- 2019年6月 9日 12:10
シーサイドラインの逆走事故、車両側ATOの信号がモータ制御装置に正しく伝わらなかったのが原因だという。
(図は朝日新聞ディジタル)
ATO搭載車両とモータコントローラ搭載車両が別の場合、その間の通信が正常かどうかをチェックするのが普通だ。
車両側ATOに速度や自位置などの自立チェック機能が無いのは時代的(仕様的)に仕方が無いのかも知れないが、そもそも進行方向指示が伝わらないのに何故モータ起動指示が伝わるのかという点も疑問だ。
これも時代的に、シリアル通信ではなく何十本もの配線で信号伝達していたりして。
と思ったら、「ところが、100本超の回路の1本が断線し、1号車から全体に指示が伝わらず、全車両のモーターが逆に作動した可能性がある。」(サンケイ)
「異常時に列車を停止する装置は断線で作動しなかったとみられ、同社は「システム上の欠陥だ」と認めた。」(同)
1本が断線して逆転信号が伝わらず、更に1本が断線してブレーキが利かなかったのなら合計2本ではないのか?
車両側ATOはモータコントローラの返事を待たずにOKと返事をしてしまっている。
これも、車両側ATOがモータコントローラに指示を出し、モータコントローラが指示を正しく受けた事のAckが返ってから駅側ATOに返事を返すべきだ。
断線や通信不良で暴走するようなシステムではたまらない。
双方向シリアル通信の場合が断線すればAckが返らなくなるのですぐに異常と分かる。
しかしパラレル信号線の場合はチェックが面倒で、接点数が多ければそれだけ不良率も高くなる。
従って、より厳密なチェックが行われるような仕組みを取り入れるのが普通である。
この制御で行けば、ATOがブレーキを指示したところで車両側が知らないよと言えばそのまま暴走する事になる。
「システム上の欠陥」だとしているが、何故こんな設計になったのかが不思議だ。
接点式のエンコーダをグレイコードで組まないような人間が設計でもしたのかな。
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