楽天モバイルの技適問題

何かと話題を振りまいてくれる楽天モバイル、例のMiniの周波数変更問題に関して総務省は報告を求めた。
行政からは報告徴収→立入調査→改善命令→措置命令などとなる。

本件に関して楽天は、今回の変更はソフトウェアの更新で周波数帯を切り替えており、同じハードウェア構成なので技適の再取得は不要であるとの見解を示した。
一方で総務省は「認証を受けた工事設計に合致していない可能性がある」として報告を求めた。

再取得は必要がないとした楽天なのだが、どうやら新規に再取得を行ったようだ。
後付けでつじつまを合わせる？そんなに甘くはないと思うけど。

楽天の言い分が通る前提として、ハードウエアとして対応する周波数帯に於いて検査が行われていることが必要になる。
総務省は楽天の説明からして、BAND4/5の追加にハードウエアの変更がないのかを確認したいのだろう。
通常であればBAND4/5を追加するだけで良い筈だが、今回はBAND1を削除している。
米国を除く国で広く使われるBAND1の削除により、アジアや欧州での使い勝手が悪化する。
もしもハードウエアに変更が無いのであれば、BAND1を残したままBAND4/5を追加すれば良い話だ。
他の事業者で使えないようにするため、ハードウエアは変更していないがBAND1を使えないようにしたと言えば総務省は納得したかも知れない。

BAND1のマスクされたMiniの、無線部プロファイルを変更するとBAND1が使えるようになるとのことなので、BAND1に関するハードウエアの変更は無い可能性が高い。
単に他事業者での使用を制限するためではないだろうか。
ではBAND4/5の追加の方はどうなのだろう。
ハードウエアが対応しているのならば、最初から使用可能にしておけば良かった話ではある。

楽天モバイルには無線従事者資格を持った人は居ないのかな。
本来は従業員として雇用するのだけれど、まあ名義貸しみたいなものは良くある話で。

上司：1円で投げ売りするから他社で使えないようにしろ
社員：BAND1を塞ぐ手がありますけど、構成を変えると技適の問題が出ます。
上司：それはバレる類いの変更なのか？
社員：ウチの回線で使っている限り変化は気づかれません。
−−1円販売が開始される−−
社員：サポセンにBAND1の件で問い合わせが来ています。
上司：サポートにはシラを切るように言っておけ。
−−問題が徐々に大きくなる−−
上司：総務省からこれが来た、報告は、オマエが勝手にやった事としておくからな。
社員：……
上司：バレないと言ったよな、退職願書いて持ってこい。


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