- 2020年2月11日 12:11
現状では広く浅くのエリア整備しか道のない楽天モバイルである。
KDDIのローミングを使う限り楽天モバイルは安価な料金設定が出来ない。
KDDIの決算発表でも語られたが、楽天モバイルに貸している回線がガラガラで予想収益に満たなかったという。
KDDI的には昨年の10月にサービスイン出来るものとして収益を見込んでいたのだろう。
回線が空いていて収益が少ないと言う事は従量課金契約である可能性もあり、未確認情報ではあるが1Gバイトあたり数百円課金されるのではないかとも言われる。
通常のMVNOでは帯域契約なので回線が混んでいても空いていてもMNOに払う金額は一定だ。
楽天モバイルの恵比寿店に関して石川氏は、ソフバンクの表参道店も100席&24時間営業を掲げたものの半年持たなかったと書いている。
果たして楽天モバイルショップは成功するのだろうか。
楽天モバイルでは最短18分で契約が終了すると言っているが、これは予めWebで申し込んでおいた場合だ。
ショップでは本人確認と重要事項説明、申し込みのあった端末を渡して決裁をするだけである。
ようするに端末の受け取りに18分かかると考えた方が良い。
正式サービス開始時の基地局数は3500局を超えそうである。
今は無きイーモバイルは音声サービス開始時の基地局数が6000局程度だった。
イーモバイル開業当時に比較すると基地局設備のコストは大幅に下がっているが、設置場所の確保は難しい。
ビル設置型基地局は低コストだが、鉄塔建設には莫大な費用がかかる。
2006年当時ドコモの2GHz帯基地局は約2.5万程度であり、屋内圏外などもあり使いにくかった。
2011年には同約10万局になり、圏外はかなり解消された。
その後LTE化とマルチバンド化、基地局数の増加で現在に至っている。
イーモバイルは約1万基地局の時点で人口カバー率は約92%だった。
1〜2万基地局があれば全国サービスを謳えると思われるが、その日がいつになるのか。
金を稼ぎながら設備投資を進めようとすれば、基地局数が少ない時点で加入者を入れたい。
しかし基地局数が少ないとローミング料金がかかってしまう。
ローミング料金を考えると安価な料金設定が出来なくなり、競争力が低下する。
楽天の連結経常利益は1.7千億円程度だ。
イーモバイルの設備投資額は5千億円程度と言われ、しかしエリアは広げられず身売りの道を選ぶことになった。
三木谷氏は5年間で6千億円を投ずると発言しているが、石川氏は6千億円では足りないという。
三木谷氏の6千億円発言は(当然水増し発言だとは思うが)過剰な借り入れを行わずに支出出来るギリギリなのかも知れない。
カネに金を生ませる孫さんは別格として、既に1兆円以上の有利子負債を抱える楽天に勝ち目はあるのだろうか。
自己資本比率で見ると、15.7兆円もの有利子負債を抱えるソフトバンクでも21%あるが楽天は10.5%に過ぎない。
さらにソフトバンクは3期前の14.6%から改善しているが、楽天は3期前の14.8%から減少している。
Amazonは約27.6%、ニッセンは27.7%だ。
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