- 2020年5月 8日 11:07
今回はオキシドール添加のみで対処しようとしたので、添加量を変化させたり添加タイミングを変えたりした。
昨日も書いたように最初は(100リットルの水槽水量あたり)5ml×4回(20ml)から開始した。
1.5ml×4回を5日継続→白点病が収束するどころか日ごとに白点の付いた魚が増えていく。
2.10ml×4回を5日継続→5ml×4回の時との差は感じられず、全滅を覚悟する。
3.15ml×4回を4日継続→アネモネフィッシュの白点が減少に転じる。
4.15mlを0時頃に1回添加を3日継続→白点は増加した。
5.15ml×4回に戻して添加→3日目から白点が減少する。
6.30mlを21時頃に添加を続ける→白点消滅。
白点病が発生してから3週間以上が経過するわけで、添加したオキシドール総量は1.5リットルにもなる。
過酸化水素水自体は分解して水になるが、安定剤は水槽に残る。
オキシドールを添加するとORPが低下する。
過酸化水素水なのだからORPは上昇するのかと思ったら違った。
オキシドールが水槽内で分解するに従ってORPは上昇し、8〜12時間後には回復する。
(3)の15ml×4回の添加から(4)の15ml×1回の添加に変更したのは、セロント時期が深夜になる確率が高いという話からで、その時間帯以外はオキシドールの効果が少ない的な理論があった。
セロント時期に魚体に寄生出来ないとセロントは死んでしまう。
セロント時期は十数時間から数日らしい。
セロントが魚体に寄生するとホロント→トロホントとなり、やがて魚体から離れる。
オキシドールで駆虫出来るのはセロント時期と魚体から離れた時期のみだ。
セロント時期が深夜になる可能性が高いのであれば、オキシドールは深夜に入れた方が効果的だ。
トロホントが魚体から離れるのは夕方から深夜で、これは照明に起因するものではないそうだ。
数百nmの病源虫にも体内時計が備わっているのが不思議な感じがする。
白点のサイクルは水温によっても異なり、水温が高い方が早くなる。
水温が高いと分裂数は多くなるが、サイクルが早い方が駆虫には都合が良い。
なお淡水の白点病とは異なり、水温を上げても白点虫が死ぬわけではない。
白点虫のサイクルと魚体を離れる&寄生する時間を考え、21時頃にオキシドールを添加するのが良いと考えた。
しかし6時間ごとに15mlを添加する方が白点減少率は高い。
ただ同じ状態から双方を試すことは出来ない訳で、観察したらそう感じたというレベルだ。
蔓延した白点病が収束に向かい始めたのは、15ml×4回の添加を開始してからだからだ。
収束しつつある段階で15ml×1回にすると白点は増加してしまった。
この点から15ml×1回は少なすぎると判断出来る。
15ml×4回の添加を数日続けるとスターポリプが余り開かなくなった。
他のソフトコーラルに異常は見られなかった。
エビや貝類にも異常は見られなかったが、白点発生前にカニが死んでいたのを発見した。
その後エビが1匹死んだが、他のエビは元気なのでオキシドールとの因果関係は不明だ。
エビやカニが、病死した魚を食べて死んだのかも知れない。
一日1回/30mlの添加であれば、スターポリプは多少開きが悪い程度になる。
過酸化水素水濃度が徐々に(自然分解で)下がるためだろう。
活性炭による分解促進は行っていない。
オキシドール(過酸化水素水濃度3%のもの)の添加量は100リットルあたり30mlは必要だと思う。
例えばこれを21時に添加し、10時頃に以下の方法で分解する。
過酸化水素は亜硫酸ナトリウムで速やかに分解される。
100リットルあたり30ml添加した過酸化水素水を分解するには、亜硫酸ナトリウムを約9mgほど入れれば良い筈だ。
分解速度は亜硫酸ナトリウムには及ばないが、活性炭によっても分解を促進出来る。
二酸化マンガンも触媒として過酸化水素水の分解を促す。
過酸化水素水を早期に分解する事で、生体への影響を最小にする事が出来る。
20時頃に活性炭を取り出し、21時にオキシドールを添加する。
活性炭による分解は吸着ではないので、活性炭の交換は(過酸化水素水除去という面だけで見れば)必要はない。
グラフは水槽内の過酸化水素水濃度の予想値だ。
ORPの変化からするとだいたいこんな感じではないかと思うが、過酸化水素水濃度を実際に測ったわけではない。
X軸0の点で過酸化水素水を添加、ブルーは1回添加でオレンジは6時間ごとに4回添加のイメージである。
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