- 2019年11月27日 11:09
購入前にCR-3の中身を知りたくていくつか検索した。
CR-3に限らないが、ペルチェクーラーを改造して使用している記事があった。
ここにあるCR-3もそうなのだが、ファンの音は結構大きい。
そこでファンを静音タイプに取り替えるとか、抵抗を入れて電圧を落とす記事があった。
十分に冷却出来ているのであればファンの風量を少なくすることも良いとは思うが、放熱側の温度が上がると当然のことながら冷えが悪くなる。
ファンが(壊れるなどで)停止すると筐体が熱で変形するらしいので、相当な発熱量と温度になる。
何しろ吸熱量135W時には廃熱量380Wにもなるのだ。
380Wのヒーターがそこにあると思えば良い。
ファンを交換するならば風量を落とさないようにする事が大切だ。
ヒートシンクの温度を検出してファンを可変速にするのは良い方法だと思うが、そこまでやっている記事は見つからなかった。
静かにするのならば水冷化は有効だ。
廃熱側も水冷にして、ラジエータで放熱すれば効率が良い。
自動車用オイルクーラーやATFクーラー、価格は高いが水冷PC用のラジエーターが使える。
ペルチェを二階建てにしている記事もあった。
記事では熱交換器側を大型のもの、ヒートシンク側に小型ものもを使っていたが逆だ。
熱交換器側のペルチェの廃熱は、熱移動+ペルチェの消費電力分の合計になる。
従って廃熱側に行くほど大容量のペルチェが必要になる。
記事では電圧を下げて省エネ化したとあったが、電力を下げれば吸熱量も低くなる。
ペルチェ1枚での吸熱側と廃熱側の温度差には限りがある。
無負荷ならいくらでも冷えるというものではない。
多段ペルチェはより低い温度を得る為の手法であり、水槽クーラーの場合は外気温度との差が精々15℃位なので必要がない。
逆にLNAなどは-30℃とか-40℃に冷却して低雑音を狙うので、多段ペルチェが必要になる。
水槽用クーラーとしては温度を下げるのではなく、熱移動量を増やさなければいけない。
ペルチェを二階建てにすれば効率が悪化するだけで熱移動量は余り増やせない。
熱移動量を増やしたいのならば、使われている12706を12715に変えて熱移動量を最大51Wから148Wにする。
電源容量が不足するので電源は別途用意、ヒートシンク+ファンも大型化が望ましい。
(12715以上のものもあるが、空冷ヒートシンクでは放熱が間に合わないかも知れない)
廃熱側のヒートシンクをPC用のヒートパイプ式ヒートシンクを使って大型化した記事もあった。
これは正解である。
廃熱側の温度を下げればペルチェの熱移動量は多くなる。
大容量ペルチェ+大容量ヒートシンクが改造の基本だ。
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