- 2019年3月23日 11:10
今回水槽を立ち上げて最初に使ったのがインスタントオーシャンである。
次に使用したのはテトラのマリンソルトプロだ。
インスタントオーシャンもマリンソルトプロも廉価なものであり入手性も悪くはない。
マリンソフトプロは5千円位で買う事が出来、インスタントオーシャンより少し安い。
インスタントオーシャンは可もなく不可もなくと言った所で、チオ硫酸ナトリウムが含まれている。
水道水にそのまま溶かす事を想定していると思われ、溶解性は良い。
インスタントオーシャン(pH=8.1)に比較するとマリンソルトプロ(pH=8.4)はpHが少し高い。
逆にpHが低めなのはレッドシーソルトでpH=7.9程度だ。
pHよりもKHやCaレベルを上げているのかも知れない。
インスタントオーシャンはKHが10と高い。
マリンソルトプロは溶けは悪くないが白濁が取れるまでに時間がかかる。
人工海水中の成分で溶けにくいものが混じっているのだろう。
インスタントオーシャンは短時間で白濁は取れる。
人工海水によるORPの違いがあるという話があった。
インスタントオーシャンはチオ硫酸ナトリウムが入っているのでORPが低いのだとか。
そこで500mlのRO水に人工海水の素を溶かして比較してみた。
結果はインスタントオーシャンの192mVに対してマリンソルトプロは194mVと、誤差範囲での違いしか見られなかった。
実際の水槽の中での振る舞いがどうなるのかは分からない。
崇城大学による"竹炭を混合した干潟土の底質環境保全効果"の実験の際に人工海水が使われていて、その時のデータはpHが8.3でORPが178mVとある。
従ってインスタントオーシャンもマリンソルトプロも特に不自然ではないと言える。
トリトンラボは原子吸光光度計かクロマトグラフィかは不明だが、海水の成分分析をしてくれる。
そこで人工海水そのものの成分分析をされた方がいる。
物質の合成で作られている人工海水は品質が安定していると思うが、天然海水を元にしているものは製造ロットによるばらつきがあるのかも知れない。
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