- 2018年8月29日 12:10
ナノイーユニットを開けてみると酷い事になっている。
結露水で端子が電気分解されてボロボロだ。
配線も端子も腐食して外れている。
これではナノイーユニットは稼働しない。
電線と半田付けの痕跡はあるがペルチェ側の端子は腐食してしまい跡形もない。
カソード電極もバラバラになりそうなほど腐食して原形をとどめていない。
Panasonicは考えた、F-GME15で多くのクレームが来たのは故障をLED点滅で示したからだと。
故障を通知しなければクレームにならない。
そもそもナノイーが出ているかどうかなど誰にも分からないし、出ていなかったとしてもそれに気づく人はいない。
だったらナノイーユニットを搭載しなくても同じなのだが、それでは詐欺になってしまう。
これは直すとかそういうレベルの問題ではない。
インオペだ、既に機能していないのだからこれ以上壊れる事はない。
自動車の排ガス浄化装置と同じだ。
寿命が来たら壊れても(エミッションレベルが上がっても)文句は言われない事になっている。
内部の腐食状態がF-GME15よりも酷いのは、これが加湿器だという事だ。
加湿された空気の通路にナノイー発生器があるので結露水がどんどん生成されたのだろう。
そして端子が水に浸かり、電気分解されて端子がボロボロになった。
F-GME15ではエラー検知でナノイーユニットへの通電が止まる。
従って水がどんどん生成され続ける事はない。
しかしF-VXF35はエラー検知制御自体が存在していないかも知れない。
すると水がどんどん出来て水たまりが出来、端子が電気分解で解けていく。
設計改善は防水構造を採る事だ。
ペルチェと端子部分を樹脂で覆うなどすれば水の侵入を防ぐ事が出来る。
ただし水蒸気透過率の低い樹脂でなければいけないので構造と実装には工夫が必要だ。
もう一つは電気分解の起きない電圧にする事である。
ペルチェ素子を直列ではなく並列接続の1セルにすれば0.7〜0.8Vで動作する。
電気分解が起きるには1.2V以上が必要なので、例え端子部に水が付着したとしても電気分解は起きない。
と思って動作しているもののペルチェ電圧を測ったら0.6〜1V程度だった。
純水では電気分解は起きないが不純物が混じると駄目なのだろうか。
機能の実現なんて簡単なものだ。
ソフトウエアでも同じで正常系は難しくはない。
大変なのは異常系の処理で、何が起きるか分からないその何かを網羅して処理する必要がある。
2009年当時のPanasonicには、常識的応用の利くエンジニアは既に存在していなかったという事だ。
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