- 2019年10月14日 13:08
台風19号が去り、各地の被害状況も明らかになってきた。
北関東から東北地方では河川の氾濫や堤防の決壊で大きな被害が出ている。
国交省は21河川24カ所で堤防決壊があったとした。
伊豆市周辺では狩野川の支流周辺で冠水が起きた。
狩野川の堤防は高いのだが、そこに流れ込む支流の堤防は数メートル低い。
水門が設けられている所もあるが、水門を閉めると支流の排水が出来なくなる。
結果として周辺が水没することになった。
いわゆる内水災害というヤツだ。
写真は排水ポンプ設備のある支流なのだが、この支流周辺でも水害が起きた。
本流から逆流してこないように水門を閉じ、支流の水はポンプアップする。
だが結果として水害が起きたので、ポンプ能力が足りなかったことになる。
この支流には排水ポンプ設備があるが、他の支流は水門だけしかない所もある。
国道周辺の民家も、店舗も床上浸水だ。
クレーンで水没した車を傾けて水を抜いていた。
家具類を庭に出して乾かしたり、水没したゴミを運んでいる姿が見られた。
土地の高い所は良かったが、低い場所にある店舗は相当の水圧になったと見られガラスが割れていた。
この店舗は川に架かる橋よりも5m以上下にある(というか、その土地自体が低い)ので1Fは水没したと思う。
武蔵小杉辺りも被害が大きかったようだ。
武蔵小杉は何もない街だったのだが、横須賀線が通ってからかな、急速に発展してマンションも建ち並んだ。
一時期の新百合ヶ丘みたいな感じだ。
50年安心を謳う三井系の高層防災マンションも被災した。
ディーゼル発電機や防災トイレを装備し、万一の時も安心だとして販売したそのマンションのトイレが使えない。
上層階の汚水は下層階に流れてきてしまう。
トイレ使用禁止令が出されるも、それを守らない上層階の人の為に下層階では悪臭が日々強まっているという。
電源設備が壊れたと言うことでトイレやエレベーターが使えなくなった。
復旧までに1週間かかると言われた住民は戸惑いの色を隠せない。
マンションを買った人は、まさか多摩川が氾濫するとは夢にも思わなかっただろう。
三井不動産にしても、水害が想定されているならば対策を講じたはずだ。
川崎市や横浜市の海側は海抜が低いので、河川が氾濫すると水害になる。
武蔵小杉から川崎市幸区辺りは鶴見川と多摩川に挟まれたエリアなので、ある意味水の逃げ場がない。
ただしここ数十年間川が氾濫したことはなく、三井不動産もまさに想定外だった。
多摩川の東京都側では護岸工事を行う予定だったが反対運動の為に着工が遅れていたそうだ。
100年に1度と言われる水害を防ぐ為の工事だと言われるが、二子玉川の環境と安全を考える会なる団体がこれに反対していた。
反対の理由は(存在した頃のホームページによれば)
「今、二子玉川南地区に堤防が造られようとしています。
国土交通省は住民の生命と安全を守るために造るのだと主張していますが、本当にそんな高い堤防が必要なのでしょうか。
この計画について必ずしも正確な情報が皆様に伝わっているとは思えません。堤防が造られることにより大変貴重な自然環境が破壊されたり、住民の目線が遮られることで無法地帯化され、ゴミの投棄など様々な問題が発生することが考えられます。
本会は、二子玉川南地区の環境と安全を住民の視線にたって考え、そこに住む人々がよりよい環境で生活するためにはどのようにしたらよいのかを、住民が中心となって考える会です。」
所が台風19号で多摩川氾濫のニュースが出ると、ホームページを消して知らん顔を決め込んだ。
以前に書いたことがあるが杉並区ゴミ処理場問題もあった。
杉並区は反対運動をするとカネが貰えるという風土であり、ゴミ処理場も反対運動が起きた。
ゴミ処理場が作れないので他の区にゴミを処理して貰っていた。
だが反対派と折り合いが付き(相当余計なカネがかかった)、ゴミ処理場が出来た。
ゴミ処理場の廃熱を利用したプールなどが出来たのだが、そこに真っ先に飛び込んだのは反対派一同だったそうだ。
これに味を占め、中央高速の出口封鎖問題なども起こしていた。
その後葬儀場も反対運動で潰されたんだったかな。
杉並区や世田谷区の一部などは昔ながらの古い住宅街に古い人間が住んでいる。
道路幅は狭く不便なのも、道路建設が出来ない風土だからだ。
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