーソナル無線は903.0125MHzをコントロールチャネルとして、そこから上方向に免許周波数帯がある。
しかしトラックドライバーなどは免許された以外のチャネルを平気で使う。
このオフバンド違法無線機がauの旧800MHz帯に妨害を与えて問題となった。

折しもパーソナル無線全盛期、au(当時はセルラー)はcdmaOneを使っていた。
このcdmaOneの帯域内に違法パーソナル無線局が入ってくると、(CDMA方式なので)すべての論理チャネルの通信が遮断されてしまう。
このために狭帯域妨害波を除去する設備の導入を行うなど、相当苦労したのだ。

SBMの900MHz帯に妨害を与えるのは違法無線局ばかりではなく合法局もだ。
まあ免許が切れればそんな局も違法無線局になるのだが、免許が切れようとも無線機が動き続ける限り使う人は居るだろう。
こうなるとセルラーの場合と同様で、1局のパーソナル無線局はSBMの900MHz帯で通信・通話するすべてのセル内接続者の通信を不可能にする。

妨害は上り信号に影響を与えるので、基地局は移動機に対してパワーを上げろと指示を出すだろう。
妨害波のレベルが低い場合は移動機が発熱してバッテリが減るくらいで済むが、パワーを上げても通信が成立しない場合は切断以外にない。


昨日は緊急とやらの会見が中継されていた。
auがLTEで先行していると報道されているが、実はSBMの方が免許申請数は多いのだと孫さんは吠えた。
「我々は未来の事は語らない、今現在の事を重視している」と嘘を言う。
何しろLTEエリアマップも900MHz帯のエリアマップも「未来」の事しか書いていないのだから。

KDDIより速い、エリアも(そのうち)広くなる、テザリングもやる、完全定額もやる、BB割もやると言った。
おそらくau版よりSBM版の方が代替需要もあって売れると思うのだが、追っ手を素早く引き離す策こそ大切なのだ。
三菱がパジェロ人気にあぐらをかいて失敗したように、好調なauが天狗になって失敗したように、売れているものはやがて売れなくなる運命にある。
孫さんの鋭い嗅覚は追っ手との距離が縮まっている事を敏感に察知し、これ以上距離が詰まらないように引き離しに出た。
果たして引き離しに成功するのか、それとも逃げ切れないのか。

auはパケット上限があるがウチはない。
使い放題、本当の意味での使い放題だと言った。
でもテザリングしたら7GB制限するけどね、って、auと同じではないか。

900MHzは届く、2GHzは圏外が多いとも言う。
でもLTEは2GHzだけなんだけどね。
いやいやauだってiPhoneで使えるのは2GHzだけなんだから、むしろSBM有利なんだよと言って見せた。

900MHzを貰っちゃって言い訳がしにくくなった印象はある。
その900MHz帯の整備もなかなか進んでいない。
au対策の素早さはさすがと言えるのだが、迷走感漂う昨日の会見には批判も相次いだ。

   

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