- 2018年10月23日 11:06
古くからある発電機はエンジンと発電機が直結されている。
エンジンの回転数が発電周波数になる。
増速或いは減速機構を設けた発電機もあるが、普通は直結だ。
ヘビーデューティーで修理が簡単な機構を狙えば自ずと直結方式になる。
なので低回転で最大出力が出るようなエンジンセッティングになっている。
エンジン出力は回転数×トルク÷716なので、同じトルクのエンジンであれば回転数を上げた方が馬力を稼げる。
単車などでマルチシリンダエンジンを高回転まで回してパワーを稼ぐのと同様だ。
しかし回転抵抗や摺動抵抗は回転数が上がれば上がるほど大きくなるので、3000回転(50Hz)或いは3600回転(60Hz)で最大出力に達するエンジンの方が燃費を改善しやすい。
大型のディーゼルエンジンだと更に低い回転数になる。
エンジン回転数を下げる分には発電機のコイル数(極数)を増やせば良いが、その逆はギアで減速するしかない。
インバータタイプは3相交流発電機と電子回路で出来ている。
周波数や電圧は電子回路が決めることなので、発電側は好きな周波数で発電すれば良い。
従って小排気量エンジンを高回転で使うことも可能となり、小型軽量で大きな出力が得られる発電機が出来る。
エンジンの回転数を上げれば発電機の出力周波数も上がるので巻き線は少なくても済む。
3相多極発電機が使えるので効率も上げられるしコンパクト化が出来る。
低負荷時にはエンジン回転数を下げられるので騒音や効率の点で有利だが定常回転時は回転数が高いのでうるさい。
発電機と言えばホンダ、ヤマハはShindaiwaにもOEM供給している。
いずれも今は国内生産ではないと思うが、やはりメーカ的信頼性(機器の信頼性は又別)は高い。
ホンダの中型発電機はFIのモデルがある。
YAMAHAは比較的設計が新しい。
ただそのYAMAHAの安価なものは故障が多いとも言われる。
中華発電機が故障しても中華だからで済ませられるが、YAMAHA発電機が故障すると辛辣なレビューが並ぶ。
ホンダの発電機はYAMAHAに比較するとかなり音が大きいようだ。
キャンピングカーでも「人が居る所では使えない(16i)」などと評されている。
ナカトミのインバータ発電機は900VAで3万円台だがちょっとパワー不足。
コウシンのGV-16iはインバータタイプ900VAが6万円台、1.6kVAは7万円台だからこの辺りを狙うか。
気になるのはSF-2600Fで、2.6kWでセルスタータ付きながら5万円台の価格だ。
発売以来地味に売れ続けて5年以上というのだから中華発電機も捨てたものではない。
使い勝手を考えれば1.5kW以上のインバータタイプ、非常用なので安いに越した事はないが長時間の連続運転もありうる。
2〜3時間の停電ならば復旧を待つが、例えば台風や雪の夜に停電すると復旧は早くても翌朝になる。
すると12時間位は動かし続ける必要がある。
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