- 2020年1月 3日 13:10
ペルチェクーラーの記事を見ていると、ペルチェ素子は定格の半分で使うのが良いと書かれているものがある。
どこからその話が出て来たのかは不明だ。
実際そうなのだろうか?
確かに定格いっぱいで使うと効率は落ちるのだが、では半分が最良なのか?
CR-2やCR-3にも使われている12706(12V/6A)の特性図からグラフを書いてみた。
横軸が電流で縦軸は電流1Aあたりの熱移動量である。
青のグラフは吸熱面と排熱面の温度差がゼロの場合で、実際にはあり得ない状態だ。
オレンジのグラフは吸熱面と排熱面の温度差が15℃、グレーのグラフは30℃の時である。
吸熱面と排熱麺の温度差ゼロの時が、当たり前だが最も熱移動量が多くなる。
グラフを見るとペルチェに流す電流が4.5Aを超えると効率が悪化してくるのが分かる。
定格の半分が良いのではなく、12706では4.5Aあたりで効率が良くなる。
温度差が30℃の時には様子が変わってくる。
4A前後で使った時の効率が高い。
温度差が15℃の、オレンジのグラフの場合は4.5Aを流した時の効率が高い。
吸熱面と排熱面の温度差を10℃と仮定した時に、定格12V/6Aのペルチェ素子と12V/8Aのペルチェ素子ではどちらが効率的なのかも考えてみようか。
にほんブログ村
- Newer: マクドナルドの浮き沈みと経営戦略
- Older: 電気柵の電圧モニタがうまくいかない
コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。
サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。
登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。