分離プランと端末価格

分離プランが開始されると端末価格はどうなるのか。
常識的に考えるならば、現在のSIMフリー端末と同じように価格は自由競争で決められる事になる。

勿論キャリアショップがゼロ円で売ってもかまわない。
しかし契約を伴わなくても同じ価格で買えなければいけないので、そんな事をしたら多くの客が詰めかけてゼロ円端末だけを持っていくだろう。
さて、ソフトバンクは端末と何を絡めるのか。

事業者納入をメインとしている日本の数少ないスマートフォンメーカは、独自ルートでの販売に力を入れはじめるかも知れない。
売価が同じであれば自分で売った方が利益は大きくなる。
事業者に納入するならば台数のコミットは貰える訳だが、その代わり納入価格は安い。

TV受信機能と受信料問題もあり、事業者モデルに拘らずにクリーンなモデルを売る事で正当な市場競争の中に入る事が出来る。
そうなればMVNOもそれを仕入れて売る事が出来るわけで、販売台数が増える可能性もある。
と言っても事業者がそれを良しとはしないだろうけど。
事業者でしか売られていなければ、それは独占販売なので価格は自由に決められる。
しかし市場に出て一般売りが始まってしまうと、そこで価格競争が生まれる。
一般売りモデルには面倒な事業者アプリが入っていない、SIMフリーである事などで付加価値が付くかも知れない。

って、本来ならば事業者モデルに付加価値が付いても良さそうなものだが、今はそうではないだろう。
消してく手も消せない、止めたくても止められない余計なアプリを喜ぶ人がどこに居るというのか。