Home > PanasonicのWebカメラKX-HCM180を分解する

PanasonicのWebカメラKX-HCM180を分解する


  • Posted by: F&F
  • 2019年12月27日 13:11

1912271301_480x360.jpg
これを購入したのは今から20年以上前である。
現在のように中華Webカメラもなく、LAN接続出来るカメラの中では安価な方だった。

解像度はVGAでパン・チルト機能が付き、21倍の光学ズームも付いて定価約16万円のシロモノだった。
基本的には屋内用で使用温度範囲も0℃〜40℃となっている。
屋外に、防水ケースに入れて設置した事があるのだが夏場は温度上昇が厳しかった。
ケース内にファンをつけたりもしたが、それでもWebカメラの筐体が変形するくらいの温度にもなり、中のカメラは壊れた。

このカメラは壊れたそれとは別のものである。
ここに引っ越してきてから再度使い始めたのだが、当初からフォーカスがおかしかった。
それでも使えないわけではなかったので、外を見るために使っていた。
台風の時や大雨の時など、外の様子が見たくなる。

だが最近ではマトモに映らなくなった。
フォーカスが合わないのだ。
ズームは効くのだがフォーカスの範囲がかなり狭くなっている感じがする。
近くには合うのだが遠方には合焦しない。
外観上で分かるのはレンズが多少曇っているくらいだ。

このカメラは以前にも分解した事があるが、光学系までバラすのは壊すと同じだと分かっている。
ハンディビデオカメラか何かのユニットをそのまま使った?みたいな構造なのだ。
今回もバラせるところまではバラしてみたが、レンズユニットを開けるには本当にバラバラにしなければいけない。
撮像素子はすぐに外れたが、そこからレンズ機構に到達するのが大変だった。
フォーカスもズームも送りねじでレンズを動かしているのだが、いわゆるナットに相当する部分が樹脂で出来ている。
洗濯ばさみで送りねじを挟んでいるような構造だが、この洗濯ばさみ的部分が開いてしまってスリップが起きるようだ。
構造上さほど強固なものではない事と、経年劣化による故障と言えば良いだろう。

以前から調子が悪かった、その時点でスリップが起き始めていたと考えられる。
オートフォーカスにしておくと、フォーカスが合わない場合は何度もリトライをする。
これを繰り返す事でスリップはより大きくなり、最終的には殆どレンズ位置が動かなくなった訳だ。



Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > PanasonicのWebカメラKX-HCM180を分解する



VC