ブラッドオレンジの苗を植える(1)

レモンの苗を植えるために作った鹿除けのネット、未だスペースが空いているのでブラッドオレンジの苗を植える事にした。
ブラッドオレンジとはブラッド(blood)色の果肉を持つオレンジである。

この色はアントシアニンの色素であり、柑橘系でアントシアニンを含むものは少ないらしい。
甘味、酸味ともに強い、濃い味のするオレンジで中々美味しい。
市場には余り流通していないと思うのだが、伊豆では普通に八百屋で売られていたりする。
ブラッドオレンジはこの種の総称であり、いくつもの種類に分かれる。
ようするに「みかん」というようなもので、その中には温州みかんもあれば寿太郎みかんもあり、更にはその地名で三ヶ日みかんだとか青島みかんだとかもある。

流通している苗はタロッコ、モロ、サンギネリ、その他数種類である。
タロッコは大きな実を沢山付ける。
ただし風で葉や実が落ちやすい、病気に弱い面がある。
サンギネリは濃い赤色の果実がなる。
風味が良いため果汁用として使われるそうだ。
モロはタロッコよりも丈夫だが結実量は少ない。

今回植えてみるのはmoroと言われる品種で2年生の接ぎ木苗だ。
この時期柑橘系の苗はそろそろ終わりであり、売り切れが多い。
3年もの或いは4年ものの方が良いのだが入手できなかった。
タロッコは3年ものがあったのだが、風の強いこの地では少し不安があった。
苗は時期を見て掘り返して発送という事で、予約扱いである。

低温に関してはマイナス5℃位まで耐えるそうだ。
リスボンレモンがマイナス3℃位の耐寒性と言うことなので似たようなものだ。
高温耐性も弱いと言われるが、ここは夏場でも30℃を超える日が少ないので問題ない。
年間平均気温が15℃位の所が適すると言うことで、これも問題は無い。