フィルム(9/16)
◆ ケータイの液晶というか本体保護フィルムの続報である。N-04B,N-05Bの背面にラスタバナナの保護フィルムを貼った話は以前書いた。それがはがれやすいという件に関しても書いたが、張り直したところではがれやすい物ははがれやすいので結局使わなくなったというお話である。シートの材質というか厚みはN-04B用とN-05B用では異なり、完全にフラットな背面形状のN-05B用は液晶面に張るのと同様な厚みのフィルムだ。厚いので比較的張りやすいが、ラスタバナナの特徴で粘着力が弱いのではがれてくる。N-04B用は局面にもフィットするようにかなり薄手のフィルムで、これも粘着力は高くはない。ただ薄いので引っかかりにくく、N-05B用よりははがれにくい感じはする。が、水分には弱いようで暑い日の胸ポケットの湿気中においてはシワが寄ってしまう。また表面硬度がきわめて低いので傷だらけになる。それはもう、結構汚らしい感じになってしまうわけで、確かにフィルムを貼らなければ本体にも傷は付くが、本体の方がフィルムよりよほど硬いので傷の付き具合そのものが違う。
◆ 前回の記事のコメント欄で教えていただいた物や引っ張ったり加熱した形状を整えて貼る塩ビ系のシートも見てはみたのだが、塩ビ系は透明度が低いのだろうか、着色系や不透明な物なら良いが半透明な物だとなんか汚らしい感じになってしまう。
というか、不透明な着色シールを貼るならば本体がみすぼらしくなってからでも良いでしょうと思ったわけだ。いや、それより何より外観交換の方が安いんじゃないの?みたいな感じ。フィルムを貼っておいてそのフィルムが汚らしくなったら交換するより、そのまま使って外観がみすぼらしくなったら修理に出した方がトータルとして安いと思う。特にラスタバナナの場合は頻繁に張り替えなければ美しさを維持できない、あるいははがれてしまう事を考えればなおさらだ。
◆ 最近では強度の高い樹脂や塗装も使えるわけで、ケータイ価格が5万円も6万円もするのだからそうした耐久性のある設計がなされても良いような気がする。一部モデルでは傷つきにくい塗装というか自己修復能力のある材質を使っているのものあるのだが、そんな特殊な物でなくてもノートPCの塗装程度でも結構良いのではないだろうか。まあ重さとか加工性などが小型機器では重視されるのでなかなか難しいとは思う。硬い材質だと鋳造が難しかったり、型から抜いた後でゆがみが出るなど寸法制度が悪くなったりする。
◆ 表面保護を謳うコート剤はどうかという話もあるが、まあ多少は効くかも。あの手のコート剤は厚みが1μmあるかどうかという薄さなので、それがいくら硬くても傷の保護にはなりにくい。艶が出るとか撥水性が良くなるとか(!)の効果はあるかも知れないが、果たして傷防止効果があるのかどうか。傷防止を謳うケミカルもあるのだが、皮膜が硬くなって傷つきにくくする訳ではなく、表面の摩擦抵抗を軽減することによって傷を付きにくくするとなっているのものある。このあたりは自動車用のワックスなども共通するもので、なかなか選択が難しい。まあ車に使えるなら実験してみるかと思わないでもないが、定量データをどうやったら取れるかなと考えてしまう。CDやDVDに塗って試す事は可能でも、そこに一定の力で傷をつけようとすると、これが難しい。
|
|