F-GME15：LED点滅(3)

初期型ナノイー空気清浄機はリコールレベルの不良品だがPanasonicは修理で対応しようとした。
しかし根本的な不良なのだからナノイーユニットをいくら交換しても駄目なのである。

アルコール洗浄して暫くは良好に動作する事から見ると、内部の汚れが少ない時にはリークは起きないのだ。
過剰に付着した水滴がゴミなどと混ざれば電気抵抗は減少してリークしやすくなる。
Panasonicでも温度や湿度雰囲気を変えてのテストはしたのだろうが、埃の付着テストは手を抜いたのかも知れない。
営業からは早く製品化しろ、早く出荷しろとせっつかれる。
いくら技術が検証時間を欲しいと言っても許されない。

それでもシリアル番号のサフィックスが「B」と「C」があるらしい。
ウチにあるものにはアルファベットが付いていない初期型だ。
Bは絶縁被膜塗装による対策が行われたらしいのだが根本的解決にはなっていないと言われる。
そもそも絶縁被膜塗装をしようがしまいが、そこは絶縁体なのだ。
絶縁体の上に水と埃が乗るから導通状態になる。
絶縁体の上に絶縁体を重ねた所で大きな改善にはならないとも思うのだがどうだろうか。

本来はファームの改造が最も良いのだが、ナノイーユニットもコントロールユニットもワンチップ化されたデバイスがあるのみだ。
おそらくこれは数十万個規模で作られていると思うので、そう簡単に焼き直しはできないし期間もかかる。
よって根本的改善は次期モデルに持ち越される事になるわけだ。