- 2013年1月13日 13:02
SBMご自慢の、しかしちっともエリアの広くならない900MHz帯は旧パーソナル無線の周波数帯を含んでいる。
これに関しては以前にも書いたが、違法無線局が残留している現在においてはその帯域をフルに使うには問題がある。
CDMAは拡散されているから狭帯域のパーソナル無線程度では妨害されないだろうと考える人が居るかも知れない。
確かに狭帯域波の電力がCDMA波の狭帯域辺りの電力と同一だったら、拡散されている分だけ混信に強くなる。
しかし実際はそうではない。
CDMAの平均電力が-90dBm/MHzくらいの時に、違法パーソナル無線の方は-30dBm/MHzとか、あるいはそれ以上で入ってくるのだ。
するとどうなるか。
狭帯域通信であれば混信したその周波数の通信だけが妨害される。
LTEなどでも同様に、妨害を受けたサブキャリア周辺だけがダメになる。
制御信号のある辺り、制御チャネルに妨害を受ければ通話/通信中以外の全ての発着呼に影響が及ぶ。
しかしCDMAは帯域全体で信号を送っているので、狭帯域の妨害信号1本で全ての通信が成立しなくなってしまう。
それがどのくらいヤバいのかは「800MHz帯に於ける移動業務用周波数高能率利用技術に関する調査検討会」の資料などを見れば分かる。
CDMAは広帯域拡散されているので一部の帯域を抜いてしまっても通信は成立しやすい。
つまり信号が加算されるのはダメだが、その妨害波ごとリジェクトしてしまえば良いのだ。
これが狭帯域の選択制妨害信号除去技術であり、現在は信号処理レベルでこれが行われているはずだ。
もちろん標準BTSに付いているわけではなく、別途お金を払うなら付けてやっても良いよと言う事で、特定メーカのみが行っている。
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