駐輪場(4/15)
◆ 高級?駐輪場が話題になっていた。何が高級かというと、まず自転車置き場が屋内にある。高価格自転車を置くに相応しい環境というわけだ。
そしてロッカーやシャワールームもあって、タオル類も完備されている。手ぶらで行けば施設が使えるのは良いと思う。日帰り温泉でもタオルを貸して貰えるところなら気軽に立ち寄れるのと同様だ。この施設のスポット利用は1,300円で月極だと1.3万円だそうだ。六本木という場所柄で価格もそれなりだとは思うのだが、たとえば横浜市営駐輪場が月極1,500円で、もちろん屋根無し、シャワー無し、ロッカー無し。さてこの価格をどう見るか。
運営側の言う事には、自転車通勤で体を鍛えればジムに通うよりお得、汗をかいてもシャワーがあるのでサッパリ気持ちが良いとなる。
◆ このような施設は六本木だけではなく新宿などにもあり、施設や場所によって料金が異なっている。なお新宿の施設は月極で1万円しなかったと思う。ツーキニストをターゲットとしたと言うより、この手のレンタルロッカーやシャワースペースはランナー用として少し普及した感がある。皇居を走るランナーのためにKDDIがシャワー施設を作ったのは記憶に新しい。こちらは月極4.5千円なのだがタオル類は別途借りるか持ち込まなければならない。外苑とか御苑とか日比谷公園とか、ランナーが居そうな場所にはこれら施設がありそうだ。日比谷公園と言えば霞ヶ関に近いわけだが、官僚たちもタクシー通勤をやめて自転車通勤をして頂きたいものである。
◆ 自転車通勤用のスーツみたいなものもあるそうだ。見た目はいわゆるビジネススーツなのだが、体を動かしやすいような工夫がされている。汗をかいたとしても水洗いが出来るなど、それなりの機能を備えている。もっともシャワー付きの駐輪場を利用するならば、そこでビジネススーツに着替えるとかした方が良いかも。荷物だけど。女性の場合は通勤着で自転車というわけに行かないのが悩みの種だ。KDDIの皇居ランナー向け施設にしても女性をターゲットにしている。やはり女性のニーズを掘り起こせば市場は広がるという事か。
◆ 民間の取り組みは自転車ブームに乗ろうとしているが、一方では取り締まりの強化も行われている。危ないヤツは取り締まってくれた方が有り難いのは事実なのだが、そもそも駐車車両があればそれ以前の問題だ。
自転車ブームで街の自転車屋が息を吹き返したという話もあった。自転車販売では大規模店に価格で負け、アフターサービスと言っても最近は使い捨てみたいな傾向がありで斜陽と言われた自転車屋なのだが、ロードバイク用のパーツなどを取り扱ったり注文を受けてくれたり取り付けを行うなどで儲けが出ているとか。
◆ 都内に向かうと排気ガスが気になるという。自転車乗りにとって嫌なのは2ストロークエンジンのバイクとバスだそうだ。どちらも排ガスが臭いからと言うのが理由で、スポーツマスクみたいなものも真っ黒になってしまうらしい。健康のための自転車通勤が、ディーゼル煤煙で不健康になったのではたまらない。スクータで走っていてもディーゼル車の後ろには着きたくないから気持ちは良く解る。スクータだけではなく車に乗っていたとしても発がん性物質を排出しまくるディーゼル車の後ろは嫌だ。
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