- 2019年10月15日 12:11
台風19号ではかなりのエリアで避難指示などが発令された。
避難所は公民館や小中学校が充てられたが、収容人数が足りない。
例えば渋谷区では約30万人に避難指示が出されたのだが、渋谷公会堂でも2千人程度しか収容出来ない。
交通機関が使えない状況では自家用車を使うことが考えられるが、10万台規模の車を止める場所などない。
伊豆市でも避難指示が出たが、避難場所の小学校の駐車場がいっぱいになった。
その後隣接の中学校を開放して避難所を拡大、中学校の校庭を駐車場に充てるなどした。
伊豆市では水没はなかったが、こうした避難所の駐車場が水没した例もあった。
行政は避難指示や勧告を出したから役目は果たしたと考えるのだろう。
実際にどこにどうやって避難するかは自分で考えろと言うことだ。
そして都市部においては避難する場所など(避難が必要な住民数に対して)殆ど無い。
江戸川区では、区外に避難するしかない。
荒川は墨田区側に溢れるより先に江戸川区側に水が流れてくる。
荒川、中川、江戸川に囲まれたゼロメートル地帯だ。
ウチは猫がいるので避難所には行けない。
避難が必要な場面になったとしたら土砂崩れや洪水の心配の少ない、高台の広場にでも移動するしかない。
そこには建物があるわけではないが、山ごと崩れてしまうような事でもない限り安全そうだ。
台風19号接近の際にもペットが居るから避難出来ないとのTweetを見かけた。
ペットと共に過ごす事を決め、後に救出された人に対して「ペットの為に救助隊を出動させるな」と非難が集まったりした。
これが逆に、ペットを残して自分が避難すれば「何故ペットを犠牲にするのか」と非難されるだろう。
更に自分の居場所が安全なのか危険なのか、河川の状況を見ようとしてもサイトに接続が出来なかった。
要らぬ所には惜しみなく金をつぎ込む国交省だが、必要な事はやらない。
しかも最近改悪され、重いページになったことも原因だ。
従来通りの、ある意味古風なHTMLだけで書かれたページであればサーバ負荷はずっと軽かったはずだ。
こうして脆弱にしておけば、更にカネを突っ込む口実が出来る。
サーバーが弱かったですね、これから毎年1億円をホームページ運営費にしましょうと原発関連ページと同じ事が出来るわけだ。
河川の水位状況も分からず、避難すべきかどうかと迷ううちに水害に遭った人も多かっただろう。
伊豆の国市の床上浸水エリアも、狩野川の水位が分からぬまま避難指示が出る。
避難すべきかどうか、避難場所に人は入れるのか、車は置けるのかと考えているうちに道路は川のようになる。
河川の上流でどの位雨が降ったか、そしてその後何時間くらいで水位が変動するのかを把握する必要がある。
しかしその情報を見ることが出来ない。
川の様子を見に行った人が流されたという事故も起きる。
茨城県水戸市の大冠水、あの辺りは海抜が4〜5mと低い。
川底は海抜がほぼゼロである。
ちなみに街が冠水した武蔵小杉付近の多摩川の川底でも海抜は7mほど、武蔵小杉駅付近の海抜は6.8mほどある。
平野部の川は高低差が少なく、さらに周辺地域の海抜が低いので冠水してしまうと水が引かなくなる。
下水(雨水)道が機能すれば良いが、多くの場合は泥土で詰まってしまう。
千曲川の氾濫、長野は標高が高いのではないか?
しかしあのエリアは山間部の中の平地であり、河川は緩やかに流れている。
標高は300m程あるが、千曲市から中野市まで30kmあまりで標高差が殆ど無い。
一方で20km上流の上田市からは100mの標高差がある。
水はどんどん流れ込み、1階部分がほぼ水に浸かるほどの深度に達した。
日本中どこに住んだとしても完全な安全などはない。
50年間崩れなかった山が明日崩れるかも知れない。
100年間氾濫しなかった川が溢れるかも知れない。
台風慣れしていない関東から東北は災害に弱いなどとも報じられた。
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