ホットサンド(3/25)
◆ ホットサンドメーカがある。最初に買ったのはパッシブ型のものでコンロで熱する感じ。次に購入したのは電気ヒータ付きで手軽だったのだが壊れた。そして又ホットサンドメーカを買う事にした。量販店に行ってみると安価なものは千円から、高額なものは1万円くらいまである。千円のものはホットサンドが1つしか作れない小型のもので、安いなぁと言う感じ。売価が1,050円なのだから原価は300円くらいだろうか。メーカは国内だが生産は中国とかそのあたりだと思う。
◆ 同じメーカの倍のサイズ、つまりホットサンドが同時に2つ作れるものの価格は3千円だった。1つ用が千円なのだからその2倍の価格でも良いではないかと思ったし、むしろ割安で1,500円くらいでも良いんじゃないの?とも感じたが3千円だった。だったら1個用を必要なだけ買った方がお得な感じがする。いや、感じじゃなくて本当にお得だ。しかも2個用は1個用の2倍の消費電力ではなく1.5倍程度なのだ。とすると熱量から考えて1個用を2つ使った方が早く焼けるなんて事はないのだろうか。放熱面積があるから2個用の方が省エネなのかな。
◆ なんて事を、たかだか3千円程度の買い物時に考えてしまった。ガソリンだって満タンにすれば1万円なのに、ホットサンドメーカは楽しませてくれるではないか。
1個用には2種類あった。千円の方はホットサンド専用で、1,300円出すとホットサンド用のプレートに加えて焼きおにぎりプレートが付いている。ほほぅ、焼きおにぎりか。
◆ と言う事で、この焼きおにぎりプレート付きを買ってみた。早速付属の型にご飯を押し込んでおにぎりを作り、焼く。なんかウルトラ平たいおにぎりなんだけど…つまり、ホットサンドの厚みに合わせた焼きおにぎりが出来ちゃう訳だ。だったらホットサンド用のプレートにご飯を盛りつけてパン風焼きおにぎりなんて方がユニークである。
ま、ユニークさはどうでも良いとして、焼きおにぎりを焼くには温度が不足しているようで焦げ目が付かない。つまりおにぎりはパンより焦げにくい性質を持っている事になる。
◆ 温度調整のスイッチでもあれば良いのだが、この価格帯の商品にそれを期待するのは酷だろう。かくして焼き色の付いていない焼きおにぎりが出来た。いや待て、焼き時間を長くしたら多少は焦げ目が付くのではないか。いやいや、この理屈で行ったら室内温度でも100年くらい放っておいたら焼きおにぎりが出来る事になる。
温度が足りないのだから時間を延ばしても無理に違いない。でもやってみようかな。で、やってみた。ら、水分が抜けてガチガチになったおにぎりが出来た。おにぎりと言うよりはせんべいに近い。と言う事は、ご飯に油を塗ってこの焼きおにぎり製造器に入れればせんべい風なものが出来るかも知れない。
◆ しかしせんべいは油で揚げるとか焼く訳で、どう考えたって温度が足りない。たぶんそれは焼きおにぎりを作るのに不足する温度どころの話ではなく、もっと不足するだろう。
結局この焼きおにぎり作りプレートは余り役には立たず、ホットサンドを作った方が良いというか、そもそもホットサンドメーカなのだから焼きおにぎりメーカとしては満足な性能を発揮しないものなのだ。唯一手間を惜しまないとすればホットサンドメーカで焼きおにぎりを作って表面が固くなったら、それを取りだしてコンロで焼けばいい。って、だったら最初からコンロで焼くか。
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