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海水水槽:白点病治療とオキシドール・オキシフルまとめ(3)


  • Posted by: F&F
  • 2020年5月 9日 11:07

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オキシドール・オキシフルを使うか、過酸化水素水試薬を使うかは迷うところである。
オキシドール・オキシフルは安定剤が入っているので、これが炭素源やリン酸塩濃度の上昇になるからだ。

入手性としては薬局でも購入出来るオキシドールが良い。
試薬は薬局で注文するか、通販で買うことになる。
ここでは濃度3%のオキシドールを基準にするので、濃度30%かそれ以上の過酸化水素水の場合は添加量を減じて考える必要がある。
コスト的には過酸化水素水試薬(30%濃度のもので1,000円/500mlくらい)の方がお得だし、安定剤などが入っていないので害が少ない。

用意するもの
1.過酸化水素水
2.シリンジやピペットなど液体量の測れるもの
3.活性炭(分解除去する場合)
4.ORP計(必須ではないが、あると便利)

添加(1):過酸化水素水濃度を上げておく方法
1.可能であれば水温を26℃以上にして白点虫のサイクルを早める。
2.6時間ごとに、水槽水100リットルあたり15ml〜25mlの過酸化水素水(3%濃度の場合)を一度に添加する。
  水槽内に入れると濃度分布が出来やすいので、サンプ槽に入れるのが良い。
3.少なくとも数日間はこれを繰り返す。
4.白点が消えても数日はこのサイクルを繰り返す。

過酸化水素水濃度が維持されるので、殺菌効果が高い。
この方法で生体に異常が出た場合は(2)に移行した方が良い。
過酸化水素水添加量を減らすと効果が無くなる。
ウチの水槽の場合で、過酸化水素水を添加しない時のORPが+300mV〜+350mV前後、過酸化水素水を添加すると+200mV〜+230mV程度になった。

添加(2):過酸化水素水濃度を一時的に上げる方法
1.可能であれば水温を26℃以上にして白点虫のサイクルを早める。
2.20時〜22時頃に、水槽水100リットルあたり30ml〜40mlの過酸化水素水(3%濃度の場合)を一度に添加する。
  水槽内に入れると濃度分布が出来やすいので、サンプ槽に入れるのが良い。
3.少なくとも数日間はこれを繰り返す。
4.白点が消えても数日はこのサイクルを繰り返す。

活性炭を使わなくても8〜12時間後にはORPは添加前の値に戻るが、生態へのダメージなどがある場合は過酸化水素水添加数時間後に活性炭で分解を促す。
一時的に過酸化水素水濃度が上がるだけなので生体に対するダメージが小さいが、白点虫除去効果は(1)より低い。
ウチの水槽の場合で、過酸化水素水を添加するとORPは+190mV〜+210mV程度になり、約8時間後には+270mV前後、約12時間後には+290mV付近まで回復した。
ORP計があれば過酸化水素水濃度を推定出来る。

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