パケット規制(9/22)
◆ KDDIがスマートフォンのパケット規制に関してアナウンスしていた。3日間の平均パケット利用数が300万パケットを超えると規制対象になる。
これはドコモの規制値と同じである。ちなみにSBMでは月間1,000万パケットで規制される事になり、auの規制が月間換算3,000万パケットであるのに比較すると厳しい設定になっている。
パケットではなく容量として、一日辺りのダウンロード量に換算してみるとドコモとauが122Mバイト、SBMが41Mバイトとなる。規制はドコモとauが混雑時間帯や混雑エリアにおいて最大数日間続き、SBMは最大2ヶ月規制され続ける。
◆ パケット定額代はケータイの4,410円に対してスマートフォンは5,460円であり2割以上高くなっている。
だが平均パケット利用量は2割どころでは済まないと言う事なのか。と言ってもスマートフォンシフトを推し進めているのは事業者自身であり、トラフィックが厳しいからと安易に規制するのはどうかと思う。例によってauは一部のパケット大量利用者を規制すると言っているがそうなのだろうか。
ドコモの3日間で300万パケット規制に関しても、動画を観ればその位行ってしまうと言われていた。
またFlashゲームなどをやっていると相当パケット量はかさむ事になる。
◆ 事業者の言う事が本当なのかどうか、平均パケット利用数自体を公表していないのだから解らない。毎日でも毎週でも毎月でも良いが、平均パケット利用数でも公表してくれれば納得出来ようというものだ。
ISPなどがトラフィックのグラフを公表しているように、である。事業者は高速大容量通信に向かっている。高速通信を売りにしてハイビジョンが何本通せるとかのデモも行う。その一方でパケット規制というのはやはり納得しがたい。勿論大量利用者を規制するのはやむを得ないと思う。それが公平に公表されたものであるならば納得出来るだろうし、イヤなら他の事業者に行くまでだ。
◆ ではより厳しいSBMはどうか。Androidは売りたくない価格なのでSBMで使う必要は無いとして、iPhoneはどうか。これは厳しい規制もあり通信速度や通信品質も褒められたものではなく、エリアも狭い。しかし価格が安い。他社の定額料より2割は安いのだから2割悪くても仕方がない。って、規制値は2割悪いのではなく1/3になってしまうからコストパフォーマンスは悪い、まあ絶対価格で見るとパケット代の他にもiPhoneが実質タダだったりするし、仕方ないと言ってしまえばそうかも知れない。
◆ ドコモはXiで定額制から従量制にシフトさせようとした。しかし使う側はそれを不安に感じたようで、ドコモは見直しを迫られたという。そもそも周波数利用効率が高いからLTEなのだとしていたくせに、FOMAより定額料を上げるとは何事かと言いたい。MIMOで周波数利用効率が2倍になったから、パケット料は2割下げますというのが筋だろう。もっともドコモ的にはパケット料を高く設定した上でFOMA廃止みたいな流れに持って行きたいに違いない。新幹線をどんどん造ってオール特急料金作戦みたいな事と一緒だ。
トラフィックの厳しいSBMは定額をやめたくて仕方がない様子だが、踏み切れない。仕方がないので帯域制限、いや、ネットワーク容量いっぱいで勝手に速度が落ちているだけか。決算発表の場でもネットワークに関する不満が質問に表れていた。
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