電力(4/4)
◆ 原発の停止を受けて電力が不足している。このままの状態で夏が来れば冷房電力はまかないきれない。東京電力ではガスタービン発電所などを作ると言っているが、それでも不足するのは確実だ。冬場ならば毛布にくるまっている事も出来るし石油を燃やす事も出来る。しかし夏の暑さは例え裸になったとしても暑い。新しい原発はそう簡単には作れないだろうし、そもそもこの先原発が日本で生き残っていけるのかどうかも良く分からない。電化住宅悪説もあるが、オール電化とそうでない住宅の違いはそう大きくないような気がする。もちろん給湯や炊事用の熱源が電力であるという点で電力消費量は確かに増えるのだが、一日をならしてみると炊事や給湯用のエネルギよりも照明や冷暖房の方がずっと多かったりして。まあ石油を燃やして暖房している場合は炭酸ガス排出と引き替えに電力は消費しないがファンヒータの類で少し古いものだと結構多くの電力を消費している。
◆ その一方で電気で使える炊事用熱源を用意しておこうという動きもある。ポータブル?なIH器具や電熱器みたいなものがそれだ。災害時に電力の回復は早いがガスなどは復旧に手間取る。そこで手っ取り早く使えて安全性の高い電熱器やIHを用意しましょうという訳だ。確かに今回の生活物資不足時にはカセットコンロのガスなどはあっという間に品切れになった。これは計画停電の影響もあるとは思うが、複数の熱源を用意するのは必要だと思った。個人的には電気をそのまま熱に変えてしまうのはもったいないと思う。熱交換を行うならばまだしも、ヒータに消費させるなんてどう考えてももったいない。しかしそうは言っても非常時に使えるならば使う訳で、電熱器買おうかな。200V系のIH器具を買うと電気料金が割引になるとかあったような、無かったかな。
電気料金だと、昼間の料金を割高にする代わりに夜間電気料金を安くするプランがある。
◆ 東京電力によると電気代は1kW/hあたり22.13円だそうだ。石油ファンヒータの灯油消費量は1kW相当熱量あたり約100ccとなっている。灯油の価格がどのくらいか分からないが20リットルで1,800円とすると100ccで9円でありかなり安い。とは言ってもヒートポンプで2.5倍になればどっこいか。灯油も高くなったから仕方ないのかも。古いファンヒータの場合は電力に関しても20W〜100Wは食っているので、50Wとしても時間あたり1円強のコストがかかる。炭酸ガス排出量はCOPが2程度で同程度だったのかな。いずれにしても電気を熱に直接変える事が非効率な事に代わりはなく、しかしヒートポンプを使えば電力有利となる可能性もある、いや、あった。今後火力やガス発電比率が高まると炭酸ガス排出量の点で不利になる。
◆ 電気屋やコンビニから乾電池も消えた。非常用として、停電対策にと買い求めた結果だ。普段は常備などしていない人も大きな災害が起きた後は買いに走る。このあたりは充電式の電池が良いのかなと思う面もあるし、過去エネループが能書きの充放電回数よりずっと少ないのに壊れてしまった事を思うと非常用としての信頼性は確保出来ていないのかなと思ったり。だったら10年保証などを謳う単3リチウムやエボルタの方が良かったりして。ガスが止まって意外に困るのは火を付けられなくなる事だ。タバコを吸う方ならばライターの一つもあるだろうが、これが無いと着火が出来ない。
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