一人負け

スプリント一人負け、年末には4位転落かと言われている米国通信業界である。
ソフトバンクが買収して1年が経つが、回復を叫ぶのは孫さんだけである。

同時に孫さんはSBMのノウハウを使って急速なネットワーク改善を試み、そしてそれが完成に近づいたと言った。
SBMのノウハウを使ったと言う事は、出来ましたとかナンバーワンと叫ぶ商法を取り入れたと言う事だろう。
実際にはエリア改善など進んでいなくても、ナンバーワンだナンバーワンだとやれば日本人は騙されてくれた。

しかし米国では通用しなかった。
相変わらずの純減傾向に歯止めがかからず、価格を下げればすぐ他社に追従される。
そこでさらなる値下げをするのだとか。
安かろう悪かろう、いや悪いのだからそれに見合った価格に引き下げる作戦だ。
しかし多少の値下げでは他社が追従してしまい、そうなれば体力のないスプリントが負ける。
安価な料金プランと安価な端末でローンを組ませるみたいな商売かな。
パケット上限を引き上げる噂もあるが、SBMのように3日で○GBみたいな制限を加えて使い切れないプランだったりして。
スプリントはプリペイドトライとユーザが多いので、パケット上限を引き上げてもダメージは少ないかも。

思えばSBMも安っぽいイメージで売った。
通常であれば企業イメージを上げる戦略を行うのだが、安い、安っぽい、ゼロ円、タダを連発した。
しかし実際に安かったかというとそれは疑問で、もしも安いのならばドコモやauよりも利益を出す事は出来ない。
スプリントも同じように、安いイメージで売って実はがっぽり取っちゃうよ商売が通用すれば成功する。
しかしそれが駄目だと安っぽい上にずるい通信会社だと言われてしまう。

スプリントはコスト削減のために人員整理も視野に入れているらしい。
Tモバイル買収が駄目になり、先が無くなってしまったのだ。