Google(5/2)
◆ WindowsとIE,そしてそれを統合するマイクロソフトに批判が集中した時のような事が、今Googleでも起きている。ChoromeとGoole検索、そしてAndroid問題などは欧州でも調査を受けた。
営利企業であれば誰しも考える事なのだが、顧客へのサービスを全て自社で行い囲い込みたいと思う。
ドコモだって同じように独自サービスや独自システムで囲い込もうとし、iモード時代には一定の成果を上げた。Appleも同様のアプリ供給など全てを行っている。
◆ もしもAppleがiPhoneシェアを上昇させ続けて、自社で検索エンジンを作っていたら同じように言われたのかも知れないが残念ながらそうは行かなかった。
Googleは検索エンジンから始まって地図もクラウドもSNSっぽい部分だって持つようになった。さらに同社の力を示させる事になったのはAndroidである。マイクロソフト同様にOS部分やその上位アプリケーションを独占する強みは大きい。Windows初期にも色々言われていたように、様々な仕掛けを作り込んでおく事、それは秘密ではなくても仕様としてそうする事も出来る。
大きな違いはオープンかそうではないかと言う部分だが、やりたい事が明確化指定さえすればどちらも同じようなものかも知れない。
◆ 今後ますます力を付けるであろうGoogleは、もしかしたらマイクロソフト以上の脅威になるかも知れない。今のところスマートフォンの世界ではAppleも頑張ってはいる。
しかし機能競争や価格競争でAppleが優位に立てる見込みは少なく、Windows対MACと同じような感じになるのだろう。
だから、ではMACが絶滅したかと言えばそうではない。このあたりが適度なバランスで推移すればいいのだが、Androidばかりになると独占だと言われる。
高機能携帯電話と言えば日本が代表的だった。海外では通話とSMS位のもので、Webアクセス比率は非常に低かった。
そこにiPhoneが登場して文化が変わる事になる。スマートフォンは夢のようなデバイスであると彼らは感じたかも知れない。
◆ そんな文化の延長なのだから、誰にでも使いやすいiPhone優位かと思ったのだが今はそうでもない。様々な自由度や様々なスタイルを求める人々はAndroidへと移動した。初期の頃は決してエレガントとは言えなかったAndroidだが、4.0以降はさほど不満もなく使えるようになった。
この先はどうなるのか。今までのようにリッチ路線を貫くのか、それとも軽量化にも力が入るのか。メモリ搭載量を見てもOSやアプリの肥大化は否定出来ず、Android5では2GBのメモリでは不足するなんて話もある。PC同様にCPUパワーやメモリ搭載量が増えれば、それを使い尽くすかのようにOSもアプリも大きくなっていく。
◆ こうした進化?は多種のハードウエアを持つAndroidスマートフォンの方が早い。ハードウエア自体の競争があるのでどんどん高性能化していく。そこにはOSの都合もアプリの要求もなく、単に魅力的商品を作り上げるための競争だ。
対するAppleはOSとの機能や速度バランスを考えるのではないだろうか。利用者にとってどちらが良いのかは難しい問題だが、PCの世界でも同じ事が起きてきた。高速化と高機能化や高性能化はGoogle支配の強化にとっても有利だ。
様々なサービスやアプリを標準化してOSに組み込む事も容易になる。クラウドにしても然りで、端末内の全ての情報のバックアップという名目で色々な情報も集められるようになる。
Google自動車の話で、Google自動車は暴走しないかも知れないがGoogle自身は暴走気味だと言われた。まさしくそうだと思う。
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