- 2020年5月21日 13:07
川崎重工はNinja ZX-10Rのエンジン3基で発電する方式のドローンを施策した。
ペイロードは200kg以上、100km以上の航続距離を誇るという。
写真を見ると多数のワイヤーで接続されているので、今のところは自立飛行や無線操縦が出来るようなものではなさそうだ。
川崎重工は、従来は汎用エンジンを作っていたが、三菱に譲渡してしまったんだったかな。
そこで小型軽量高出力のバイク用エンジンに目を付けたのだと思う。
バイクと同仕様であれば200馬力前後を出力出来るが、常識的には低速型にデチューンされている筈だ。
エンジンが何故3基なのかだが、質量バランス的に分散させたかったのではないだろうか。
或いは信頼性の面で、1つのエンジンや発電機系統が故障しても最低限度の飛行が出来るように。
バイクのエンジンの場合はトランスミッションまで一つにまとまっているし、補機類なども含めて軽量コンパクトだ。
高価格だという点を除けば実験用に使いやすいのだろう。
おそらく今のバイクなのでDBW(DriveByWire)だろうし、レスポンスも良いので負荷変動に対する追従性の点でも使いやすい。
小型軽量という点ではロータリーエンジンも使える。
熱効率は悪いのだが、定速定負荷運転であればバイクのエンジンやガスタービンよりは燃費を改善出来そうだ。
ただエミッションを考えると水冷は必須になり、質量は嵩む。
(バイクのエンジンも水冷だけど)
小型軽量という事ではガスタービンで、低質燃料が使えるメリットがある。
冷却水も必要が無いので質量的にも体積的にも有利だ。
川崎重工は汎用発電機用のガスタービンも持っているので、今後使われる可能性も考えられる。
ガスタービンの場合は負荷変動に弱い(レスポンスが悪い)ので、バッテリーなど電力バッファが必要になるかも知れない。
エミッションを考えればバッテリーが最も良いのだが、ペイロードと航続距離を稼ぐためには発電機が必須か。
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