- 2017年6月26日 11:06
木張りの外壁の話で防腐剤を少し調べてみた。
防蟻剤などは無色透明のものもあるのだが、それでも塗ると風合いは変わるのかも知れない。
防腐剤というと昔はクレオソートだった。
木製の枕木や電柱に塗られていたアレである。
クレオソートはコールタールの蒸留物で、そのコールタールは石炭の蒸留物だ。
従って様々な物質が含まれ、発がん性物質もその中にあるという事で使用が制限された。
現在売られているクレオソート防腐剤は、規制されている物質を取り除いたものだ。
クレオソートは強烈な臭いを発するが防腐効果は抜群で、30年以上もその効果が続くらしい。
佐賀県林業試験場のデータがあった。
杉材の杭を打ち込み、その土中となった部分の木材の変化を観察するというもの。
土中にある事で通常の木材利用環境よりも厳しい。
従来型クレオソートでは耐久年数が7年、環境適合型クレオソートで6年、木酢液含浸は無処理と変わらず4年、木の皮の付いた状態では2.5年となった。
木の皮に関しては木の本体?よりも弱いので、ピロディンによるテストでは不利に出たとも考えられる。
和歌山県林業試験場でもほぼ同様の結果となっている。
和歌山県林業試験場の試験では杭の地上部、反埋設部、埋設部でテストを行っている。
ここで埋設部よりも半埋設部、つまり土と地上の境目の腐朽がもっとも激しい。
腐敗菌が活動しやすい温度や酸素量があった為だろう。
いずれのテストでも木酢液の効果は余り認められなかった。
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