VC

過去の雑記置き場


Android(8/1)
タブレット(8/2)
溶ける(8/3)
除湿器(8/4)
C2H(8/5)
ミラーレス(8/6)
建設費(8/7)
送金(8/8)
防災(8/9)
AR(8/10)
冬の電力(8/11)
コスト(8/12)
比較(8/13)
クレーム(8/14)
固定資産(8/15)
太陽電池板(8/16)
改造(8/17)
不慣れ(8/18)
想定外(8/19)
万一(8/20)
(8/21)
凄いかどうか(8/22)
MIMO(8/23)
スマートフォン(1)(8/24)
スマートフォン(2)(8/25)
復興(8/26)
市場調査(8/27)
超硬(8/28)
水で太る(8/29)
売れない理由(8/30)
(8/31)


(8/31)
◆ 私は足が幅広なのでなかなかぴったりする靴がない。以前はサイズの大きなもので誤魔化すみたいな選び方をしていたのだが、日本人の体格の欧米化によるものなのか近年は私にとって良い靴が増えた感じがする。以下リンクは楽天アフィリエイトコード入りだが、カジュアルはずいぶん前から、最近はビジネス用でもハッシュパピーを履いている。実はこのショップは下手なアウトレットより安かったりするので、目的のモデルの在庫があればここで買っている。ビジネス用に関してはボンステップも足に合う感じがする。
ハッシュパピーよりもデザイン的にはコンパクトに見えるので足のデカい人には良いかもしれなが、どうしても自分で買うとなると似たデザインに収束してしまうのでつまらない結果に。

◆ どちらの靴もさほど高額なものではなく、まあ普通な感じと言えばいいだろうか。拘る人ならこれらの10倍の価格を出すだろうし、靴をすり減らす仕事の人なら安価で丈夫なものを選ぶはずだ。革自体の感じはボンステップの方が薄いと思う。薄くしなやかなので窮屈感が少ないが、足の形に靴が変形していく。艶は控えめでシボ加工と言うほどのつや消しではないがぎらぎらに輝く光沢があるわけではない。なので汚れやキズは目立たない。デザイン上の違いはモデルにもよるとは思うのだがボンステップは靴底部分と本体部分の縫い目が見えない構造なので縫い代分だけ全体がコンパクトな感じだ。
ハッシュパピーのビジネス用はモデルによって異なるが、通気口が開いた構造のものもある。
これがどの程度の威力を発揮するのかは解らないがムレの防止になるとは思う。

◆ ハッシュパピーもボンステップもモデルによってデザインその他は異なるのは当然なのだが、幅広の足にはマッチングが良いと思う。特にハッシュパピーのカジュアルシューズは軽く柔らかいものも多く気軽に履ける。気軽には履けるが、この手の靴は柔らかい故に型崩れはしやすい。ボンステップのビジネスシューズと同じ傾向だ。と言ってもビジネスシューズはそこそこ丈夫なので靴底が減っても革が傷むと言うことはあまりないのではないだろうか。
カジュアル靴では靴底が減るより先に全体的にクタッとなってくる。私が柔らかめの材質、薄い革だったりバックスキンのようなものだったりを好むためかも知れない。

◆ 車に乗っている頃は靴のかかと部分が傷んだ。
右足のかかと付近がフロアマットに触れるためで、ビジネス用などだと補強されたようなデザインになっているものもあるがカジュアル用だとこすれ跡が付いたりする。
冬になると静電気が問題になる。最近では靴底にカーボン入りの素材を使うなどして比抵抗を下げたものもある。靴にアース線を付けるだけで静電気ショックからは簡単に解放されることから、この導電性靴底は意味があると思う。ただし機能を取るかデザインを取るかみたいなところが現状では皆無とは言えない。
靴にしても財布にしてもバッグにしても好みもあれば趣味もあるので他人にこれは良いぞ、他はダメだと言うつもりは毛頭無い。単に自分が気に入ったと言うだけで。


売れない理由(8/30)
◆ 車が売れない、若者の車離れなんて話は今に始まった事ではない。今から6年も前に自動車販売会社は市場の変化を調査している。当時のレポートを見るといくつかの考えられる理由を挙げているが、デートに車が必須ではなくなったとかインドア指向になった、あるいは住環境の変化があるとしている。デートに車が必要なくなったのと住環境の変化は共通するものがあり、同レポートの中では都心回帰というか、利便性の高い場所に移り住む割合の変化も示されている。

◆ デートに車が使われないならスタイルは気にしなくなる。むしろ実用性を重視するようになり、市場調査では約半数の人が「車は単なる移動手段の道具」と回答している。この調査より以前にはSUVブームがあった。およそオフロードとは縁のない人たちがオフロード車を買い、カンガルーバーや補助灯を付けまくった時代があったのだ。三菱はパジェロを拡販し、シティオフローダなる訳のわからない言葉を作った。自動車会社は安全だ環境だと当時も言っていたが、危険なカンガルーバーがやり玉に挙げられると「ディーラが勝手に付けた」と開き直った。高公害ディーゼルも然りで、トヨタは公害対策には多額の費用がかかり車両価格が上がるぞと脅した。

◆ SUVブームは東京都などのディーゼル規制と共に衰退した。立ち入り禁止の河原や他人の畑を荒らし回ったオフロード車が、河川敷でクラブを振り回す悪質ゴルファー並みに増えた一時期は過ぎたのである。この後車の買い換えサイクルが長くなり、そして車の売れない時期が来る。単なる移動の手段なら人や荷物を沢山積みたいとばかりにワンボックスブームが起こる。と同時に横転事故や車両(事故時に)から飛び出してしまう安全性が問題となり、その後後席シートベルトの装着が義務化されるがそれはかなり後になってからだ。

◆ ワンボックスカーが売れはじめた頃に大型スクータも売れたらしい。これも同様に説明されていて、積載力が大きくて2人で乗るに十分な長さを持ったビッグスクータは、操縦性や乗る楽しみを求めない層の需要を喚起したとされた。つまり二輪車に於けるワンボックスカーのような存在だと言うわけだ。って事はパタパタマフラーやネオン管を付けた大型スクータは、デコワンボックスみたいなものか。大型スクータは単車じゃないという人もいる。あんなものに乗るヤツの気が知れない、あれはバイクじゃなく別の乗り物だと言う。

◆ 今は、そんな大型スクータはすっかり売れなくなっているのではないだろうか。特に400ccを超えるものの需要は少なく、中古価格も低迷しているという。大型スクータはそこそこ安楽な乗り物ではないかと思うのだが、運動性などを求めるライダーには理解しがたいところがあるのだろう。高級セダンやワンボックスはマナーが悪い、いやいやマナーの悪い奴はワンボックスを好むのだみたいな話は面白い。同様の事が大型スクータでも言われている。どちらもマトモな乗り手もいるのだがバカさ加減が目立ちやすいという点で共通項はある。


水で太る(8/29)
◆ 水を飲むと太るのか?と言う話の前に、そもそもの調査結果は児童の炭酸飲料摂取と血圧の関係というUniversity of BelgradeのKatarina Paunovic氏らのテストによるレポートに含まれていたものだ。児童が炭酸飲料を飲むと血圧の上昇が見られるというもので、ミネラルウォータを飲んでもそれは見られない。またスナック菓子を食べる群はBMIの上昇もなく血圧の変化もなかったとされている。まあ炭酸飲料と言っても成分は様々で砂糖が大量に含まれている事は想像に難くなく、だからBMIが上昇したと言われればそれまでだ。だが、ではミネラルウォータはどうなのだろうか。

◆ ミネラルウォータを飲んだからと言って血圧の上昇は認められなかった。しかしBMIは上昇した。水を飲むと太るのか?ミネラルウォータを飲むと太るのか。元々が血圧学会向けの資料と言う事で太るかどうかは余り関係がない所であり、それ用の調査ではない。従ってBMIの変化という点から見た場合にテストの内容に整合性があるのかどうかは良く分からない。例えばミネラルウォータを飲む群は高カロリー食が好きだったかも知れないからだ。

◆ 高カロリー食は美味しい。健康に良くない食べ物は美味しい事になっているとも言い切れないかも知れないが、でもそんな感じがする。飲み屋などでは味の濃いものを食べさせる。味が濃いので喉が渇き、酒がよく売れるからだ。これは何も酒だけではなく、私などは酒が飲めないので飲み屋の食べ物を食べているとソフトドリンクがどんどん進む。ソフトドリンクは飲み屋にとっては儲け口で、だって課税されているビールもソフトドリンクも変わらぬ価格だったりするわけで、しかもソフトドリンクにはもれなくがっぽり氷が入ってくる。

◆ ファミレスなどのドリンクバー、飲まれてもっとも痛手を受けるのは牛乳なのだとか。それこそ炭酸飲料などいくら飲まれてもかまわないくらいの原価なのである。大量に買うと安いのはソフトドリンクだけではなくビールも同じ事だ。
なので大量消費する向きは業務用のパッケージで買うとお得になる。今や生ビールと言っても特別なものではなく、缶ビールも瓶ビールも基本的には生ビールだ。製造工程から出荷までの日数管理などの違いはあるが、やっぱり生はうまいゼと、違いが味に出るのかどうかは定かではない。

◆ 私は炭酸飲料は飲むが大抵は500mlボトルを買う。それでも一気に飲む事は少なくて蓋を閉めながら温まらない時間での見切るみたいな感じである。価格的には1.5リットル入りなどの方がかなりお得なのだが、これだと炭酸が抜けてしまう。加圧保存容器的なものもあるにはあるがいちいち面倒だなと。炭酸飲料はコンビニなどで買えば150円ほど、しかし安売りスーパーや通販で買えば100円以下が当たり前だ。が、ビールや発泡酒に比較すると割高感は否めない。だってこちらは非課税飲料なのだ。酒類と言えば飲食店では酎ハイなど焼酎ベースのものも儲かるのだとか。これも原価が安いので飲み放題でいくら飲まれても大丈夫的な価格らしい。ここのところ焼酎はハイボールに押され気味とも言われている。ハイボール用のウイスキー、焼酎並みの価格のものが沢山出てきているからかな。


超硬(8/28)
◆ 元々は深夜枠の番組らしいのだが、フジテレビのその放送の再放送を見た。番組名は「ほこ×たて」で、その中の対決で面白かったのが絶対に穴の開かない金属と何にでも穴を開けてしまうドリルだ。
金属の方はNWS超硬合金というもので、日本タングステン社が開発したもの。これに穴を開けようと数々のドリルが登場する。同じ超硬合金を使ったもの、ドリル先端に非金属?チップを貼り付けたもの、振動ドリルのオヤブンみたいな数十トンの力を加えながら切削しようとするものなどが登場する。ちなみに同じ材質で板とドリルを作って対決させると板の方が勝つらしい。ドリルは刃を持っていなければならないので板より弱くなってしまうのだろうか。
ガラスなどに穴を開けるダイアモンドドリルみたいなものもあるが、おそらくは摩擦でダイアモンドの粉が取れてしまうなどするのだろう。高速切断機の刃だって軟鉄を切っていてもどんどん減っていくし、鋼鉄を切ろうとすると摩擦熱で真っ赤になるが切れないみたいな感じになる。

◆ 既に放送された番組なので結果は周知だとは思うのだが、まだ見ていない方は動画を検索してみていただきたい。以前に単車用の防犯チェーンの事を書いたことがあるが、KITAKOの絶対切れないチェーンを何でも切れるカッターで攻める対決もある。これは巨大なカッタを持ってくれば手で持ち運べるチェーンはひとたまりもないという感じで、ニッパで細い線を切るようにプチッと切断されてしまった。同じ材質のチェーンでも手で持てないくらい、例えば太さ1mのものだったら簡単に切れることはない。やはり対決には一定のルールがないといけない。手に持てるチェーンを切るならば手に持てる範囲の油圧カッタを使うなど決めないと勝負にならない。穴の開かない超鋼板にしても、その厚みが1mmしかなければ打ち抜けると思うが、それを普通のハサミで切れと言われても無理だ。このあたりの厳密なルールと言うことではなくても、納得出来る決まりがないとおもしろさも半減だ。

◆ 鰹節とミキサーの対決もあった。鰹節を1分以内にミキサーで砕けるかという対決だ。この場合は食品を家庭用ミキサーで砕くのだからフェアな対決と言えそうだ。でも鰹節って結構固いんだなぁ。
鹿児島には半生みたいな鰹節があって、ナイフでそぎながら食べることが出来る。出汁に使うのではなくそのまま食べる。おそらく酒好きの人だったら肴として好まれるだろうと思う。今は通販でも何でも買う事が出来る時代、酒飲みの方は一度お試し頂きたい。

◆ こうした白黒ハッキリ付く対決は面白いが、人間の感覚や味覚などによって勝敗を決める対決は、個人的には面白くないと思う。下着メーカの従業員が服を着ている女性を見て胸のカップを当てるとか整形外科医が上げ底ブラジャーを見抜くみたいな対決もあったが、人間の能力や経験が勝敗を左右する勝負は今一な感じがする。同じように手品を見抜くものにしても、知識と経験からトリックを想像する訳なので必ずしもマジシャンの能力が優れているとは限らない。餃子の味対決などは、それこそ作り手のウデや材料にもよるだろうし審査員の好みの問題もある。なのでそんな比較は見るに値しない。


市場調査(8/27)
◆ 市場調査名目で様々な事が行われているが、過去にも書いた通りこの商法での最右翼はNTT系(エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社)の行っているgooリサーチだと思う。実は先月中頃に情報を頂いていたのだが、多少ほとぼりが冷めるのを待つと言う事で即日記事にはしなかった。
gooリサーチではフレッツ系のサービスやドコモのサービスに加入してアンケートに答えろと言う商法が過去からある。無料試用期間中に解約すれば勿論カネはかからないがパケット代はかかる。
無料試用期間終了後は自動的に有料モードに変更されて課金される。何ともあくどいやり方だ。名目上はサービスの使い勝手などを試すアンケートとなっているが、実質はサービス加入者数を上乗せさせるためのものだ。

◆ 楽天カードに入ると数千円分のポイントが貰える。
今やAMEXだってポイントバックをしている。新規に加入すると3千ポイントくらい貰えるはずだ。まあAMEXは会費が高いから多少コストをかけたってなんと言う事はない。
キャッシュバックと言えばカードばかりではなくFXや証券会社に口座を作るだけで数千円から数万円を手中に出来る。更に一定額以上の取引をすれば何千円とかが貰える。ケータイを新規契約すると端末が貰えるように、継続的な稼ぎが期待出来る業種では最初の顧客獲得に金をかけても回収が可能になるからだ。株取引では儲けが出たり損が出たりするがいずれの場合でも証券会社には手数料が入る。なので顧客獲得時には有利な条件を作っても良いわけだ。

◆ これと同じ手法でgooリサーチはケチな商売をしている。本物のプラチナ製カードが貰えると誇大広告(純プラチナカードと書かれているが、純プラチナではなくプラスチック製)を出しているSBIグループの某企業に口座を作ってアンケートに答えるとアンケートポイントが○○○ポイント貰えるというもの。通常のキャッシュバックなどよりも相当低い金額なのだが、これはキャッシュバックではなくあくまでもアンケート報酬だ。ちなみに取引を行う事までは強要していないが、そのうち取引を行って感想を聞かせろなんてアンケートが来るのかも知れない。
ちなみに情報を頂いた方の話だと、アンケート件数は皆無に等しいほど少なくなっていて殆ど稼げないという。SBIだけではなく、保険の資料請求してアンケートに答えるとかマンションの資料請求をしてとかもあるという。個人情報をばらまきたい人はやっても良いというか、ダイレクトにその企業に登録した方が沢山の報酬が貰えるけど。

◆ もう一つ同じ方からお知らせいただいていて、これは過去にも触れた事があるかと思うが、勤め先に関する詳細を登録するとポイントが貰えるというものがある。勤め先の実名や所在地その他かなり詳細に登録する必要がある。これはアンケート登録者勤務先名が紐付けられる事になり、アンケートに答えればその会社の実情が解る事になる。例えば売り上げは昨年同期比でのびたかどうかと言うアンケートに回答したり、従業員数や設備投資の問に答えればそれらが集計されて企業情報として蓄積されるだろう。
NTTレゾナントはこうして集めた情報を集計して売って儲けるわけで、勿論会社側が納得して情報提供するならまだしも従業員がポイント欲しさになんてのはどうかと思う。


復興(8/26)
◆ 災害バブルに沸く省庁、増税のきっかけにしたい省庁、所詮他人事という感じである。表向きは復興支援だ頑張ろうだと言っているが、何もかもが停滞中だというのが地元の言い分である。生活保護世帯は増える一方で、財政を圧迫する。就業人口が増えないのは仕事がないこともあるのだが、仕事の報酬が低いことにも原因がある。生活保護費は住宅手当を除いて8万円ほど、これは年金よりも多いのではないだろうか。生活保護から抜け出すためにはこれ以上の収入を得る必要がある。と言っても単に支給総額が8万円を超えるだけではダメだ。生活保護が打ち切られると国民健康保険代もかかるので、この分も必要になる。また一時的にしても(アルバイトの場合などは)源泉徴収されるので、その分も余計に稼がなければならない。

◆ 例え課税所得以下だったとしても、それを申告しなければ健康保険代は減らない。なのでこの手続きを毎年行わなければならないが、それを知らない人は高額保険代を取られることになる。こうした現状を考えると安定して給料が貰える職に就く以外生活保護から抜け出すのはリスクが高い。その結果若い人も働かなくなり、生活保護費をパチンコに費やす人も出始める。被災各地ではがれき処理などで人出が余っているわけではないのだが、ここに国や地方が金を余り出さないので賃金を高くできない。公共事業好きの議員連中は、何故こうしたがれき処理という公共事業を推進しないのか。彼らの言う公共事業とは箱物を作る事であり高速道路を延長することであり、新幹線を作る事だからだ。大手業者を入れずに地元業者の力で復興をする計画にしても、単に作業が遅くなっただけで賃金形態が改善したわけではない。この暑いのに避難所には冷房機すらないのだ。パッケージエアコンの10台でも運び込めば改善されるだろうに。

◆ 自治体が生活保護を打ち切るトリガーは義援金だ。
義援金が収入と見なされるので生活保護は打ち切られる。これは法に基づいたものなので理屈としては正しいことになるが、一旦打ち切られた生活保護を再開して貰うのは容易ではない。義援金は生活の足しになることはなくその分生活保護費が減ることにしかならない。お金として支援するのではなく、コメやパンを渡した方が良かったのではないのか。政府も官僚も現地の状況はおそらく理解していないだろう。現地自治体にしても個人の生活事情はわかってはいない。仮設住宅を作って入居させたのだからそれで終わりみたいな、そんな考えがあるのも事実だ。市区町村役場としては面倒な問題には関わりたくないのである。その一例が駐車場問題にもあるという。仮設住宅には1件に1台分の駐車スペースが用意されているそうだが、多くの生活者は1人1台の車を所有する。すると駐車スペースが不足するので他人の場所に勝手に止めたりする。そしてトラブルが起きる。

◆ 駐車場を増やすとか管理を徹底するとか自治会を作るとかすれば多少はマトモになるのかも知れないが自治体のかまうところではないという感じで事実上放置されているところが多い。その他ゴミ問題やハエ問題も同様で、生活の底辺が改善されないもどかしさがある。それでも仕事があって収入が増えてくれば希望も見えてくるのだろうが、その就業人口が増えないのが問題なのだ。以前にも書いたが横浜の建設業者が東北地方に出稼ぎに行く時代になっている。つまり就業のコントロールがうまく出来れば状況も違ってくるとは思うのだが無理なのかなぁ。


スマートフォン(2)(8/25)
◆ 自由度がスマートフォンのメリットだと言えばそうなる。iPhoneは自由度はないがAndroidはある程度の自由度は残されている。例えばATOKが使えるのも私にとってはメリットになる。iPhone3Gを使った時に、あの日本語変換の使いにくさと言ったら何なんだと思ったものだが、オリジナル機能が例えダメでもサードパーティ製がそこを補ってくれればそれでも良い。ケータイではどこかの機能がダメだとその使いにくさを改善する方法は無に等しかったが、スマートフォンなら何とかなるかも知れない。

◆ ケータイが携行することを前提に数々の機能を実装してきたのに対してスマートフォンはまだその途上だとも言える。電話帳やメモを個別にロックしたりFelicaも然りで、きめ細かな制御が可能なように作られている。以前にも書いたが私はパスワードなどを電話帳に入れて保存している。その電話帳自体にロックをかけたり、パスワードを生で入れないみたいな事は行っているが、セキュリティ設定が出来ないとこうした使い方は出来なくなる。もしかしたらパスワードのかけられるアプリで代用しろと言われるかも知れないが、電話帳なら自動バックアップでセンタ側にも保持されるのである。って、スマートフォンだとこうしたサービス自体無かったりして。同期の概念があるので単純なバックアップよりは使いやすそうではあるが、実はドコモの電話帳バックアップもバックアップと言うよりは新しいデータ優先みたいな感じで、せっかく修正したのに勝手に古いデータが上書きされてしまった事が何度かある。
これは電話帳編集ソフトなどを使って内容を変更した場合は、その変更した内容よりドコモ側に保持されているデータの方が信頼性が高いと判断されるためで、それが上書きされてしまう。

◆ バックアップのみならば話は単純なのだが、自動バックアップなので少々複雑なのだ。例えば誤操作で電話帳を全て消去したしまって気づかずに、その空のデータが自動バックアップされて有効なデータを消してしまう事だってある。この辺りを最大限に救済しようとロジックが組まれているのだが動作が解りにくい。勿論バックアップではなく同期にしても同様の問題はある。
バックアップは機械のトラブルからデータを守るものであって人間の誤操作からデータを守ってくれるものではないからだ。

◆ 買い換えを阻害するのが月月割りの真似みたいなシステムだ。解約を阻止したいのか買い換えを阻止したいのかみたいなもので、買い換えを阻止するとマーケットが縮小する。新サービスへの対応なども進まなくなる。発展途上のスマートフォンならば買い換えを促進していかなければ市場はふくらまないはずだ。それこそ端末購入から2年間解約しなかったらまとめてキャッシュバックとかでも良いと思う。その間に3台買い換えたら買い換えから2年が経過する度にキャッシュバックが起きればいい。契約と紐付けていると1契約に1台しかダメになるはず。そもそも端末代を契約と紐付けるなんて分離プランに逆行している。というかSBMがそうだから他社も分離プランなんかや〜めた、か。ちなみに2in1は端末と紐付けられていない契約なのでキャッシュバックの恩恵は受けられない。またパケット契約を外してもキャッシュバックは停止される。SBM同様に様々な罠というか注釈が付くので注意したい。


スマートフォン(1)(8/24)
◆ スマホって言うくらいだからスマートフォンではなくてスマートホンなのかななんて思ったり。
それは良いとして、事業者が主要モデルをスマートフォンシフトしている現状では利用者もその流れに乗らざるを得なくなる。私は現状では従来型ケータイを使っているが、Blogの方でも触れているように上の子はスマートフォンを使い始めているし、やがては私もスマートフォンの波にのまれることになるだろう。
少なくとも電話をするには従来型ケータイが良いしメールなどの文字入力も同様だ。PC用のサイトを見るとかでもケータイのフルブラウザなり、何ならiモードブラウザでもそこそこ見ることが出来る。

◆ ではスマートフォンのメリットというか使う理由は何なのだろう。アプリが使えると言ったってiアプリもあるし、そもそもケータイでゲームなどは余りやらない。乗り換え案内とか銀行取引などはiアプリもあるしWebベースでも出来る。電子書籍だって同様にケータイ+iアプリでかなり以前から見る事が出来る。流行とか何とかと言い出せばそうかも知れないし、画面が大きいから見やすいと言われると、それと引き替えに持ちにくいとか携帯しにくいとかとなる。

◆ 従って現状では消去法的にスマートフォンを見ていくしかないのが私の場合だ。そのモデルのメリットを上げるとなると、例えば速度の点ではGALAXY S2が圧倒的だ。存在感というか所有感はやはりXperiaだ。T9文字入力が使えるという点でMEDIASなのだが動作速度はイマイチだと思う。そんな感じなので私にとっての全部入りは存在していない。パケット代はどうだろうか。ケータイの場合はパケ・ホーダイなので月額定額4,095円である。スマートフォンにするとこれが5,460円に跳ね上がる。iPhoneのみは4,410円とバーゲンプライスだがSBMのAndroidだと5,460円を取られる。auも同様な筈だ。二段階定額の下限で済ませる事も理屈の上では可能だが実際は不可能だ。iPhoneなどは使わなくても上限まで行くというわけで、ドコモにしても最初のGoogleアカウントの設定やspモードメールの設定で上限まで行く。

◆ スマートフォンをスマートフォントして、いや、どんな使い方がスマートフォンらしさなのかは解らないが、その価値を見いだせる人はパケット代の上昇分を許容出来るのだろう。私はこの1,365円アップが今ひとつ妥当であるとは思えないのだ。
つまり1,365円を支払う価値を見いだせないのである。全ての面でスマートフォンの機能が従来型ケータイを超えているならともかく、現状ではそうではない。ブラウザの点では優れている面が多い事は事実だが、調べ物など以外でPCサイトを見るケースが少ない&見るならPCを使いたいと思う方なのでこの点でも私としてはメリットを余り感じない。

◆ 単なる興味で使ってみたという点ではiPhone3Gを以前に少しの期間使った。そこでタッチパネルの問題や文字入力のやりにくさ、動作速度の遅さ(今のモデルはずっと高速になっている)などは実感したわけで、そのときのイメージもスマートフォンに対する興味を失わせている要因であるとは思う。でもあの頃の比較するとMEDIASはずいぶん進化したなと、いやMEDIASがではなくAndroid全体の進化というか変化は大きいなとは思う。


MIMO(8/23)
◆ LTEではMIMOが必須である。MIMOは周波数利用効率を上げられる手法ではあるが、処理は複雑だ。
その前に、一体MIMOとは何なのだろうか。以前にCDMAの説明をした時に、広い場所でわいわいと大勢の人が同一場所(同じ周波数)でしゃべっているのと同様だとした。同じ場所で大勢の人が話してはいるが、話す言語(拡散コード)が違う)ので会話がスムーズに行く。ただし人がどんどん増えてくる(セル内利用者が増える)と他言語のしゃべり声とは言ってもざわざわとうるさく(RSCP低下)感じる。
なのでどうしても声を大きくする(パワーコントロール)必要があるが、それでも遠くの声が聞こえにくくなって(セル半径の縮小)しまう。

◆ MIMOを同様に例えると、右の耳にはAサンの言葉、左の耳にはBサンの言葉が聞こえているようなものだ。言語は同じで同じ場所で話しているが、どの方向から聞こえた声か、AサンとBサンの声質が違うので分離が出来る。
これにはAサンとBサンが離れた場所にいてくれる(電気的距離が長い=使用周波数帯が高い)必要があり、もしも近い場所から話されると分離出来なくなってしまう。この難しさが800MHz帯でのMIMOの難しさになる。auは800MHz帯でLTEを開始するにあたり、相関のない2つのアンテナをどうやって筐体内に納めるかに苦労した。が、スマートフォン全盛となった今は筐体サイズが大きく取れるので楽になったという。MIMO効率は受信側の苦労でもあるのだが、空間伝搬も関係する。
4×4 MIMOを使うWiMAX2もこれは同じで、フィールドテストでも空間反射が少ないとパフォーマンスが落ちるとした。つまり直進性が強く反射しやすい性質の周波数帯の方が何かと使いやすいわけだ。

◆ 一方でSBMは2GHz帯より800MHz帯の方が通信速度が速かったとした。通信速度が速かったと言うだけでMIMO効率がどうのという具体的数字が出てきていない。これは単に、通信に必要な電界強度が800MHz帯の方が高かったからだと思えば良いだろう。MIMOといえども電波が届いてこないのでは話しにならない。全ての通信方式でそうであるように、パフォーマンスを上げるには高いS/Nが必須なのだ。
電波の強い800MHz帯と電波の弱い2GHz帯でMIMO効率はどうですかなんてナンセンスである。それこそ50MbpsのADSLを局間距離10kmの場所で使うのと、8Mbpsのものを300mの距離で使うのとどちらが良いかと言っているようなものだ。条件を変えているので本来は比較の出来ない数字を並べてみるのはSBMお得意のことで、しかし投資家はこれに騙されてしまう。

◆ だからと言って800MHz帯のMIMOが絶対ダメと言うことはない。送信側のアンテナ間距離を取るなどの対策も出来る(コストはかかる)し、今は上手くヌルポイントを作って相関を低くしたアンテナもあるのだ。
KDDIは過去の展示会でSDMA用アンテナの研究結果を発表していたがこれも今のMIMに通ずるものである。
800MHz帯は波長が長いのでアンテナのサイズは大きくなり、効率は低下する。auは端末のアンテナをホイップ式から内蔵にするにあたって受信感度を上げたり送信出力を上げたり、基地局密度を上げるなど様々な対策をした。こうした対策もあり、800MHz帯でのLTEと考えたのだろう。伝送速度のピーク値はどちらでも同じようになると思うが平均値というか安定度には違いが出てくるはずだ。WiMAXを見て解るようにMIMOの魔法は万能ではない。電界強度の変化や伝達特性の変化で魔法は効かなくなってしまうのである。


凄いかどうか(8/22)
◆ 楽天spamは凄いと思う。未だにメルマガ偽装spamがやってくる。楽天によれば過去にエントリしたキャンペーン(キャンペーン自体はとっくに終わっている)の条件がメルマガを受信することであり、いつメルマガを受信するかは規定されていない。従って当該ショップがメルマガをいつセットするかも自由だという。結局キャンペーンが終わっても各ショップはメルマガをセットする権利が与えられていて、キャンペーンにエントリした人はメルマガ受信に同意しているのだからメルマガが配送されることに関して文句を言ってはいけない。と、こういうことだ。何とも酷い話というかいかにも楽天である。
こうしてメルマガを送りつけ、テナントからメルマガ発送代を巻き上げながら楽天は成長している。
しかし楽天が凄いかと言われると、確かに凄いのだけれどものすごく凄いとは思わない。

◆ あくどさという点ではソフトバンクも負けてはいない。ただし低級なあくどさという点でソフトバンクは楽天に及ばない。ソフトバンクのやり方はもっと巧妙なのだ。SBMの駄目さ加減は誰もが認めると思うが、同時に孫さんの集金能力を疑うものはいないだろう。数々の失敗はしているが成功すれば大きい。ギャンブルとまでは言えないかも知れないが、投資家そのもののような考え方がベースにあるのだと思う。すなわち99の失敗があっても1の成功が、各失敗の千倍の利益を作り出してくれればそれで良いみたいな話だ。あのVodafoneを立て直したのも凄ければWILLCOMを純増に導いたのも凄い。単にタダ配りしただけではないかという人もいるが、孫さんの場合は後からちゃんとカネをむしり取る。まあADSL事業だけは大失敗ではあったが、その失敗分をSBMが取り返した。いや、取り返す予定、か。今のところ借金は余り減っていない(借金の名目が変わっているだけ)が、勢いはある。

◆ 孫さんの凄いところは、常にどん欲さを忘れないことだろう。これは、ソフトバンクがなかなか儲からないことにも起因していると思う。それこそVodafone買収の借金がポンと返せてしまったら、そこから先のモバイル事業に興味を失うのではないのか。投資家とはそんなものだろう。うまく行かない事業をうまく行くようにしていく事に情熱を燃やす。軌道に乗ったらそれは孫さんの手を離れて自分で動き始める事になる。800MHz帯が無いから、それを言い訳に使ったり泣き言に使ったり出来る訳で、割り当てられてしまったらそんな泣きは通じなくなる。勿論孫さんのことだから新たな泣き言を用意するだろうけどね。その事業がうまく行かないからこそ次々と新たな発想で儲け口を探す。その情熱と意欲こそがソフトバンクの原動力だ。

◆ 太陽光発電の話にしてもスピードネットの時と似たようなもので、壮大な計画が成功すれば自分のもの、失敗したら誰かに渡して知らん顔だと思う。そうは思うが成功して電気までを牛耳ろうとする。孫さんは常に未来を見ろと言っている。近未来ではなくもっと先をだ。近未来は時々刻々と変化する現在の影響を受けるがもっと先の未来はその影響を受けないというのだ。まあ孫さん自身結構コロコロ考えを変えるので、そんなブレやすい自分に言っているのかも知れない。


(8/21)
◆ 8月も中旬を過ぎれば暑さのピークも去ったかなという感じもする。今年は7月の台風以降涼しい日が続き、8月上旬からの暑い日も一昨日には一段した。暑い夏は季節ものや季節産業が収益率を上げる。しかし今年は少し様子が違ったという。一つは地震の被害を引きずった地域であり、もう一つは放射能だ。地震の被害が県内各所で多かった千葉県は、上下水道の復旧も遅れたくらいであり海岸整備まで手が回らなかった。そのため各地で海開きが出来なかったり、環境整備が出来なかったりした。
海をはじめとした観光各地は放射能被害というか、放射線騒ぎで客足も激減だそうだ。実際の線量がどうというわけではないが、関東の中では比較的空間線量の高かった千葉に人はあまり集まらなかった。

◆ この影響を受けたのが地元の観光ホテルなどで、かき入れ時にもかかわらず相次ぐキャンセルで寒い夏と化してしまった。こうした話を聞くと原発事故による被害は相当な金額になると思われる。確かに風評被害的なものがあるのかも知れないが、地元にしてみればそれだって立派な被害なのだ。農作物や畜産などの被害も甚大だが観光に対するインパクトも無視出来なかったわけだ。東電にしても、そうした被害を受けた観光地のホテルを借り上げて従業員の保養に使うなどすればいいのに。え?放射能があるかも知れないから東電従業員は行かないって?なるほど。

◆ 観光ホテルなどは料理も売りだ。しかしここにも放射能被害が起きる。海産物の放射能は大丈夫なのか?ちゃんと検査しているのかと質問が来る。7月上旬に起きた放射能牛事件も客足にインパクトを与えた。一件の畜産農家の不正が県全体の牛肉価格を下げ、その後続々と明らかになる放射線牛は観光客のみならず、全国の消費者に不安を与えた。もはや福島の牛は信じられない、いや、福島から200kmも離れた岩手にまで汚染は広がっていた。藁が汚染されているのに人間は大丈夫なのか、その土地は大丈夫なのかと不安は広がる。
観光各社は客寄せイベントなどを行うも例年並みの客足には遠く及ばなかった。こうした千葉の海事情を聞いて心配するのは紅葉シーズンの観光客の訪れる北関東エリアだ。六魂祭りは思いの外盛況だったようだが、一方で原発からは距離がある尾瀬は閑散とした夏だったという。実は東北よりもその周囲の方が観光などに関しては細かな部分で苦しんでいるのではないのか。

◆ では千葉を避けた観光客はどこの海に行ったのか。
神奈川県でも場所によって客足は減ったという。やはり放射能問題が大きく影響しているようだが、三浦海岸の地震断層報道と、もし地震が起きた場合に津波が来るのではないかと心配する人も少なくはなかったようだ。地域によっては海水浴場からの避難経路を明確にするなどしているが、TVで何度も報道された津波被害の絵は人々の脳裏に焼き付いているのだろう。実際私にしても津波と言われてもピンと来なかった。海外などでの津波の様子などが報道されていたことはあるが、少し高いところに逃げれば何と言うことはない程度にしか考えていなかった。
勿論津波の規模が小さければそれで済むのだろうが、実際どの程度の波が来るのかなんて分かりはしない。
夏と言えばプレゼント企画、今年も応募ページを開いた。URLなどはblogの方を(昼頃)ご覧頂きたい。


万一(8/20)
◆ 万一に備えないのが原発で、万一に備えすぎているのが日本人だとか。日本人は年収の5%近くの健康保険料を取られている。これは普通の人では元を取る事は出来ない。20年間の保険料総額は1千万円以上であり、これを適切に運用していれば高額医療費にも備えられる。しかし公的保険のみでは足りないとばかりに民間の医療保険などにも加入する。平均的には年収の3.5%以上の掛け金を払っているという。が、健康保険代より安い所が何とも。いすれにしても合計では年収の1割弱になるという試算もあるのだ。

◆ しかし若年層を中心に保険加入者数は減少している。生命保険文化センターの調査によれば20歳代、30歳代の人の生命保険加入率は61%だそうだ。この低加入率の理由としてはデフレであり給料が下がっているからだと分析する。保険に入りたくてもそんな余裕はない。下手をすると貯金を切り崩して保険代を払うなんて事が起きる。万一に備えすぎるがために生活が圧迫されるというわけだ。
普通は自動車の任意保険に入るが、不況となるとこの加入率も低下する。これは恐ろしい話なのだが、例によって「俺は事故は起こさないから保険は要らない」という人が少なくはない。

◆ 以前から書いているように、よほど自動車の利用頻度が高い人でない限りは、その都度タクシーやレンタカーを使った方が安い。自動車税に重量税、ガソリンを買えばそれにも税金がかかっているし消費税だって取られる。駐車場代だってかかるし整備費用や消耗品費もバカには出来ない。そもそもリッターカークラスに比較して燃費が多少悪くても軽自動車が売れるのは諸経費が安いからだ。今は低燃費車などに優遇制度があるが、これが無くなると重いEVなどはコンベンショナルな小型車より重量税負担が増える。燃費が良いからと言って、代わりに税金を取られるのでは面白くない。そもそもEVやハイブリッド車は重い電池を運んでいるわけで、重量税そのものの考え方が変わらないとお得さが出せない。

◆ 自動車保険料も値上がりしている。保険加入者数の減少と老人事故の増加などがあるからだ。保険会社は加入者数の純増を前提として収益計画を立てていた。しかし人口減となった今、そのビジネスモデルが正しいとは言えなくなった。自動車保険料が上昇するから加入者数が減少する。
すると自動車保険料は更に高額になる。こうして付帯的支出が増えればますます若者は車に乗らなくなる。それでなくても若年の保険料は高いのに、それこそ保険料負担が重くのしかかるというわけだ。

◆ 私も車に余り乗らなくなり、燃費も気にはならない。だったら面白い車に乗った方が良いのかななんて考えないでもない。リッター5kmしか走らない車だって、年に1,000kmしか乗らないとすれば200リットルしかガソリンを必要とはしない。AMGなんか激安だよなぁ、今なら。と言っても大排気量車となるとそれこそ自動車税もバカに出来ないし、走行距離あたりに換算したらとんでもない価格になったりして。
そもそも重量税なんて道路へのインパクト具合に応じての課税なのだから、走行距離比例でも良いんだよなぁ。でもそうなるとトラック云々からの献金が減ったりするからダメなのかな。


想定外(8/19)
◆ 日本の原発は全電源喪失を想定していないのだそうだ。2系統の電源ラインに加えて非常用発電機も備えられていることから、もし電源が喪失したらどうなるのかということ自体を想定していない。もっとも福島のケースでは電源が生きていれば助かったのかどうかも良く分からない。津波でなのか地震そのものでなのかは解らないが、そこそこ壊れていたと思われるからだ。

◆ 現段階で原発は必要だとは思うのだが、電力会社や国にこれは管理は出来ない。今までだって度重なる事故隠しなどがあり、九電はヤラセメールを送り、経産省はインチキ臭い説明会を開く。確かに他の発電方式でも事故が起きれば被害は甚大になる。例えば水力発電で、ダムが決壊したら大変なことになるだろう。火力発電所が爆発したってタダでは済まない。ただしそれは被害地域が限られ、その時だけの事であって原発事故のような危険性はない。
今回の事故にしても、例えば100km圏内を避難対象としておけば内部被曝だとか尿や母乳から放射線だとかと騒ぐ事態にはならなかった。

◆ 東大や長崎大の教授たちが安全だと繰り返したのも大きな問題で、危険であるにもかかわらず安全だと言ってしまったために被害が拡大した。
まあカネのためだから仕方がないみたいな所はあるのだろうが、原発関連は全てカネが大切で人命はそれほどでもないよと言っているような感じを受ける。大臣にしても官僚にしても、人が死んでも責任を問われる事はない。訴訟が起きて負けたとしても自分の懐は痛まない。
そう考えると福島から自主避難した人や、県外に引っ越した人が結局は利口だったと思う。勿論生活環境や仕事の事があるので誰でも避難が可能だと言う事ではなかった。実際私が福島に住んでいて直ちに避難出来たかと言われると、Yesとは即答出来ない。

◆ そんな調子であるならば、原発を運転し続けるのはどうかと思う。ストレステストにしても突然やると言い始めたり、やっぱり方針転換だと言ってみたりでハッキリしない。そのテストにしても再稼働ありきが先に来ているのだからテストと言えるのかどうか。生徒の解答能力に合わせて試験問題を作っているようなもので、それがテストなのかみたいな話だ。これも、とにかく早く再稼働させたいとする推進派の動きなのだ。

◆ 最近では冬場も電気は足りないんだぞと言い始めている。夏のピーク需要が過ぎれば電力はひとまず安泰だという意識を吹き飛ばしたいのかも知れない。冬は太陽光発電能力が下がるから暖房用電力が足りないなんて話になる。今年の冬はローテク石油ストーブが売れたりして。3月頃にしても電気の要らないストーブが一斉に売り切れてしまった。炭酸ガス排出量を気にしない人は石油を燃やす。エコに関心が高い人はガスストーブだろうが、配管工事が必要なので早めに工事を考えた方が良い。ガスストーブは燃料補給も要らないし臭いもなく、水素分の多い燃料で室内はすすけないし加湿効果も石油よりずっと大きい。1MJあたりの燃料代は、電気が約6円、灯油が約2.5円で炭酸ガス排出量が約70g、ガスが約3.1円で炭酸ガス排出量が約46gだ。
ヒートポンプが能書きどおりに動くと仮定すれば電気代は約1円まで減少する。


不慣れ(8/18)
◆ 不慣れな担任に当たると悲劇だ。手際が悪いので余計な時間を取られてしまう。やらなくても良いことをやらされたり、書かなくても良い書類を書かされたりする。もう1年も前になるがドコモショップで2in1の手続きをした時もそうだった。店員さんの説明がなんかおかしいみたいだなぁと思って聞いていたのだが、どうもこちらの要求を理解していないようなのだ。面倒なので良く分かる人に代わってくださいと言った。ところであなたは研修の方ですかと言ったら違うという。それにしては知識が希薄だなぁ。料金体系やその組み合わせなど複雑怪奇なのが携帯電話料金であり、手続きを安心して任せられるような店員さんが必要だと思う。

◆ 銀行にも不慣れな人がいた。シティバンクは土曜も営業しているのでたまに出かける。平日も夜間というか夕方以降の営業があって、そのタイミングで立ち寄ったことも何度かある。土曜日はそこそこ解った人がいるのだがイブニング営業時間は新人研修みたいな意味合いが強いのかも知れない。その日もやたら挨拶だけは丁寧なオネーさんが手続きをしてくれたのだが、手数料がかかるという。おかしいなぁ、いつも手数料なんかかからないのに。で、よく調べてくださいと言ったら手数料はかかりませんでしたと。困ったものである。

◆ 次に行った時には男性が対応してくれたが、こちらの方も挨拶だけは馬鹿丁寧だ。丁寧な挨拶よりもミスのない仕事を私は望みたいと心の中でつぶやいた。と、その方、本人確認の書類を見せろと言う。おかしいなぁ、今まで本人確認などされたことはない。だって自分の口座にお金を入れる手続きなのだから。
なぜ本人確認が必要なのかと聞くと、法律で決まっているからだという。今までは本人確認などされたことがないよと言ったら、去年あたりから厳しくなったのだとおっしゃる。だって先月も来たんですけどね、本人確認されなかったですよと言うも聞き入れようとしない。

◆ もし本人確認が必要な手続きならば、それをしなかった窓口担当者がミスをしていることになるし、もし本人確認が不要なのに余計な手間をかけさせようとしているのならあなたが間違っている。いずれにしてもどちらかにミスがあって、それが法に反するかどうかと言う話なら重要なことなので、窓口担当者に聞いてきてくださいと言った。ら、少しして「私が間違っていました」と謝ってきた。なので、悪いけれどあなたに手続きを任せるのは不安だから他の人に変わってくださいとリクエストした。

◆ 海外というか台湾や中国のタクシーなどはいい加減なものだ。少し遠くまで行こうとすると道が解らない。道も解らなければ場所も解らずウロウロしてしまう。しかしドライバーは「ここは俺の庭みたいなものだから安心していろ、きっと着くから」みたいな感じで平気な顔をしている。店員さんにしてもものを知っている人とそうでない人の差は激しい。家電店などでもこちらが感心するくらいの知識を持った人もいれば、そんなものカタログ見れば分かるでしょみたいなレベルの人も。要はその人の努力というか真剣さ一つなのだろう。


改造(8/17)
◆ HID関連の記事が増えたこともあってそれなりに問い合わせなども頂く。その中には改造代行はやっていないのか、改造品は売っていないのかという問い合わせだ。他にも、55W品として買ったが本当は何ワットなのか測って欲しいなんてものもある。この気持ちは分かる。表示は55Wで最近のものは電流値も多く書かれている。
しかしそれが本当なのかどうかは解らない。
電流値を大きく謳うことが高性能の証みたいな所もある。要するに使う側の知識が足りなくて「このバラストは3.5Aだからさ、凄いんだぜ」みたいな訳の分からない人が増えたと言う事だ。数字が大きければ偉いみたいな、それじゃ孫さんと一緒だ。挙げ句の果てには35Wバラストに55Wバーナを付けたら「激しく明るくて笑った」なんて事を言ったりする。
笑ったのはその記事を見たこちらの方だ。

◆ 改造代行や改造品の販売は基本的には行っていない。改造代行にしても改造品の販売にしても金銭が絡むとなれば責任が発生する。中華バラストに責任を持てと言われたってそれは無理だ。中華バラスト自体の信頼性が疑問なのに、それに加えてリスクある改造を施すのだから。
中華バラストは時代によって内部は変化しているようだ。どこかで新たな設計品が登場すると、どこで買ってもそのものになる。どれがオリジナルなのかは解らないがみんな一緒なのがコピー文化である中国スタイルなのだろう。なので改造方法を説明した所でモノが違えば役には立たない。というか、回路が多少追える程度の人ならば応用は利くはずで、そんな方は自力で改造出来る。

◆ 中国製のHIDコンバージョンキットは3千円程度で手に入る。最近では消費電流の記述がそれっぽい(5.2Aとか)になっているものが増えてきた。従来型の一般的中華バラストの55W品は35Wだった。2011年モデルと称されるものが本当に55W品なのかどうか試しに落札してみたという話はこちらに書いた通りである。これなど別に使う予定もないんだけど興味だけで買ってみましたという感じ。実は形状違いなどもあって買ってみたいと思うものはあるのだが、過去の実験結果からすると形状が違っても中身は同じ(ケースが大きすぎる場合は詰め物をして基板を入れてある)だったのだ。

◆ バルブ(バーナ)も様々で、フィリップスという言葉が躍っている。フィリップス製(コピー品)を売る時にはそれっぽい価格を設定しなければならないという。コピー品だからと言って安くすると売れない。あたかも本物であるかのごとく、微妙な価格設定が売り上げを左右するのだそうだ。何が本物で何が偽物か解らない中国製故、信頼性を求めたいなら信頼出来る(これも怪しんだけど)メーカ製か自動車メーカ純正品を選ぶべきだ。勿論壊れたら取り替えるでも良いと思う。使い捨てたって安いのだから。でもまあオーバドライブでの電極消耗の早さを目の当たりにすると55W化などをやろうとは思わないなぁ。ちなみに今まで私は電極太さの違うバルブを見たことはなく、55W品と称されてシールが貼られていてもバルブ自体は35W品と同様だった。


太陽電池板(8/16)
◆ 従来から関東以南では太陽光発電が効率的に行えるのではないかと書いてきたのだが、太陽高度などよりも気象条件の方が大きな影響があると各地の発電量データと共にmailをいただいた。
それまで私は関西以南であれば太陽光発電が効率的に行えるが、関東以北ではそうではないと思っていた。しかしデータによれば4kWシステムを理想的に組んだ場合に、東京では年間発電量が約4.6MWなのに対して仙台では5MWを超えている。
確かに冬場でも余り雪が降らない地域なのと、もしかすると夏場の気温も関係するかも知れない。冬場に積雪がなければ東北地方でも冬場の発電量が確保出来る。
西に行って5MWを超えるのは広島なのだが九州に入ると再び4MW台に落ちる。私は日照時間と太陽高度という点を重視していたのだが、年間晴天日数なども日照時間の算出に組み合わせて考えなければいけないわけだ、当たり前なんだけど。これはPanasonicが理想的な設置を行った場合を想定して算出したデータだそうで、平面の屋根に設置角度を付けた台の上にパネルを並べた場合のようだ。従って太陽高度によってその台の角度を変える。ただし一度設置したものを季節毎に変えることはしない。

◆ 角度に関しては定かではないのだが、関西以南では10度とか20度あたりに最適点があるらしい。
そう言われても一般の屋根は角度が決まっているので、普通はそこにそのまま並べる。従って屋根の角度や向きや設置方法によって発電量が大きく変わってくる。都内に設置した3.8kWシステムで晴れた真夏に10kWhを発電したという。これは結構効率が良いのではないだろうか。おおざっぱには3kWシステムで年間発電量が3MWと、1,000倍にした程度だと考えればいいそうだ。なお太陽電池板各社では独自の数字を出している。
日本海側は総じて発電量が低いようだ。太陽光発電を行うならば太平洋側で晴天の多い地域が良いとなる。

◆ 太陽光発電を導入するならオール電化の方が良いのだろうなぁ、電気代が最大月額2,100円まで安くなるし。
太陽電池板を何のために設置するかで判断は異なってくる。電気を売って儲ける、というのは語弊があるが資金回収を進めるという点では電気はそのまま売って、暖房などはもっと安い燃料を燃やした方が良いとなる。環境を考えるとなると昼間に作った電気の余剰分をためておいて夜間の暖房や料理などにも使うとなるだろう。
ただ普通の人は炭酸ガス排出量なんて余り気にしていないはずで、まずは資金回収だと思う。
で、その資金回収のためにはオール電化と言われるケースが少なくないようだがどうなんだろう。

◆ 私も太陽電池板は検討したことがあったが、少なくとも検討した当時はお得さが少なかった。今は太陽電池板のコストも下がったし電気も高く売れるので状況は違ってくるだろうが、屋根の形状が単純ではない事もあって難しかった。発電効率も太陽電池板によって異なるが、おおむね良くなっていると思うし低効率パネルは安価になっている。ただ日本の狭い家屋の屋根に乗せるには高効率パネルが必要だ。低効率パネルを可動式にして太陽追尾すればいいと言う話もあるが大がかりだ。やはり国策としての太陽電池板の設置などをより強力に推進していく必要はあるだろう。実はこんなものも検討したことがあったのだが、コストパフォーマンスの点で採用に至らなかった。


固定資産(8/15)
◆ 固定資産がある。身近な所では土地や家屋がそれに相当し、課税されている。土地を買っても賃貸料を取られているようなもので、これは全ての人が直接/間接的に負担している。賃貸物件の固定資産税は所有者が支払うが、賃借人が間接的にそれを払っているわけだ。そう考えるとホームレス以外の全ての人は固定資産税を取られていることになる。
3.11被災地や原発被害地では自動車税や固定資産税の減免措置が取られるそうだ。国としてはそこに土地があり持ち主がある以上は課税したいとする。家屋はぶっ壊れて無くなったとしても、土地は例え水没しようががれきの山になろうが存在するからだ。もしも課税されたくないなら誰かに売れとなる。売れと言ったって、使えない土地でしかも税金付きとなればタダでも要らないみたいな所もあるだろう。しかし国はそんな事情は気にしない。もっとも今は世間の目があるので少し気にした。

◆ 幸いにしてと言うか減免措置が執られたが、例えば原発被害エリアなどは土地や建物などを東電や国が買い取るべきではないかと思う。買い取らないのなら有償で借りるべきだ。立ち入り禁止とはそういうことだろう。所有者が実質的所有権を行使出来ない事態なのだから、その原因を作った東電や国はその土地や家屋を借りているとするのが適当だ。あるいはマイナス資産になったのだから固定資産税の還付があっても良いだろう。まあそれは財務省が「俺が法律だ」とばかりに文句を言うだろうから実現しそうにない。増税には徹夜をしてでも取り組むが、税収が減るとなると顔を真っ赤にして怒り始める。

◆ 固定資産税の問題は直接的被災地だけではなく、以前にも書いているような液状化によって不便な生活を強いられているエリアにも及ぶ。これらの地域の不動産価値は減少し、売るに売れない状態になった。しかし路線価がそれに比例するかというと又別だからだ。一方で安全性に重点を置いたマンションの売れ行きが良いという。
おそらくはローン支払い期間内に来るであろう東海、南海、東南海や関東地震による被害が及ばないようにと考える人が少なくないからだ。地震保険などはいわばパッシブセーフティであり、しかもたいした保証は期待出来ない。その割に関東地方などは掛け金が高いので得ではない。
ならば耐震設計されているマンションの方が良いではないかと人々は考える。戸建ての場合は地盤の強固なエリアへの待避だ。

◆ 安全を求めた人々の移動が起きる時に気にするのが行政サービスや対応、災害時に備えた対策がなされているかどうかだ。都内などは東京都自身が災害対策に力を入れていることもあり、区内などではそれなりに対応が出来ている。福祉関係も以前よりはすっと良くなっていて、今では横浜よりも良い(というか横浜が悪すぎると言うべきか)。原発事故での水道の安全性、放射性物質がどこに降り注いだかなどを気にする人もいるだろう。キレイで安い水が飲める自治体はどこなのか。一つの災害を経験し、人々の求めるものや考える事にも変化が見られる。これが永久に続くとも思えないのだが、神奈川だと三浦半島、東京都だと立川付近の断層活性が上がっているなんて話もあり心配は尽きない。


クレーム(8/14)
◆ F&Fでは色々なものをバラしたり実験したりしている。それは想定内の使い方の場合もあるが、目的外使用もある。最初の頃、つまりメーカ製品の中身を公開しはじめた頃には色々意見を頂いた。勝手にメーカ製品の内部を公開するのは問題があるとか、回路を追うなどもってのほかだみたいなものだ。だが私は自分で買ったものでもあり法に反する物品でもないのでその辺りは勝手なのではないかなと思っている。

◆ 実験データそのものにクレームが付いたのは私の知る限りでは2件、その中の1件は直接メールを頂いた。曰く、稚拙な実験で効果がないと言われるのは営業妨害に相当するというもの。中途半端な法律知識を振りかざして記事を削除しろと脅してきた。これは某磁石屋である。しかしこちらとしても嘘を書いているわけではないし、そもそも個人のホームページの記事なんて読み物程度のものでしょ?なんなら法定で戦ってみますか?と返事をしたらおとなしくなった。
もう一つはpHメータの比較記事で、手元にあった中性以外の液体という事で醤油を使った。ら、これが気に入らなかったみたいで醤油を使って評価するとは無知も甚だしいと某ページに書かれた。何故醤油はダメなのか聞いてみたかったなぁ。組成の解っている液体を使って評価するのが普通なのかな。この辺りは私にはよく分からないのだが、少なくとも醤油を計測してはいけないとpHメータの注意書きには書かれていなかった。
余談になるが磁石を通すとガソリンのpHが変わると主張している方もいる。普通のpHメータでガソリンのそれが測れるのかとか、そもそもそんな概念があるのかなんて事は解らない。

◆ ここ最近はHID関係をバラしたり改造しているがクレームは付いていない。私の実験などあくまでもアマチュアのそれである。計測器の精度や校正や型番なども意識して明らかにしているわけではないし測定条件も厳密ではない。実験する上で私が必要だと思った部分は押さえるが、それ以外は適当だ。なので、この実験結果が全てではないのはもちろんの事、参考にして頂くのはいっこうにかまわないが絶対評価に使うのは危険だ。「F&Fに中華バラストの55W品は35Wと変わらないと書いてあった」から、世の中の全ての中華バラストの55W品は35Wだと断定は出来ないという事なのだ。そんなの当たり前じゃないかと多くの方は思うだろうが、前出磁石屋などは気にしていた。

◆ 磁石屋ついでに燃費の話をすれば、燃費なんて走り方や環境でどうにでもなる。一つのデータを否定したければ否定するデータを作ればいいのだから簡単だし、そのどちらのデータが正しいのかの検証は難しい。今は燃費グッズ屋になってしまった某掲示板でアクティブな意見交換が続いたあの時代には、その辺りが常に焦点になった。そしてそんな議論に終止符を打ったのが燃費グッズ肯定派であるN氏の公開実験だったのが何とも皮肉だった。
モード燃費を信じる人はいないだろうが参考にはすると思う。モード燃費なんか凄く厳密なテストではあるが実走行データとの違いが大きいが故に信頼性が高くないのだ。よに氾濫する多くのデータから自分の求めるデータを抽出するのは大変である。そして多くの場合は自分の希望するデータよりも、自分の意に反するデータのページを見た方が参考になる事が多いと言える。


比較(8/13)
◆ プリウスをコンベンショナルな車と比較する場合、対象は何なのか。この点に関して私の認識は正しくなかったのかも知れない。つまり、私はコンパクトハッチバックで低燃費車との比較を当たり前に行っていたからだ。Fitはちょっと小型だよなと思ってみたが乗ってみるとさほど狭くなくて、ビッツはもっと小さいなとは思ったがそう大きな差でもないかなとか、そんな調子で見ていたのである。車体のサイズとか排気量とか装備とか、それらは各車で異なるのは当然だ。オーディオにしてもエレクトリカルアクセサリの類にしても然りである。もっとも初代セルシオはトヨタ車にしては質素な装備ではあった。エレクトリカルごてごて装備を廃するには勇気が必要だっただろうが、でも成功した。

◆ 私はCLSに乗っているが。この車の詳細を知る人は多くはないだろう。もしかしたら外観すら思い浮かばないかも知れない。マイナーで売れない車だからである。おおざっぱに言えばEクラスに別のボディを纏わせたみたいな4ドアハードトップの車だ。乱暴に言えばマークXみたいなものである。走る事以外のいわゆる快適装備は国産車に遠く及ばない。プリクラッシュセーフティ系は早くから実装あるいはオプション設定されているがレーダ系はオプションだ。
オーディオなどもオプションでBOSEの云々とかを選ぶ事も出来るが、それを選択しなければごく普通の常識的なものと、常識を外れるくらいボロなナビが付いてくる。

◆ ESPなどは、向こうの車なので標準である。日本車に比較するとアクティブセーフティに金がかけられているとは思うが、そんなものが付いていようがいまいが外観や内装が変わるわけではない。乗っている方としても何が付いていたかなんて意識はしない。
こうして説明すれば何が付いているとかが解るとは思うが、そうでなければ外観や雰囲気からあの車は何かな?と眺める程度でしかないと思う。

◆ つまりプリウスにしても、頭にあるのは低燃費の2BOXであり比較対象は低燃費のコンパクトカーに、少なくとも私はなっていた。車幅の違いにしても何故5ナンバー枠に入れないのだろうかと不思議に思った。勿論それは売るための様々な戦略の上に成り立っている事なのだが。
以前に書いたように日産の乗用車ワンボックスと商用ワンボックスはデザインもディメンションも似ている。なのでベースは同じ、つまりボクシーとノアみたいなものかと思ったら違った。
これも分かっている人がみれば違いはわかるが、それに興味のない人がみたら一緒かと思う。逆にエスティマとアルファードは雰囲気が少し違うのでベースが同じだとは思われにくい。

◆ ロータリエンジンが好きとか2サイクルエンジンが好きみたいな視点でハイブリッド車を見るのか、そもそも燃費を云々する車なのだから経済性だけで判断されるべきなのかでも比較対象は違ってくる。なので私は燃費や経済性に重点を置いて比較していたというわけだ。
だって装備とか言い始めたら、じゃあ走安性はとか最高速はとか話がずれてくるし、そもそも違う車を比較するのだから装備や内容は違って当たり前なのである。が、比較という点で何が対象になるのかは再度考えてみたい。
あ!先日3BOXのプリウスをみた。というか私はVistaに見えたんだけど… ハイブリッドエンブレムもプリウスエンブレムも付いていた。あれって新型?単なるエンブレムの張り替え??


コスト(8/12)
◆ 昨日の話の続きのような感じになるが、エネルギコストとはどう見積もるべきなのか。例えばエネファームなどはガスを使って発電するがイニシャルコストが高い。同じ事は太陽光発電にも言えて、今でこそ電力買い取り価格が上がったから良いがそれでも元を取るには年数がかかる。いや、そもそも元を取る必要があるのかどうかと言う問題もある。環境を考えるのかそれとも財布の中身を考えるのか。環境に優しく財布にも優しいのが一番良いのだが、中々そうは行かない。

◆ 低燃費車でも同じ事が言える。ハイブリッド車や電気自動車はイニシャルコストがかかる。確かに燃費は良いがガソリン代で車両価格を埋めることは(商用車でもない限り)出来ない。しかもバッテリには寿命があり、それが何年なのかは不明なのだが定期交換が必要になる。トヨタのサイトを見ても「5年間は保証します」「電池は消耗品です」とは書かれているが、どういう使い方をするとどのくらい持つのかは書かれていない。トヨタともなれば過去のデータの蓄積によって、どんな使い方をするとどのくらいでダメになるのかなどはわかりきっているはずだ。
しかしそれを公表しない。ケースバイケースだから解らないというのは、実はそれを公表してしまうと車が売れなくなるからだろう。でなければ公表しない理由がない。確信犯なのである。
ちなみにディーラによってはエンジンと同じくらいの寿命があるのでバッテリは交換しなくて良いと言う所もある。なお12Vのバッテリも特別(値段が?)なもので、純正品は5万円近い。

◆ EVにしても同様に、保証期間はプリウスより長い8年/16万キロだったかな、日産では通常使用で10年程度は使えてそのときの容量は新品時の7割前後は確保出来るはずだと言っている。プリウスに比較すれば電池に優しい?リーフだからなのか、あるいはサイクル寿命重視のバッテリだからか立派なものだと思う。もしかしてLi電池搭載プリウスはバッテリ寿命が長いのかも。
寿命よりもエネルギ密度とコストを重視する携帯電話の電池は、ドコモは1年使うと容量は半分程度に落ちる場合があると言っている。だから1年ごとに無料で電池をあげますよ(継続長期契約者のみ、他は2年ごと)と。

◆ ハイブリッド車は比較的リセールバリューが高い。ならばバッテリがダメになる前に売ってしまうのはダメなのか。と思ったら、以前に書いたハイブリッド率の極度に下がった、つまり電池がダメになったエスティマはシッカリ電池ダメ値段での下取り価格が出てきたそうだ。今時エスティマでしかもバッテリがダメなので二束三文というか特別タダで引き取りますよと。まあ8年も乗っていれば仕方ないか。というか8年乗ればそうなってしまうとなると、ハイブリッドではなくなりかけた所で捨ててしまうか、電池を交換して乗り続けるかの選択だ。

◆ それでも、そうしたコストやイニシャルコストの高さを許容しても燃費が良い車が良いとなれば環境には優しいがフトコロには厳しい。同じ距離を乗らざるを得ないのならば炭酸ガス排出量の低い車を、乗らなくても済むのならそれが一番良い。これは節電対応エアコンを付けるより扇風機で我慢しますよと言っているのと同じであり、石油ストーブからガスストーブにしましたというのとも同じなのだ。(ハイブリッド車のコストはコンパクトカーと比較されるべきものではなくマークXと比べろ、車両価格ベースで、みたいな話もある)


冬の電力(8/11)
◆ 夏真っ盛りに冬の話でもないのだが、電力不足は夏だけではないというお話だ。原発運転再開が遅くなると冬にも電力が不足する。と言っても現時点で動いている原発は16基くらいだそうだから全部止まっても何とかなるんじゃないかと思わないでもない。
冬場の電力消費量のメインは夏と同じく空調だ。
各電力会社は電化住宅推進で、東北地方などだと大がかりな蓄熱暖房を推奨している。これは基礎などのコンクリートの塊を夜間電力で温めて、それを日中の暖房に使うというものだ。温度管理は熱を逃がす方向でしかできないのと、基本的には家一軒丸ごとの暖房になるので無駄が多いとも言える。ただし灯油ボイラーなどを使う場合に比較して手間がかからないなどのこともあり、近年普及が進んだ。

◆ 電力をそのまま熱にするのは非効率だ。しかしそこは深夜電力のコストの安さで他の暖房方式と遜色ない価格になる。つまりは効率が云々とか炭酸ガス排出量がどうのではなく、暖房コストが高いのか安いのかが問題視されるわけだ。
電気暖房は一般家庭だけではなく、商業施設などでも使われている。電気暖房は制御がしやすく、陽が当たって暖かくなればその部屋だけリモートで設定温度を変えるなんて事も出来る。
電気はコントロールが簡単で安全性が高く、さらに各部屋や施設の暖房開始時間を適切に管理する事によって常用電力が契約電力と等しくなるように、つまりピークに合わせた余計な電力契約を行わなくて済むように制御される。

◆ こうした電気暖房施設を電気以外のものに変えるのは不可能に近い。六本木ヒルズのように発電機を動かしていったん電力を作るなどしなければならない。
現時点では深夜電力が不足している感じはしないが、出力調整の容易な発電方法が主流になれば深夜の電力は余り物的エネルギではなくなる可能性もある。太陽光発電などが増えてくると昼間の電力よりも夜間電力の方が不足するなんて話もある。太陽電池板を屋根の乗せた家庭は、日中の電力をどんどん売ってくれるからだ。

◆ 電気暖房を使わなければ寒い。代替としては石油に頼ることになるだろう。灯油なんて炭素分の多いものを燃やしたら大量に二酸化炭素が出るのだが、ガスを燃やすのは高い。ここでも環境云々ではなくコスト優先にならざるを得ないわけだ。原発比率が下がると電気を作るにも炭酸ガスは沢山排出される。だから石油を燃やしてもかまわないというのは少し考えが足りない。
突き詰めれば毛布にくるまって過ごすになってしまうのだが、そこまで行かなくてもガス暖房なら灯油を燃やすよりずっと炭酸ガス排出量は少なくなる。火力発電もLNG比率が上がれば多少は良いのだろうが、意外にLNG発電所の比率は少なかったような気がする。
いずれにしても灯油の需要が増えると灯油代が上がる。化石燃料を燃やすために使うのは何とももったいないのだが、これも仕方ないことだ。
まさか液化天然ガスを庭に置いておくわけにはいかない。ガス代が下がればガス暖房が主流になると思うが、中々そうも行かない。
原発の電気が安いのかという話は各所で出ているが、建設コストや後処理コストを含めると火力や水力より高くなるのだとか。でも火力移行で電気代は上がるしなぁ。やはり発送電分離で競争が起きるようにしないとダメだな。今のままではどうにもならないことだけは明らかだ。


AR(8/10)
◆ セカイカメラなんてのがあった。いや、今でもあるのかも知れないが話題性はなくなった。最近では合コンがアプリの話で盛り上がるとの調査結果を発表しているが、そんな時代なのか。セカイカメラが流行った当時ITmediaなどは何か凄いものを手に入れたのだという雰囲気で宣伝を行った。実はドコモも少し興味を示していた時期があり、ARの使える環境、つまりアプリからカメラなどを制御出来るようなルートというかAPIを実装するなんて話はしていた。おそらく実装されているのではないかと思うのだがアプリがない。実験的な試みとしてゴルフ場でボールの方にケータイを向けると距離を表示してくれるなんてのがあったような気がする。もっとも遠くにあるボールをケータイのカメラで追えるのかははなはだ疑問だ。

◆ そんな調子のARは徐々に過去のものとなり、ドコモの興味も急速にしぼんでしまった。ARとは少し違うのだがカメラで商品を撮ると、それに関連した情報が入手出来るサービスがあった。これに関しては以前も書いているが、検索可能な商品を選んで撮影しなければならないので意味がない。
例えば道路標識を撮れば、その場所を判定して周辺情報が出力されるとか、野良猫を撮れば雑種具合が表示されるとかなら面白いのだがそうではない。そもそも分かっているものを撮る必要がどこにあるのかみたいな話で、QRコードでも文字入力検索でも済む事なのだ。

◆ 住宅の設計やリフォーム時に仮想空間を作ってみるという試みはある。ネット通販での試着システムやヘアメークの疑似体験なども、これらは目的がハッキリしているのでシステムとして成り立っている。何でも出来るは何にも出来ないと同義であるとは良く言われるが、凄いものも使い道がなければ役には立たない。
ドコモご自慢のiコンシェルなどは、サービスというかシステム的にはなんと言う事はない。単に自位置をシステムに教えているだけだ。サービス内容にしてもその周辺の天気が解ったり、終電情報が送られてきたりするだけだが結構便利に使えると私は思う。高度なシステムや高度なサービス内容が必要なのではなく、その人がその時に必要とする情報がいかに簡単に手に入るかが重要なのではないか。

◆ ARにしても使い道はあるとは思うのだが、そもそもカメラを起動して撮らなければいけない時点で面倒だ。人のいない所ならともかく、無断で他人にカメラを向けるのが良いとは言えない。iコンシェルの周辺情報にしても、iエリアなどを使って調べる事は簡単にできる。簡単にはできるが自動ではないわけで、それが面倒に感じる。その面倒さをうまくカバーしようとするのがiコンシェルで、しかしお節介すぎると思う事もある。勿論反対に、何でこの程度の事が出来ないんだと思う事もある。
救いはある程度の設定が可能な事なのだが、新たなサービスが出てこない所を見ると流行っていないのかな。

◆ ウィジェットなどにしても、ドコモはアプリベースなので起動が面倒。SBMはさんざん宣伝しまくっていたが一体どうなったんだろう。発表は威勢が良いがサービス内容はどうも疑問なドコモのサービス開発の真似をSBMはしているというか、悪い部分だけ真似しているというか、そんな感じがする。スマートフォン時代になったとしても、ネットワークサービスやシステムと関わるサービスは事業者主体になるだろう。それを開発出来るのか否かでスマートフォン時代の囲い込みが変わってくる。


防災(8/9)
◆ 近いうちに来ると言われている東海や南海地震、伊豆や関東近くでも地震の起きる可能性が指摘されている。東京にしても大阪にしても海抜の低いエリアは浸水する。一体どこに逃げれば助かるのだろうか。3.11の時には私鉄各社は駅を開放していたがJRは封鎖した。鉄道の駅の多くは高い所にある場合が多く、逃げ場所になる。
地下鉄東西線の千葉側の地上区間では、線路は高架になっていて機器室なども地上高の高い場所にある。建屋自体は地上に建設されているのだが、内部はかさ上げされていて実質2Fとか3F位の高さの所に機器が設置されているのだ。なので作業中に何かを下まで落としてしまうと鉄階段を下りて拾いに行かなければならないのが面倒だと言う話ではなくて、浸水に備えた作りになっている。

◆ 大阪に6mの津波が来ると165万人が被害を受ける可能性があるそうだ。地下鉄や地下街の水没は免れないだろうが、その避難体制などを作るのも大変だと思う。東京はおそらくもっと広範に影響が及ぶはずだ。津波の高さにもよるが広い河川を逆流して堤防からあふれるかも知れない。
スーパー堤防だろうがウルトラ堤防だろうが、堤防が決壊するのではなく水があふれてしまえば何をやっても無駄になる。
東京都では10分間通行止めにして大規模防災訓練を行うそうだが、10分間でもそこそこ意味はあるのかなぁ。丸一日止めてしまったら影響が大きすぎるだろうが、1時間くらい止めて全体の車の動きがどう変化するのかを見た方が良いのではないのか。
空撮でもすれば時間と共に車がどう移動するのかが解るはずだ。もっとも訓練だと公開しているので交通量自体が減るだろうし、非訓練時とは異なった行動にはなるだろうが傾向は掴める。 通行止めが産業や生活に与える影響が云々なのかも知れないが、計画停電よりはよほどマシだろう。あの3.11の交通麻痺を再び起こさないようにするための訓練であるならば、ある程度の理解は得られそうな気がする。

◆ これまでにも耐震設計などの建造物を増やすなど、あるいは橋や高架の補強工事などが行われてきた。しかしそれは揺れに対する対策であり津波は考慮されていない。というか阪神淡路の地震でも津波被害がなかった関係で、あの3.11までは余り考えられていなかったと言っても良い。低海抜地域を多く持つ都道府県では津波対策と言っても簡単にはできない。バブルの頃?に流行ったウォータフロントなんて、津波が来たらイチコロである。高層マンションの上に逃げると言ったって、そもそもその地盤は大丈夫なのか。

◆ 東北地方でも地盤沈下や地盤変動などが多くのエリアで起きている。関東地方にしても千葉や神奈川の埋め立て地では液状化によって建造物が傾くなどした。絶対に安全なんて事は無いし、安全な場所に逃げると言ったって行動出来る範囲は限られる。3.11で東京湾の津波の高さは2mと予想された。あのとき普通に湾岸沿いを歩く人もいたし地下鉄も使われた。情報伝達がスムーズに行かない中、しかも帰宅困難者で道路があふれている状態でもっと高い津波が来ると警報が出たとして都民はうまく避難出来ただろうか。少なくとも私は津波の恐ろしさは全く考えていなかった。


送金(8/8)
◆ 以前にも海外口座や預金封鎖の事は書いた。海外に資産を分散させる事でリスクの回避は可能だが、問題は送金コストの高さだ。おそらく普通の銀行だと1送金に対して4千円程度のコストがかかる。シティバンクで特定の条件を満たしたとしても2千円だ。これでは毎月少額を海外口座に貯金する事も簡単にはできない。
毎月送金するメリットは、これもリスクの回避だ。例えば月額1万円を外貨預金すると決めたとしよう。USDが80円ならば125USDが送金出来て、USDが100円だと送金額は100USDとなる。つまりドルが安いほど沢山のドルが買えるので高いドルを大量に保有するという感じではなくなる。ようするに定額の金貯蓄みたいなものだ。
ところが1万円を送金するのに4千円かかるのでは話にならない。銀行を設けさせるためにカネを移動させるようなものだからだ。

◆ だが資金決済法の施行で定額送金の可能性が出てきた。例えばセブン銀行は1万円以下の送金ならば手数料を990円にするなどのサービスを開始したのである。
それでも1割近く摂られるのは決して安くはない。ちなみに5万円の送金だと手数料が1,500円なので3%の損失という事になる。ドコモも同様のサービスを行っていて、月額合計50万円までの送金は手数料が千円とお得だ。ドコモは送金によって儲けを出すのではなく、海外送金の必要性のある顧客を獲得しようとしている訳だ。これでドル建て口座でもあれば良いのだが、それは無理なんだろうなぁ。

◆ 外国人顧客の獲得では先日発表されたauの網内定額の話もある。海外通話の無料と網内定額をセットにしたプランだ。これもau曰く外国人を取り込みたいと。これに関してはblogにも書いたように、少々こじつけがましい所が見える。魅力的サービスには魅力のないサービスを抱き合わせるみたいなやり方だ。
鳴り物入りのSkypeも、それによる新規顧客の獲得効果は薄くauは中々復活してこない。今度の網内定額で人気の低迷から脱する事が出来るのかどうか。
KDDIはじぶん銀行も持っていたっけ。と言う事は、ドコモ同様のサービスを開始する(もしかして既に行っている?)可能性もある。ドコモの海外送金サービスが利益ギリギリのコストになっているのは後発組の参入を抑えたいからだという。

◆ 海外送金高は年々増えていて2009年度で年間3千億円を超えている。日経ビジネスオンラインの記事によれば地下銀行などを経由した送金額は年間2兆円にも達するという。この部分を取り込む事によって手数料なり顧客の獲得が出来る。大手銀行は(今の所)見向きもしないリッチなサービスではあるが、実は潜在需要は大きいとドコモやセブン銀行はみている。
ドコモは保険事業にも乗り出しているし、多角的サービスでの顧客囲い込みと言う事か。

◆ 海外口座の開設は年々難しくはなっている。シティのシンガポールならば日本語での口座開設が可能だ。海外にしても日本のカネを取り込みたい気持ちは大きいのだろう。日本のシティに口座があれば紹介状を書いて貰えるので、それと必要書類をシンガポールシティに送れば口座が出来たと思う。
HSBCなどは国内で口座を作ろうとすると1千万円以上の預け入れが必要だが、本店?で作ればそんな事はない。口座管理はオンラインだし投資用口座も作れるしクレジットカードも発行して貰える。


建設費(8/7)
◆ 原発で作る電気は安いと言われているが、原発自体の建設費は高い。当然公称電気料金にはこうしたコストや後処理コストは含まれていない。
原発の建設コストは時代や設計などによって様々ではあるのだが、100万kWあたり3,000億円内外といった所だろうか。これは天然ガス型火力発電所の3倍以上のコストになる。カネがかかるというか利権が絡むという点では原子力と同じ感じのダム建設費用よりも原発の方が少し高い。

◆ 日本には50基以上の原発があるが、建設費と解体費やその他付帯費用をざっくり1基3千億円としてみよう。合計の費用は15兆円である。この15兆円でバッテリを買うと考えてみよう。バッテリだけではしょうがないのでピークシフト用装置一式と考える。Li-ion電池はどんどん価格が下がっているので計算は難しいが、量産効果も考えた希望的価格は20kWhで100万円だ。すると15兆円で1.5千万台が買える。東京都の住宅数が550万程度なので1.5千万台はそこそこ大きな数になる。この電源を使って3kW×6時間のピークシフトを行ったと考えよう。と言ってもピーク時でも3kW使う家庭は多くはないと思うが平均として。すると総電力は3kW×1.5千万世帯で4500万kWとなる。

◆ 原発の稼働率は高くはないが、100万kW級の原発20基が平均的に動いていたとすると発電能力は2千万kWでありピークシフトバッテリの総エネルギ量よりも小さい。従ってピークシフトバッテリを各家庭に配備すると原発が無くても昼間の電力は不足しないとなる。夜間電力に関しては現状でも相当な余裕があるので、それを使ってバッテリを充電する。昼間に使うのは6時間だが充電には15時間かけても良い。電力余裕度に応じたオンデマンド充電を行えばいい。
このバッテリを一ヵ所に集めようなどと考えると大きなエネルギのものが集中する事になるので危険度が増すし送電損失が起きる。ただし利権も生まれるので政治家や官僚たちは集中エネルギ貯蔵庫を計画したがるだろう。

◆ 各家庭にピークシフトバッテリを置くならエネファームくらいの大きさで済むだろうが、集中貯蔵となれば大きな箱物が必要だ。なので官僚はこれをやりたがるに決まっている。集中エネルギ貯蔵記念館とか、バッテリ博物館なんてものが続々と登場し、本来電池を買うのに使うカネの多くがそれらに消費されていく。
消費税を1%上げると2兆円税収が増える。政府はここ数年で5%も上げようとしているのだから、税収は10兆円増える。これは一時的なものではなく恒久的なものだ。官僚は無駄遣い財源が増えるねと笑みを隠さないが、それをピークシフトバッテリ配備にぶんどってしまえばいい。1兆円で300万kW相当なのだから悪くはない。毎年300万kW分を整備して、ある程度行き渡ったらメンテ費用に充てる。

◆ そして数年後に原発は不要になり、十数年後には原発が解体される。その頃にはピークシフトバッテリ安全保安院だとか、ピークシフトバッテリの仕事館だとか、ピークシフトバッテリ安全委員会なんてものが乱立している事だろう。電力会社は関東バッテリ保安協会とかを作って利益を分配する。そうするとカネが足りなくなるので消費税を20%にしましょう論議が始まる。この予想は国交省の道路需要予測より確実だと思う。


ミラーレス(8/6)
◆ ミラーレス一眼レフ。ディジタルカメラ時代にあっては当然の流れと言えるかも知れない。カメラに光学ファインダが必要か否かはいつも議論される所ではある。いつも議論はされるのだが、議論される時期が最近になってくるに従ってディスプレイ解像度や色再現性が向上してくるので光学ファインダ不要論が高まる。コンパクトデジカメから光学ファインダを取り除いた時に設計者というか企画者は勇気が必要だっただろう。時期が早すぎれば使えないカメラだと言われ、遅くなれば他社に先を越される。しかし結果としてこれは成功し、後に続くコンパクトデジカメも光学ファインダレスとなっていく。

◆ 一眼レフというかレンズ交換可能デジカメにもその流れはあったが、市場規模を大きくしたのはSONYではなかっただろうか。薄型軽量のカメラ本体と初心者でも扱いやすいメニュー構成や操作性を採用した。私もこのカメラには興味があったがミラーレス一眼レフと言うよりはコンパクトデジカメに近い(操作性やメニュー構成などが)と思い、興味は半減した。確かに素人さんに深度だ何だと言っても分かりにくいとは思うが、絞りやシャッタ速度の概念を深度のコントロールという風に持っていくのは違和感を感じる。ただしこれが普通になれば違和感は感じなくなるのだろう。

◆ SONY、Panasonicと家電に近いメーカがミラーレス機を発売する中、オリンパスやPENTAXもそれに続く。見た目的にはSONY以外はごく普通というか個人的にはPanasonicの無骨さが際立っていると思う。いずれもペンタプリズムがないのでコンパクトではないコンパクトデジカメみたいなスタイルになる。SONYだけはお得意の見せるスタイルで興味をそそられる。一眼レフに光学ファインダが必要か否かも議論の分かれる所ではあるのだが、市場の求める動画への要求を考えるとハーフミラーを使う以外になくなってしまう。そしてハーフミラーを使えば分配損失が発生する。

◆ 液晶ファインダは万能ではない。明るい場所では見にくいし絶対的解像度の問題もある。光学ファインダならば写そうとしている画角の9割以上が目に飛び込んでくるのだが、液晶ディスプレイだと、それを見るという感じになる。HMDチックなものでもあればいいがそうではないからだ。じゃあ両方付ければ良いではないかというのが現状のディジタル一眼レフなのだが、前記したように動画や連続フォーカシングの問題が出てくる。

◆ 光透過率や速度の問題などはあるがディスプレイ自体は1.8インチでHD解像度は実現出来る。これを光学ファインダチックな中に埋め込めば、そこそこの解像度のファインダが出来ると思うがコストがかかる。また液晶の場合はコントラストが有限なので真っ暗な所が黒くは見えない。
有機ELなどでは高解像度化が難しい。ただしそれは現時点での話であり将来的にも同じかと言われればそうではないと言い切れる。従って、もしかすると将来のミラーレス一眼レフデジカメは光学ファインダ付きの一眼レフスタイルになるのかも知れない。ミラーレスだけれど、みたいな。


C2H(8/5)
◆ 以前にトヨタホームが太陽光発電住宅とEVやPHVを組み合わせた省エネシステムを発表していると書いた。プラグインハイブリッド車をバッテリというかバッファとして使うわけだ。日産はリーフでこれと同様な事を行おうとしている。
リーフの場合はバッテリ容量が大きいので、一般家庭の2日分程度の電力量はまかなえるという。
blogの方にも書いたが、EVに電気をためて家に持って帰ってくるなんて話もある。マイカー通勤を行っている人がEVで会社に行く。会社には大規模太陽光発電システムがあって、そこでEVを充電する。そのまま家に帰ってきてEVから電力を引き出して使う。
家と会社の距離が近ければこれも可能だ。

◆ この、EVなどをバッテリとして使うという話は震災とその後の電力不足に端を発した家庭用の蓄電池システム絡みで出てきたものだ。家庭用蓄電池に関する問い合わせもメーカに多く寄せられていると言い、ならばEVやPHVをそれに使おうというわけだ。災害時にガソリン不足になったのは記憶に新しいが、EVならばそんな時でも余り心配は要らない。これが太陽光発電と組み合わされているならば更に心強いだろう。
ハイブリッド車でエンジンで発電しながら家庭用電力を賄うのも悪くないなと思ったが、それはガソリン事情に依存する。あの震災後のガソリン不足と言ったらまさに異常事態であり、給油のために何時間も待つ、待ったところで給油量制限されるなど大変だった。
トヨタはハイブリッド車にAC100Vを取り出せる仕組みを付けるという。通常のコンセントだと15A迄しか取れず、これだと家庭用電力の全てを賄うというわけには行かない。勿論無いよりはマシなのだが、この程度ならハイブリッド車である必要はなくフツーの車にインバータを乗せればいい。ハイブリッド車らしく?ならば、最低でも15A×2、3kW位の出力が欲しい。プリウスPHVなら5kWh程度のバッテリがあるようなので1〜2時間くらいは使えそうだ。

◆ 日産は大型のDC-ACコンバータを作ろうとしている。容量は6kWだったかな。これだけあれば家庭内の電力が賄えると言う事で、単三200V出力とかなのだろうか。これで2日分の電力があるのは心強い。災害で停電になったとしても、被害規模にもよるが2日あれば何とかなるかも知れないし、節約して使えば5日分くらいになるかも。
決して安価には出来ないだろうが家庭用充電器と一体化したようなシステムならば受け入れられそうだ。現状では家庭用蓄電池システムが数kWで100万円前後している。それに比較すればEVのなんと安い事か。それに車としてだって使えるのだ。
EVやPHVのバッテリを走行以外の用途に使うアイディアは目新しいものではない。ただしこれまでは、自動車メーカの関与出来る以外の用途にこれが使われた場合の性能その他の保証をどうするかが問題となっていた。だが自動車メーカ自身が付帯機器を作るとなれば話は別だ。

◆ 今すぐにという話ではないが、家庭内家電品のDC駆動なんて話しもある。データセンタのサーバ類をDC化みたいな事で、太陽光発電や蓄電システムとの相性や効率を考えるとDC化が良いのだと。でも電圧はどうするのかなとか、結構課題も多い。
一時期は全200V化が良いとかという話もあったくらいで、話としてはあるが実際にそれが進むのかと言われると規模が大きいだけに難しいわけだ。


除湿器(8/4)
◆ 今年は扇風機と除湿器がよく売れたそうだ。節電が叫ばれ、クーラを使う事が悪みたいな印象になったからだという。除湿器は大きく分けて2つの種類がある。一つはコンプレッサ方式で、もう一つはゼオライトなどを使ったコンデンス式/デシカント方式だ。原理的には似たようなもので、コンプレッサ方式は冷却器で空気中の水分を結露させて取り除く。つまり室内の空気を冷やす事から始めるわけだ。この場合は空気が冷えてしまうので、その冷えた空気をコンデンサで再加熱して排出する。温度が元に戻る事で相対湿度が低くなるわけだ。エアコンの室内機と室外機を同じ部屋の中に入れたようなものである。
吸着方式はゼオライトなどに湿気を吸着させる。そのゼオライトを今度は温めて吸着した湿気を放出させる。湿気たものに熱を加えて水分を水蒸気として放出させるわけだ。放出させた水蒸気は室温で冷やされて水分を結露させて取り除く。つまりこちらは加熱して水分を飛ばす事になるが室温を直接いじるわけではない。ただし加熱して発生した水蒸気を冷やすのに室内の空気を使うので、どちらもその分だけ室温が上がる。なおゼオライト方式ならば湿気た空気をそのまま室外に排出すれば室温は上がらず、冷凍機方式でも温度の高いコンデンサ冷却風のみを外気冷却すれば室温上昇は防げる。

◆ 吸着方式は冷凍機が不要なので低騒音であるとも言える。また吸着方式とコンプレッサ方式などを併用したものもある。吸着方式は650Wの消費電力で9リットル/日程度の除湿能力となっている。コンプレッサ式だと250Wでほぼ同じ除湿能力を発揮する。ただし室温が低い場合は除湿能力が落ちる。日本海側の地方などでは冬場に除湿器が活躍するシーンもあり、この場合は吸着方式の方が優れた性能を発揮する。また梅雨寒の時などに洗濯物を乾かすなどの用途でも吸着方式の方が良いだろう。
しかし関東の夏のような温度も湿度も高いとなるとコンプレッサ方式の方がずっとお得だ。

◆ 普通のエアコンを除湿モードで運転すると効率が下がる。一つはコンプレッサをフルパワーで動かし、ファンを最小風量で運転して結露をどんどん行わせるためにコンプレッサ消費電力が増える事。また高級機になると冷凍機で冷えた空気をヒータで再加熱したりするので、その電力が加算されるためだ。なおコンデンサ加熱方式ならばこの電力は不要になる。冷凍機の効率は大型になるほど高くなるので、クーラよりも除湿器の方が効率は悪い。また一体型で小型設計を行う事による効率ダウンもある。

◆ クーラにしても2.2kWの一般的サイズで効率の高いものだと消費電力は350W程度、スタンダードモデルだとしても500W以下である。同じ程度の消費電力で窓用エアコンを見ると冷房能力は1.3kW程度しか無くなる。おそらくではあるが、窓用エアコンを窓から外して室内で運転した方が、コンプレッサ型除湿器より高効率で除湿するのではないかと思う。2.2kWのエアコンで冷房するかいやいや節電だから冷房は悪だとばかりに650Wの除湿器を使うか、みたいな。売り切れ続出の扇風機はどうなのか。消費電力は30W〜50W程度となっている。
確かにエアコンよりは少ないが快適性まで考えるとどうなのだろう。ダイソンのアレは小型品は消費電力が40Wと表示されているのだがフロアタイプは書かれていない。


溶ける(8/3)
◆ 夏は暑い。冬の寒さは衣服で調整出来るが夏の暑さはどうしようもない。そんなわけでシグナスの走行距離も春先に比べると伸びなくなっている。私は元々暑いのが苦手なのでこの時期にシグナスに乗るのは辛い。今年に関してはあの台風以来気温の低い日が続き、確か天気予報だと先週末から暑さが戻るような話だったと思うが大ハズレだ。
冬も寒さに凍えるわけだが暑いよりは良いかなぁ。少なくとも上半身は寒くないわけで、寒いのは太もものあたりだ。これも防寒のズボンをはけばいいのだが面倒だからはかない。で、凍える。使い捨てカイロを貼った所で殆ど意味をなさないほど寒く、ヒートテックも刃が立たない。

◆ 夏は脱いでも暑いが半袖のシャツの時には長袖の上着を着るようにしている。肌を露出させて乗るのはダメだよと単車乗りが言っていたからだ。なので余計に暑いが走っていればそれでもまだ何とかなる。横浜周辺などだと局地的に?涼しい所があって、少し山っぽい所に入ったりすると気温の差を感じる。車で走っていても横浜新道の途中まで行くと涼しく感じたりして、おお、田舎だと思ったものだ。単車だとさらにその気温の違いが敏感に感じられる。

◆ なので高台というか小高い丘というか、そんな場所でも意外に体感温度が違うんだなと思う。
ちょっと郊外の方というか西の方というか、標高の高い所を目指せば涼しくて良いかも。ただし虫が多い。車でもフロントガラスに激突してくる虫がいるくらいで、ヘルメットにピシッと虫が当たったりする。やっぱり北の方は涼しいかな、なんて思う。まあ日中の気温は北海道だって高いのは解っているが、緑の中を走れるかどうかでもずいぶん違う。ちょっと北の方に行ってみたい気もするけれど、遠い。西に向かうと富士山あたりまではさほど遠くはないのだが、北に行こうとすると東京都を突っ切らないといけないので遠い。東京を越えるまでに溶けるかも…

◆ 夏休みというかお盆の頃だったか、東北方面に行った事がある。その東北縦貫道の混雑と言ったら大変なものだった。一度は下道に降りた事があったが、そこも混んでいて高速で渋滞の列にいた方が早かったのかどうなのかと微妙な感じ。単車でも混雑道路は避けられはしないだろうが、車と違って迂回路の余裕が大きい。車だとナビにはあるが細そうな道だなと思うと入って行くには勇気が要る。そしてそんな道路にはナビを見て入って来ちゃいました的な車がいたりして、狭い道ですれ違えないなど混雑を作り出してくれている。車でこんな状態に巻き込まれたら待つしかないが、単車ならさっさとUターンして戻って来られる。

◆ 距離的には横浜から富士山までと同じ程度の距離だとすると埼玉北部というか茨城と栃木と埼玉の境というか、そのあたりまでいける。たぶん2時間か、もう少しかかるかな。そこから先はひたすら北上すればいいが、水戸から先は海沿いが気持ちいいのかな。放射能は大丈夫かな。原発より南側は線量は低いのだろうか。200km走ったとしても福島あたりが精一杯か。やっぱり東北は広いな。車なら数時間で岩手まで行けるのに、高速道路は偉大だ。ま、気が向いたら行ってみようか。特にアテがあるわけでもないが。


タブレット(8/2)
◆ 日本ではなぜか売れないタブレット端末。それでもiPadは結構売ったと思う。インプレスの調べによれば所有者比率は全体の1.7%、年代別に見ると40代の男性が主要顧客となる。ちなみに3D TVの販売比率は6%前後と言う事で、販売比率は上がってきているが世の中全てが3Dになるみたいな事でもない。私としては6%の販売比率は結構大きいなと思う。以前も書いたように特定の場所から正しい姿勢で見る必要のあるTVは、何かの儀式みたいではないか。家族揃ってと言うより家族がその場所に集まってメガネをかけているなんて。それにもかかわらず6%もの販売比率があるのだからある意味凄い。

◆ TVは6%で凄いわけで、販売店は"売れている"というのだから1.7%のiPadだって売れていると言って良いのかも知れない。孫さんも決算演説会でiPadの売れ具合を熱く語った。
私の周りでもタブレットを買った人もいたのだが継続的に使っている人はそう多くはない。ブラウザやメーラを使うのは良いとして、Windowsアプリが動くわけでもないし、だったらノートPCの方が良いでしょとなる。ただしノートPCは起動時間がかかるしバッテリだってそう長くは持たない。結局の所何に使うのかが問題になり、これってWindowsの子機みたいな、どこかが発売していてさっぱり売れなかったアレと似たようなものか。

◆ 電子書籍も日本では今ひとつ盛り上がらない。
海外で売れたものが日本で売れるとは限らないし、その逆も又然りである。ただ電子書籍市場自体は拡大しているわけで、紙の本とシェアが入れ替わる時期が来ないとは言い切れない。電子書籍などを見た後に紙の本を見ると、電子書籍とは違った面白さというか、そんな感覚がある。雑誌などにしても同様で、制作側も電子版と差をつける、差をつけられるような構成を狙ってくる。iPad発売当時は自力で紙の本を電子化するのが流行ったが、いまでもそうなのだろうか。紙の本を電子化する業者などもあった。
確かに電子化すれば収納場所と質量からは解放される。一冊だけを読む小説などは電子化しても良いが、調べ物的に何冊かの本を開きたい時は困る。紙の本ならスペースが許す限り開く事が出来るが電子化すると何台ものディスプレイが必要になるからだ。これは結構感じる所があってパーツのカタログなどで比較する時に電子カタログだとちょっと面倒だなと感じる。ちなみに電子書籍を読むとしたらスマートフォンかタブレットかとの問に対して、スマートフォンと答えた割合が約43%なのに対してタブレットは30%に満たなかった。

◆ ブラウザやメール用にタブレットを使うと言って、でも私が使うなら小型PCの方が良いかな。
ベッドの脇で手軽になどという需要があるかも知れないが、風呂やベッドにまで情報端末を持ち込みたくない気もするしなぁ。このあたりはそれぞれの人次第なので何とも言えないし、blogに書いたか、風呂でiPhoneをビニール袋に入れて使う"すずまり"さんの話。きっと情報端末無しでは生きていけない類の方なのだろう。電車のホームでケータイをいじって電車に接触しちゃった方などもいるが、注意して頂きたいものだ。こうした人だとiPadを袋に入れて風呂に持ち込むとか、いや、大きすぎるからダメなのかな。でもノートPCを袋に入れて風呂に持ち込むよりはタブレットの方が良いだろう。って、そういう話じゃないか。


Android(8/1)
◆ 凄い勢いでAndroidスマートフォンが増えてきた。ドコモでも従来型ケータイはミッドレンジとローエンドであり、ハイエンドはスマートフォンへと言う誘導だ。以前にも書いた通りスマートフォンに誘導すればパケット代が稼げる。つまりデータARPUの上昇を見込めるわけだ。この冬モデルでは従来型ケータイの機能を更に取り込んでくると言うし、今年が移行開始の年だとすれば来年は更にその傾向を強めるだろう。私は夏モデルは見送るが冬モデルは見送らないかも知れない。というか、従来型ケータイではめぼしいものが出てこないし。

◆ 6月末頃の調査だったと思うのだが、iPhoneは2台目として持つ人が多く、Androidはプライマリケータイの位置にあると。これは事業者の販売方針によるものとも考えられる。SBMはインセンティブ販売方式なので新規加入しなければお得感がない。そして一度加入すると2年間は強烈に縛られる。よって従来型ケータイに加えてiPhoneを買う人が増える。他の事業者のケータイを持っている人も、iPhoneを2台目として買う人が少なくはない。SBMでは圏外が多いなど、使い勝手が余り良くないからだ。これに対してAndroidの場合はドコモやauが主に売っている関係で、そのままケータイからの移行組が多いと言える。

◆ 同じ調査でAndroidからiPhoneに変更したいとする人の割合よりiPhone所有者がAndroidに移りたいとする割合の方が多かった。これはiPhone所有者の方が多かったからと言う事があるかも知れないし、既にiPhoneは古いからと言った理由もあるだろう。市場がAndroidの方向を向けば、アプリにしてもアフターマーケットアクセサリにしてもAndroid主体になるのは致し方ない。またSBMネットワークの問題も大きいはずだ。スマートフォンに関してはドコモネットワークも混雑気味だと言われるが、SBMよりはまだマシかなと言う感じ。エリアに関してはSBMは論外だし、孫さんもそれを認めている。認めているので改善されるかなと期待するのは勝手だが、少なくとも今までは期待に応えてくれてはいない。

◆ 動作速度でも従来のAndroidとは次元が違うと言っても良いだろう。特にGalaxy S2は触って解る速度感がある。他のAndroidスマートフォンより軽快なのはもちろんの事、iPhone4と比較しても明らかに速い。ただ速いのと操作感が優れているのは少し違うのかなと言う印象がiPhone4との比較では残る。私はiPhoneの操作感が嫌いではないのだが、Androidを何台かいじった後でiPhoneを触るとAndroidがスタンダードに思えてきてしまって、いや、自分の中ではiPhoneがスタンダードだったのにおかしいな、みたいな。そのくらいAndroidが普通になってきたと言う事であり、やはりWindowsとMACの関係なのかなと改めて思う。

◆ 私の周りでもiPhoneからAndroidに乗り換えた人は少なくない。お財布やワンセグなど、特にワンセグは非常時に有効だという理由で、普段は観ないが観られる機種が良いと。Androidに変えた人が言うのが圏外が少なくて驚いたと言う事。SBMに慣れた人から見るとドコモやauってそうなのかなと思う。おそらくiPhoneに変えた当時は不便に感じたのだろうが、やがて慣れる。ビルの中で使えない場所があってもそれが普通になる。が、SBM以外を使ってみると圏外の少なさに驚くと言う事だ。
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