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過去の雑記置き場


レプリカサイト(12)(2/1)
詐欺サイト(2/2)
純正部品(2/3)
モデルチェンジ(2/4)
(2/5)
儲けの仕組み(2/6)
分離プラン(2/7)
レプリカサイト(13)(2/8)
認証(2/9)
大雪(2/10)
本物とは何か(2/11)
それ以外(2/12)
耐久性(2/13)
NOTTV(2/14)
(2/15)
メモリ(2/16)
野良アプリ(2/17)
大雪被害(2/18)
錯覚(2/19)
ダメなもの(1)(2/20)
ダメなもの(2)(2/21)
ダメなもの(3)(2/22)
FOMA(2/23)
iPhone世代(2/24)
皮革製品(2/25)
ECサイト(2/26)
ECサイト(2)(2/27)
ECサイト(3)(2/28)


ECサイト(3)(2/28)
◆ 100円ショッップは何故儲かるのか。例え仕入れ価格が1円だったとしても99円しか儲からない。1万個売っても99万円なのである。
仕入れがゼロで商売をしている企業もある。サンプル商売というヤツで、メーカからサンプル商品を無料でもっらってそれを売る。メーカは多くの人にサンプルが行き渡るメリットがあり、売る側は元値がゼロなので経費分の上乗せだけで売る事が出来る。

◆ これは正規のサンプル商売だがECサイトや中国系ショップで行われるのが分離商法だ。何かを買うとオマケが付いてくる、何かを仕入れるとバンドル品がくっついてくるそれを分離して売る。例えばDELLのPCにバンドルされてくるOSを分離してバラバラにして売るのが中国のショップで、これは規定で禁止されているのだが知ったことではない感じ。
オマケを分離するのは国内のサイトでも行われていて、オマケはそれだけで安価で売る。なので本体価格は街で買うよりも安くなる。

◆ オマケが欲しい人は街で買えば良くて、オマケなど要らないから本体だけが安く欲しいと考える人はオマケなし商品を買えばいい。そしてオマケだけが欲しい人はそれを買う。まあ場合によっては卸売企業がオマケだけ外して売ってしまうなんて事もあるようで、炭酸飲料やビールにくっつけられている懸賞シールを剥がしてオークションで売りさばくなんて所もある。

◆ こうした様々な工夫というかインチキ臭い事で儲けを出そうとしている所も少なくはない。消費者が品物を安く買いたいと思うのと同様に、ECサイトは品物をいかに安く仕入れられるかが重要だ。最近ではB2Bが一般的となり、商店街同様に問屋街の店も減った。問屋を通すよりもメーカや一次店との直接取引で仕入れコストの削減を目指す。その問屋にしても小売店への卸だけでは食っていけないと、一般個人への販売を始めるところもある。こうなると商店で買うより問屋で買った方が安いので人々は問屋に足を運ぶ。

◆ 問屋が近くにあればそれで良いが交通費をかけてまでとなるとお得ではなくなる。しかし通販であれば小売店より安いとあってECサイトが利益を出せる。
女性が服などを購入する場合に、その服のバーコードをスマートフォンで読んで通販サイトを検索するのだそうだ。実店舗では見るだけ、試着するだけで買うのは通販では実店舗の売り上げも低迷する。

◆ 私の関わるECサイトは、男性読者の多いF&Fには不釣り合いな所ではあるのだが、奥様や恋人へのプレゼントとしてはお役に立てるかなと思っている。開店次第広告も貼ろうとは思うし再度紹介させて頂くが、開店記念セールでお得なプライスがくっつくはずだ。
人が来すぎれば売り切れてしまうだろうし、買ってくれる人が居ないとおおいに困ってしまう。

◆ ヤフーのモールでは検索順位を上げるのは至難の業だ。
販売量上位のサイトが延々と続き、その他のサイトを見たくても検索に出てこないのである。まあ広告費などを払えばその限りではないのだが、こうした検索の使いにくさもヤフーショップへの集客率低迷の原因ではないかと思う。特定カテゴリではアスクルが強くて、他のショップの情報も見たいのにアスクルアスクルアスクルと並ぶ。

◆ 弱小新規のECサイトを育てて頂けるのは皆様です!なんて選挙演説ではないのだが、どの位まで育っていくのかも含めて報告出来たらなと思っている。またF&F読者向けにクーポンコードとかの発行が出来ないかと思っているのだが、何かをやろうとすると対価を要求される世界なのが厳しいところだ。


ECサイト(2)(2/27)
◆ 通販に於ける最大の問題は送料だと思う。ヤマトにしてもJPにしても、個人で使ったことのある方ならお分かりのように決して安くはない。せっかく安価なものを見つけても送料を加えると高額になってしまう。
大手運送業者もECサイトに向けた価格設定はあるのだが、誰でもがこの価格を引き出せる訳でもない。これは銀行の金貸し同様でカネのある所には金を貸す、カネがないところには貸さないみたいなものだ。つまり実績のある配送量の多い会社にはウチを使ってくれと売り込みが盛んになるが、新規開店の店は見向きもされない。

◆ 私は飲料類は通販で買っている。以前はスーパーで買っていたのだがまとめて買えばスーパーよりも(送料を含めても)安く買えるし自分で運ばなくても良いからだ。
最近では米を買ってみた。米もこれまでずっとスーパーで買っていたのだが、通販で買うにあたってはその情報量の多さに少々驚いた。スーパーでは並んでいる米とその袋に書かれた産地などを気にするに過ぎない。しかし通販ではより詳細な説明が見られる。これまで米に等級やその等級を判断しない無検査というランクがあるのさえも知らなかった。価格とそれら能書きを見て納得してしまうと言うか、その能書きの書き方で通販サイトの誠実度が分かるというか、そんな感じを受けた。

◆ 安価なお米では10kgで2千円程度のものもある。れっきとした国産米だが割れた米や白っぽい米など検査落ちするようなものが混じっているのだとか。ただし見栄えは悪いが味はさほど悪くないですよと書かれていた。もちろんブランド米の味や品質は求められないが、こうした米は主に業務用として使われているのだそうだ。
一方のブランド米ともなれば10kgで1万円を超えるものもある。

◆ 米だけでは無く多くの食材ではその特徴などが記されている。スーパーなどに並べておけば売れる商売ではなく、自らその商品を宣伝して売る商売だからだ。勿論良い事だけを書いて売ってしまうような所もあるとは思うのだが、米に関して農家直送などの場合は、生産者の知識などが見える感じがして好ましいと思った。ただしそれを見て味が想像出来るかというとこれはまた別で、結局はどれが良いかなと迷うことになった。

◆ 定価のある商品や品番のある商品は価格競争になる。しかし食材やオリジナル商品、少量生産品などはサイトによって売っているものが違うので価格と品質のバランスを見ながらの購入になる。ここでも送料は重要で、特に重量の嵩む商品に関しては価格インパクトがある。ただ米に関して見る限りに於いてはスーパーなどで買うよりも(送料を考えたとしても)お得な感じがした。一つは(サイトの記述を信じるならば)素性が分かった米であることもメリットとなる。

◆ 福島県産の米は安価傾向だ。やはり放射性物質の心配があるからで、検査には通っているとは言うものの微量たりとも摂取したくないと考える人が多いからだ。こうした部分まで考えると原発事故の影響は計り知れない。米だけではなく野菜にしても肉類にしても福島産は価格が安い。未だに垂れ流されている放射性物質は海にも流れ込んでいる。
そしてそれは今後何十年も続き、福島産の食材のイメージが回復するにも相応の時間がかかる。
食材のみではなく林業などにも影響は出ているし、海外からすると工業製品も(福島で組み立てられたと言うだけで)嫌われている。実際に何が危険で何が安全なのか、単に検査基準を通りましたと言うだけイメージの回復は出来ない。
当然も政府も知らん顔をしているし、推進派(都知事に立候補した某氏)は、原発周辺も安全だから人は住めるなんて発言をしていたくらいだ。


ECサイト(2/26)
◆ ECサイト系に初めて関わったのは、以前に広告を頂いていたシモンさんだ。最初は広告のみだったのだが、その後サイトの改造やメンテなどをお手伝いさせて頂く事となりプレゼント企画などにも協賛を頂いた。
プレゼント企画は元々は広告料収入の還元と言うことでスタートした。主に楽天ポイントの収入を原資とした訳だが赤字が続いた。赤字でも毎年続けたい気持ちはあるのだが、それを許さない風がGoogle広告にある。

◆ Google広告では広告料の還元を認めていない。例え楽天の広告を原資にしていると書いたところで、何せGoogleは自分は神だと思っているのでクレームが付く可能性はある。従ってF&FとしてGoogle広告を出している以上、例え他の広告での収入が原資だとは言ってもプレゼント企画を行う事は難しくなったのだ。
話がそれたが、広告を機会としてシモンさんのECサイトをお手伝いさせて頂く事になった。シモンさんのサイトは楽天などのモールに入っているのではない独立系のサイトで、某ECサイト会社のサービスを使用していた。

◆ ECサイトには大きく分けて3つのスタイルがある。一つは大手モールに出店する方法、もう一つはCMS的に出来上がったECサイト管理企業のシステムを独自ドメインで使う方法、そして完全に自分たちで構築したECサイトを目指す方法だ。シモンさんにしても設計自由度の問題で独自系を目指した時期もあったのだが、やがて形態見直しという話になったのは景気不透明感の影響が大きい。
シモンさんは実店舗も持っていらっしゃるので通販オンリーの所よりも広く展開は出来るがコストもかかる。
ジュエリーは生活に必須なものではないので景気の影響を強く受けると店長さんはおっしゃっていたが、いっこうに回復の気配を見せない景気の中では先が見えない不安もあるだろう。景気回復が末端にまで及ぶには時間がかかる。

◆ ECサイトを始めるのは比較的簡単だと言える。とは言っても自ら構築が出来ない場合は数十万円で外注することになり、更に商品登録や商品の写真撮影も外注すれば金がかかってくる。モールに出せばテナント料を取られるので、いったい誰の為に商売しているのかみたいな事にもなってしまう。独立系の場合はテナント料な安価だが決済手数料その他諸々はモール出店と同じように取られるし当然月額費用もかかってくる。

◆ 従って片手間や副業気分でECサイトを運営するのは安易過ぎる考えだと思う。並べておけば売れる時代は過ぎ、実店舗と同じように売れないものをいかに売っていくのかが勝負となるからだ。その為には年間数百万円という広告料が必要になるとするコンサルタントも居る。広告料をかけてその広告料を大きく上回る利益を狙うべきなのだと。
まあコンサル会社にしてみれば広告料同様にコンサル会社にも金をかけなさいみたいな所があるのも事実ではある。

◆ 私が新たに関わるのはショッピングモールに出店するサイトだ。詳細はまた書いていくし宣伝やプレゼント企画への協賛も視野に入れている。モールはヤフーなのだが、出店数で楽天の1/2程度、集客数で楽天の1/4以下と言われている。当然その分出店コストや月額費用が安価で、つまりは一等地に店を出すのか路地に店を出すのかの違いだ。ECサイト構築自体はシモンさんの使っていたシステムとはかなり異なるので戸惑いもあった。取説を見ても良く解らないみたいな所が沢山あり、やってみてどうなるか確かめる的な作業もあった。いわゆるSEO用的な記述部分もシモンさんの使っていたシステムよりも充実しているというか、これにどれほどの意味があるのかと思いながらも記述する感じだった。


皮革製品(2/25)
◆ 革はなじみの深い材質だ。小物にも形を変えるしレザーシートなどとしても使われている。旧ソアラのレザーシートが酷かったという話は過去に書いているが、あれをレザーシートだと思ってはいけない。皮革という材質もトヨタ的コストダウンの前ではあんな姿になってしまうのか。
スエードとは化学薬品でなめした皮革の表面を削って毛羽立てたようなもので手触りが良く柔らかい。以前はスエードのジャケットを着ていたが、軽くて暖かくて良い感じだった。欠点は高額な事だけだ。と思いながら価格をみてみると今は結構安いものがあったりして3万円も出せばそこそこのものが買える感じがする。
3万円のものと30万円のものが同じとは思わないが、中国産やデフレの影響かも知れない。

◆ 財布に関しては以前に書いたが手触りなど様々なものを選ぶ事が出来る。革職人と言われる人たちの手作り品はブランドもの以上の価格が付けられているものもあり、いかに製造に時間がかかるのかを表している。
ブランド商品だって量産品に違いはないので製造コストは抑えられる。これが手作りとなると職人さんの時給に換算されるわけだから機械で量産するのとは桁違いのコストになる。手作りと機械製造のどちらが良いのかは、例えば直線や簡単な曲線加工であれば機械縫いの方が品質が一定している。逆に複雑な部分の加工となると手加工の方が柔軟性がある。エルメスのバーキンの縫い目が揃っていない、これは偽物ではないかという人がいたが手作りとはそんなものだ。

◆ バッグにしても同様に革職人の作るそれはなかなかに高価なものなのだが、もちろんそれなりの価値がある。
オーダメイドに応じてくれる工房もあり、持つ人の体型や用途でサイズを調整してくれる。皮革にしても非常に柔らかい革から型崩れしないような丈夫なもの、それらを適切に組み合わせたものなど様々だ。押し型による刻印は少し時間がかかるそうだが烙印的な熱による名入れはすぐに出来る。これは素人でも簡単で、半田ごてで文字を書けば皮革には簡単に跡を付ける事ができる。

◆ 無名かも知れないが利用者の声を聞いて形にしてくれる職人さんが作る皮革製品は高額だ。それこそ持つ側もこだわりがないとなかなか手が出せない。量産品で私が使って良いなと思うのは以前にも書いたがmilaschonやコーチの皮革製品だ。コーチの皮革製品は価格もリーズナブルなので若い方でも持ちやすいと思う。milaschonも買いやすい価格でありながら品質は悪くないし手触りもすごく魅力的だ。私が手触りの良いドイツ製の財布にこだわったその元はmilaschonの皮革製品の手触りに接したからだ。コーチの皮革製バッグもその流れで、買い換えながらいくつもの製品を使ってきた。

◆ 大人と言われる年齢になるといろいろなこだわりで身の回りの製品を選ぶ人が増えると思う。それこそ皮革にしても馬の皮が良いとか羊が良いとか、その加工法だって様々である。同じような形状の製品でも材質や加工法によって見栄えも手触りも変わるのはこちらがわかりやすいかも。
見ていると欲しくなって困るというか写真から手触りが想像できるというか、そんな感じである。新入学新就職のシーズンでもありプレゼントをと考えている方もいるだろう。以前にも書いたように私は財布にしてもカード入れにしても頂き物をかなり長く使っている。女性などはシーンに合わせて持ち物をこまめに変えるが、男は同じものを使う人が少なくないのではないだろうか。なので少し良い感じのものを贈ればきっと喜ばれる。


iPhone世代(2/24)
◆ 中高生、特に女子の場合はiPhone所有率が高いと思う。一時期のauのように、周りがauだから自分もauにしたいのと同じく周りがiPhoneだから私もiPhoneが良いとなる。親にしてみれば安い事がメリットで、何しろいきなりゼロ円で買えるスマートフォンなどそうそう無い。デメリットは保証関係で、何かが起きたり壊れたりした時が少々面倒だ。

◆ iPhoneはもはや中高生向けみたいな感じだが、使い方がそこそこ簡単(iOS7になって少し面倒)なのも良いところである。iPhone持ちのオッサンは、まるで(女子高生チックな)ピンクのリボンを髪に付けて歩いているようでちょっと恥ずかしいなどと言っているが、意外と中高年にも使い方が簡単だという理由で選ばれていると思う。

◆ iPhoneはEメールが使いにくいからなのかiMessageやLINEでのコミュニケーションが多い。LINEだと既読が分かるから良いというのも、iPhoneの場合はメール着信が分かりにくいので相手がメールを見たかどうかを確認したくなる事もある。分かっていて返事をしてこないのか、それともメールに気づいていないのか、メールが他のスレッドに紛れ込んでいるのか心配になったりする。

◆ インターネット接続は出来るもののiモード網という閉じられた中にいた従来型ケータイのドコモユーザのようにiPhone使いの中高生は独自のコミュニティというか空間を共有しているのだろう。そこにはTwitterもFacebookも過去のものになりつつある。LINEにしてもSMSにしても短文でのコミュニケーションが多いのも従来型ケータイのiメールなどと似ている。
いわゆるEメール的な使い方ではなくチャットに近いような感じだ。

◆ なので返事は即座に来るもの、即座に返事を返すのがマナーみたいになっていて翌日に返事をするようなコミュニケーションではない。
おそらくこうした中高生が大人になればiPhoneの利用者年齢も徐々に上昇していくはずだ。何か不満でもあればAndroidに行く人も居るだろうが、多くの機能を求めない層にとって不満は意外と少ないと思う。

◆ ヘビーに使えばバッテリも消耗する訳で、彼女たちの鞄の中には充電器が格納されている。どこかの店でコーヒーを飲んだりアイスクリームを食べる時に重要なのはACコンセントが使えるか否かだ。店側も「充電出来ます」みたいな張り紙を付けていたりする。で、次にはコンセントの奪い合いになる。なのでACアダプタには薄型の三又コンセントみたいなものがくっついている。あの三又コンセントって正式には何というのだろう。

◆ iPhoneは小遣い稼ぎにも使える。一括ゼロ円で買って3ヶ月したら解約するのだとか。どうやら3ヶ月位使っていれば、それを繰り返し行っても契約拒否をされないらしい。一括ゼロ円なので残債はなく、解約手数料を払えば他事業者に移ることが出来るし、そこでまたMNP特典でキャッシュバックが貰える。余ったiPhoneは売り払えばいい訳で、1台を転がすだけで月平均1万円以上の小遣いが稼げるのだとか。強者になれば何契約も持っているそうだが未成年故に契約変更の度に親の同意書を貰わなくてはならない。転がしのタイミングはよく考える必要があり、年末と3月の大売り出しに参戦すれば稼ぎが多くなる。話によればみんながこれをやるのでiPhoneの中古価格が下落気味とのことだが、中古市場は海外にもあるのだから暴落はしないだろう。
事の善し悪しはあるのだがカネが回っていると言うことだけを考えれば多少は経済の役に立っているのかな。


FOMA(2/23)
◆ 来年再来年という話ではないがFOMA終演の時は必ずやってくる。それはアナログ携帯の巻き取りやPDCの終焉と同じように停波の日が来るのだ。Xiの料金プランがFOMA同様であるならば何ら問題はないが、SBM主導で展開されてしまった高額な通話料金は通話をメインにする使い方をする人にとっては大きな問題だ。

◆ 月額980円で25分間の無料通話が行えるのと、同じ980円で無料通話無し(網内準定額あり)では、少なくとも私の使い方では前者の方が有り難い。SBMで25分間の通話を行うと基本料金との合計で2,030円の料金となってしまう。ドコモの場合は無料通話分の繰り越しと分け合いが同時に行えるので家族契約内に1つのFOMA契約があるとその無料通話分をみんなで分け合う事が出来る。私は現在家族契約内に2つのFOMA契約を持っている。番号が欲しかったからという理由もあるし通話の無料分を分け合っている目的もある。

◆ 無料分だけの為に回線契約を行えば基本料金は気になるところではある。しかし既契約のFOMAを残しておく目的が含まれているとすると(つまり、基本料金以外を考えると)月間5分以上Xi契約で通話するならFOMA契約を残しておいた方がお得とも考えられる。
Xi契約は870円でFOMA契約が980円、その差額を通話料に換算すると約5分になるからである。

◆ しかしFOMA契約が出来なくなる日が来るとすると、それこそIP電話や割引サービスでも使わない限り通話料金が下げられなくなる。現在FOMA料金+割引サービスを使っている利用者は、そのFOMA無料通話分が無くなってしまうことを意味する。IP電話の場合は通話品質とバッテリコンサンプションが問題になるだろう。

◆ ドコモは年内にもVoLTE開始かと言われている(一部情報では3月開始説もあった)が、果たして料金体系は変わるのだろうか。ここでもSBM主導で高い料金プランが設定されたらたまったものではない。SBMのプランは網内定額もなくなり、基本料金とサービス料金を合わせた価格は高く、実質的値上げに他ならない。
SBM自身も収穫期と言っているとおり、これまでよりも高額なプランを導入して集金額を増やす計画だ。
加入者増にも陰りが見えた今、今現在の加入者からどれだけ多くの金を取るかは重要課題の筈だ。そのカネがなければばらまきが出来ない。

◆ VoLTEには課題も多い。一つは帯域と消費電力の問題で、遅延や回線品質悪化を担保する為に冗長化されたデータは広い帯域を必要とする。それでも昨今では従来よりも狭い帯域が使えるようにはなっているが有線のIP通話などでは128kbps程度の帯域を必要としていた。回線交換では数kbpsで済むのだからその差は大きい。必要帯域の増大は消費電力の増大でもあるし、無線回線の圧迫でもある。無線回線上は優先パケット制御が行われるので通常のパケット通信よりは品質を確保しやすいとは言うものの、所詮ベストエフォートである。

◆ VoLTEから非VoLTEエリアに移動する場合にはVoLTEからW-CDMAへのハンドオーバが必要になる。通信方式も遅延も異なるCDMAにシームレスでハンドオーバを行う事は難しい。高速システム間ハンドオーバを行うにしても音声の途切れは起きる。そしてそれが頻繁に繰り返される状況では通話に支障が出る。
この辺りがどうなるのか、どうするのかも含めた問題のクリアがVoLTEネットワーク構築には必要だ。
早いところcdma2000から足を洗いたいKDDIはVoLTEに近いところにいると思われる。VoLTE化によって今や古くさくなってしまったcdma2000と縁が切れるのである。


ダメなもの(3)(2/22)
◆ 何だかんだと言って、結局ドコモが一番悪いのではないか。確かに不良品を量産するNECも富士通も立派とは言えないが、その製品を販売するのはドコモだからだ。メーカが納入先の仕様に基づいて設計しているとすれば、不具合はドコモの仕様となってしまう。ドコモにしてみれば評価時間が少ないから云々などと言うのかも知れないが、発売その日に発覚するバグなどを見るとチェックなどしていないのではないかと思ってしまう。

◆ 確かに仕様上はうるさいことが書かれていて、これに比較したらSBM向けなど簡単だとメーカは言う。しかし難しい仕様が書かれているのは紙の上の話で、実際には全てがお役所仕事になっては居ないのだろうか。
検査仕様書にハンコがポンポンと押され、これで良いですねとなる。試験納入品をフィールドに持ち出せばバグの多くは見つかるはずだ。ブラウザやアプリを稼働させれば発熱やバッテリの減りだって分かる。
勿論メーカはそれを知っての出荷だろうが、同時にそこまでドコモが調べない事も知っている。

◆ 手抜きの不良品を作り、原価を下げて儲けたのであればメーカは潤う。しかしこの不良品群は(たぶん)メーカも儲かってはいない。それどころかメーカの評判も事業者の評判も地に落ちる。富士通は今も頑張ってはいるが、NECもPMCもあのメーカの製品など二度と買うものかと思う人が増えたので売れなくなった。同じようにドコモの対応に不満を持った人がドコモを離れた。

◆ 私はF-08Dをゼロ円で買ったが、買ったことには違いがないので保証はされる。不具合が起きれば交換でも修理でも無償で行われるのでドコモも富士通も損失が出る。不具合のない端末であれば売りきりだから良いのだが不具合満載機をゼロ円販売すると言うことは、その後の赤字分そっくりマイナスを覚悟したと言うことだ。勿論ゼロ円なのは新規加入だけなので加入者獲得効果はあると思うのだが、こんな商売は長続きしそうにない。

◆ メーカにしてみれば不要在庫を産廃処理するより誰かに渡してしまった方が金がかからない、と思ったら富士通は売れ残りモデルを産廃処理している。
そもそも2年前に発売されたF-08Dが未だに売られている事自体不思議である。メーカやドコモは相当数の不良在庫を、これは在庫自体が不良化しているのではなく不良品の山という意味で、抱えている。
メーカもドコモも不具合は承知しているのだから、それを告知せずに販売することにも問題はある。もちろんドコモや富士通はそれが仕様ですと言い張るのかも知れないが、ならば取説に謳って頂きたい。
ここでは代表してドコモを上げたが、富士通製に関してはau版も相当酷いことになっていたし、auのサポートはドコモより悪い。

◆ 歴代の不具合ランキング?ではF-08D(T-01D)がトップにランクされている。そしてその下には発熱で超有名になったF-10Dが、さらに販売数が多い為なのかSC-06Dがいる。SC-06DはFelicやワンセグの感度が悪いとかディスプレイの焼き付きなどがクレーム対象で、電話として使いにくいだろうが使えない訳ではない。対する1,2位は再起動やフリーズなどでマトモに使えない。
サフィックスEではL-01E、F-04E等が並ぶ。

◆ 夏場になってF-08Dに障害が出たらドコモショップは何というのだろう。通信が多いとかアプリがバックグラウンドで通信しているからとバッテリ消耗や発熱の言い訳をするが、コイツはパケット契約をしていない。
インストールされているアプリが悪いと言われたら「そう思ってドコモのアプリはアンインストールするか強制停止したのですが、停止出来ないものがあるんです。停止出来ないと言うことは本体の不良ですよね?だってspモード契約していないんだし」なんて言ってみたい。


ダメなもの(2)(2/21)
◆ 2012年以前のスマートフォンの全てがダメなのかというと決してそうではない。Android事態がアレだったからと言う話は当然あるのだが、当時のiPhoneはちゃんと動作したのである。私が最初にiPhoneを買ったと言うか貰ったのは2010年の事だった。文字入力のしにくさと漢字変換のダメさ加減など不満はあったが使えた。絶対的動作速度は別としてF-08Dとどちらが使いやすかったかと言えば間違いなくiPhoneだ。F-08Dの、私にとっての最大の不満はタッチ操作時のフィールなのである。

◆ 初期のAndroidスマートフォンは速い部分は速いが引っかかりがあった。iPhoneは速くはないがムラがなかった。このどちらが良いのかというとiPhoneだと思う。今現在のAndroidを使っていてiPhone4sをいじってもスムーズな感じがするが遅いというかダルいとも感じてしまう。
所有した事はないがWindowsPhoneもそこそこスムーズな印象だった。

◆ 動作やフィールはOSや処理能力によるところも大きいとは思うのだが、不具合はまた別の問題だ。従来型携帯電話にしてもスマートフォンにしても、その不具合の多さは異常である。設計不良や未完製品が数万円で売れるマーケットは異常だ。なのでF-08Dがゼロ円であれば文句はない。しかし定価(実質的な二重価格だけど)は5万円も6万円もしたと思う。5万円出せば自転車だって買えるしTVだって冷蔵庫だってクーラだって買うことが出来る。そしてそれらの製品は不具合なく動作する事だろう。

◆ 未完成部分はあってはならないが、あったとしてもそれが修正されれば良いとは思う。しかし発熱問題などのハードウエアに起因する設計不良はどうにもならない。N-07Dも発熱問題がなければ軽くて薄くてそこそこ普通に動作するモデルなのだ。冬場ならちゃんと使う事が出来るし動作速度だってF-08Dに比較すれば十分速くスムーズだ。なのでF-08Dに比較するとN-07Dがとてもマトモなモデルに見えてしまう。F-08Dも夏を迎えるとどうなるのかは分からないのだが、口コミなどを見るとかなり酷いものらしい。ただしパケット契約を行っていないので通信に起因する発熱は無いはずだ。と言ってもN-07DはWiFi接続して部屋に置いているだけで夏場は勝手に再起動するのでF-08Dも安心は出来ない。

◆ N-07DにしてもF-08Dにしても他機種への交換にも応じる姿勢は見せている。N-07Dでは売れ残り系のLGやサムスンのモデルに無償で、SO-04EやSH-06Eに差額と言うことで5000円程度での交換例がある。
F-08Dも同様にサフィックスEのモデルへの無償或いは差額での交換が行われているようだ。発売から月日が経っているので未だに使っている人は少数だとは思うが、多くの人は自腹で新機種に買い換えたと思う。が、ここで救済策を講じればドコモの信用はある程度維持されたのかも知れず、それは新規加入者の獲得よりも安価で済んだはずだ。

◆ ディズニーに関しては同時期に発売されたP-05Dもかなりトラブルが多いようだ。まるで呪われたディズニーなのだが、そもそもメーカやドコモの姿勢が間違っていたと言わざるを得ない。PMCやNECはご存じの通りスマートフォン事業から撤退、富士通は頑張っているが先行きは怪しい。
一度不具合多発のモデルを買うと「あのメーカ製は二度と買わない」と当然思うはずだ。ドコモの対応が不十分であれば「二度とドコモとは契約しない」となり、それが今なのだと思う。


ダメなもの(1)(2/20)
◆ 2012年頃の、と言ってもわずか2年前なのだが、その頃のスマートフォン2モデルを所有している。N-07Dは私の初スマートフォンであり、冬場は良いが夏場は発熱でマトモに動作しないというシロモノだ。F-08Dは回線契約のオマケに付いてきたみたいな0円の品なのだが、ドコモオンラインショップで買うと1万円もする。以前にblogにも書いたが、私はこのモデルに500円以上の価値は認めたくない。何故500円かと言えばワンセグが映るからである。

◆ 動作速度その他はF-08DよりもN-07Dの方が良くできている。N-07Dが2012年の夏モデルなのに対してF-08Dは2011年の冬モデル(発売は2012年だったと思う)なので時代が違うと言えばそれまでだ。F-08DはLTEにも対応していない。もっとも私にとってはLTE非対応だから価値がある訳で、これでFOMA契約をしたのだ。
Xi契約はSBMと同じく通話料が高額だ。FOMA契約ならば月額980円で1050円分の無料通話が付いてくる。つまり基本料金が-70円なのである。

◆ ドコモの場合は余った無料通話分の繰り越しと分け合いの両方が出来る。無料通話分が余ると繰り越され、繰り越してもなお余ると他の契約の通話料に充当出来るのだ。なのでXi契約で月間5分以上の通話を行うのならば別にFOMA契約を行って無料通話分を分けて貰った方が得になる。こうした歪んだ料金体系を作り上げたのがSBMで、見かけは安そうだが実は高かったというものの見本だ。

◆ ダメなF-08Dだが通話用としては使えている。何で送話口が背面側にあるのかみたいな疑問はあるが声はちゃんと聞こえる。タッチ操作の出来が良くないので誤発信防止アプリを入れている。通話用にはこれで良いがアプリを使うとなるとストレスがある。タッチパネルの位置精度が悪い訳でもないし感度が低い訳でもないのだが、時に意図せぬ動作を引き起こす。
アプリに関してはメモリ量が少ない事や動作速度が遅いので余り実用的ではない。RAMは1GB搭載しているが同じ搭載量のN-07Dよりも空きエリアが100MB以上少ない。N-07Dは起動直後で300MB程度空いているがF-08Dは180MB位しかなく、通常使用時にはホーム画面に戻った状態で100MB前後が空きメモリになっている。

◆ F-08DもAndroid2.3時には600MBも空いていたのに、4.0がいかにメモリ食いになったかを思い知らされた感じだ。Android2.3以前のスマートフォンのRAM搭載量が512MBだったのも、2.3であればアプリに渡すメモリがあったのだ。とは言ってもRAM食いなのはOSのみではなくアプリにしても同様だ。なのでOSが動くからと言って搭載メモリ量をケチる事は難しい。この辺りはPCでも同じ事だ。

◆ Androidはアプリを終了してもRAM上に(全てではないが)残っていて、再度そのアプリを起動すると続きから実行することが出来る。しかしRAMが足りなくなってくるとそれが消されてしまう為に再実行の際には最初からになる場合もある。例えばメール作成中に調べたいことがあってブラウザを開くとする。メモリが十分にあればメールの作成中画面はそのまま保持されるので、ブラウザからメールに切り替えてそのままメールの続きを書くことが出来る。しかしRAMが不足しているとメーラをRAMに残しておくことが出来なくなるのでパージしてしまう。なのでメーラに戻った時には作成中のメールは下書きフォルダに入っていて、それを引っ張り出して再編集することになる。空きメモリ量の少ないF-08Dでは一々アプリが最初からになるので使い勝手が悪い。


錯覚(2/19)
◆ 月は何故大きく見えたり小さくなったりするのだろうか。まさか天体の大きさが変化する訳でもあるまいし大気がレンズの役割を果たすなんて事も無さそうだ。
国立天文台もJAXAもこれは目の錯覚であるとの見解で一致している。簡単な実験方法として、腕をいっぱいに伸ばして5円硬貨を持ちその穴から月や太陽を見れば大きさが変わっていないことが分かるというもの。

◆ 人間の感覚とは曖昧なもので、なのでだまし絵などと言うものが存在する。と言われたって自分の感覚こそが正確であると信じたくなるのが人間であり、やはり月の大きさは違って見えるのではないかと思ってしまう。勿論私もそう思ったのでデジカメで撮ってみたが、それは人間の錯覚を裏付けるものだった。

◆ 月や太陽だけではない。この季節横浜からは富士山が見えるのだが、この富士山が見る場所によって大きく姿形を変えるのである。それはほんの数十メートル見る位置を変えただけで大きさを変える。電線や建物の間に見る富士山は大きく美しく、山肌まで分かるのではないかという位にハッキリと見える。
しかし少し場所を変えて見晴らしの良いところから見ると何故か富士山は小さくなってしまう。

◆ 月や太陽を観測して比較するには時を待たなければならない。しかし富士山を見る、そしてその場所をほんの少し移動するのは簡単だし何度も繰り返して見比べることが出来る。道路を行ったり来たりしながら富士山を眺めている人間の姿は奇異に映ったかも知れないが、でもなるほどと納得出来るくらいに自分の感覚の曖昧さを思い知ることが出来たのだ。

◆ 東京近郊から見た富士山の絵は数多く存在し、その中には静岡や山梨から見た山景のようにハッキリと大きなモノもある。その絵を描いたその人の目には大きくハッキリと雪をかぶった富士山が見えていたに違いない。

◆ 1985年の日食の際に日経新聞は、日食観測は地平線すれすれの太陽の方が目の錯覚で大きく見えるので観測しやすいと書いている。目の錯覚であることを明記しながらも大きく見えるので観測しやすいと書かれている所が面白い。人間の感覚とはこういうものなのだろう。錯覚であろうが何であろうが感覚として大きなものは見やすい訳だ。
富士山にしても大きく見える富士は山肌まで分かりそうな気がするのに、小さく見える富士山は霞の向こうにある感じがするではないか。

◆ 小さなものは遠くのもので近くのものは大きい見えるに違いないと思うところも錯覚を助けている。大きく見える富士山も小さく見える富士山も、元は同じ大きさなのだから山の見え方に違いはないはずだ。
大きく見える富士山を写真に納めてみても、何か見た感じと違うなと思いデジカメの分解能が足りないのかななんて感じるのも自分の得た感覚こそを信じてしまう人間の特性が作用していることになる。

◆ 人間は絶対値の判断が得意ではない。身近な何かとそれを比較する事によって対象物を判断する。これは物体のみではなく心理的なものも同様だ。自分の知り得る知識の範囲を超えているのか居ないのかでその事象に対する思い方や感じ方がまったく異なる。
慣れというものもある。最初は違和感を感じたことでも慣れてしまうとそれが普通になる。常に絶対値判断が出来るとすれば見方や考え方は変わらないはずだ。当選前と当選後の議員は… 郷にいればだけの話ではないかも知れないけど。


大雪被害(2/18)
◆ 未だに被害の残る大雪、関東地方でこれほどの雪が降るのは珍しい事であり、なので対策も後手に回った。昨日辺りはニュースなどでその状況も流されたのだが、大雪の当日や翌日はそれすらも少なかった。
大雪で通行止めや立ち往生があった事は分かったのだろうが、すぐに復旧すると思ってニュースにならなかったのかも知れない。

◆ 数日にもわたる通行止めや立ち往生で輸送ルートが絶たれる事になった。一部コンビニではヘリコプタでの物資輸送を試みたが、大量輸送とはほど遠い感じがした。それでもコスト度外視で輸送を行った姿勢は評価して良いだろう。
横浜周辺のスーパーでは雪が降り始めた金曜日の昼頃には既に生鮮品などの価格を上げていた。早朝に入ってくるはずの品物が遅れ気味だったとの事で、価格を上げて在庫を維持しようとしたのかも知れない。

◆ それでも一部商品は品切れになっていて、それはコンビニでも同様だった。これは大雪予報を前にしての買いだめも起こったに違いない。大雪被害のみではなく台風にしても何にしてもトラック輸送が行われなくなると物資は一気に不足してしまう。それこそ3.11の時のガソリンのように、いったん不足した物資はそれが供給されるようになったとしてもなかなか十分な在庫量にはならない。
生鮮品などは毎日新しいものが入荷するのが普通であり、在庫しておく訳にはいかない。

◆ 物流が今ほどでは無い時代にはそれなりの品物が売られていた訳だが、今や新鮮なものが何でも手に入る時代になった。なのでその流通が滞った時のインパクトも大きくなる。そして都市部となれば大量消費の塊であり、わずかな滞りも許されない感じがする。
あの計画停電の時と同じで自ら何かを考えなければならないのかも知れない。

◆ 雪国にとってはいつもの事で済まされるような積雪量でも、滅多にそんな積雪量にならない地域では大変だ。
除雪車やその運用が出来ればいいのだが、出来ないまま積雪量は増えていく。何事でも同じだと思うのだが事象が発生してからどれだけ早く対応が出来るかが勝負になる。
今回の立ち往生が冬タイヤを装着していない車によるものだとするとどうしようもないのだが、例えノロノロでも走行していれば雪は踏み固められていく。

◆ 山梨県などでは14日から雪による渋滞や孤立が始まったという。この時に自衛隊を要請していたら被害は食い止められた可能性もある。ニュース映像も流されなかったのと同様に国会も中央官庁も被害の大きさが把握出来ていなかった可能性がある。
移動体通信網も被害が起きた。雪のためと言うよりも電力事情が影響している可能性が高い。アンテナに雪が付着すれば影響は出るが、全く不通になる事はないだろう。設備側は冷房機に雪が付着するかも知れないが、中規模以上の基地局設備では真冬でも冷房機が動作している場合が多いので雪の付着量も限定的だと思う。

◆ 道路の不通に携帯電話の不通では災害規模が拡大する。
山梨県で孤立したエリアでも電力の供給が出来てケータイが使えるようになった。車にいればケータイの電池切れの心配はない(充電器が装備されているとして)がそれ以外だと他の災害時と同様にバッテリ切れの心配が出てくる。私はCLSにもスカイウエイブにも充電器は積んでいるのだが、急速充電対応ではないのでちょっとだるい。特にCLSに積んでいるものはFOMA充電器に変換アダプタなのでワンセグを観ながらだと充電されないどころか電池残量が減ってしまったりする。


野良アプリ(2/17)
◆ 野良アプリの全てが危険でPLAYのアプリ全てが安全だとは言えない。しかしGoogleはアプリダウンロードサイトを独占的に運営しているのだから安全なアプリ供給に責任を持つ必要がある。全てが無料のアプリでアプリ公開(イニシャル費用)も無料であるならば多くの期待は出来ないが、それを商売にしているのだから一定の責任はある。

◆ ドコモはドコモ系サイトからアプリをダウンロードさせる。通常は野良アプリはダウンロード出来ないように保護されているので、その設定を変えさせる説明から始まる。その設定を何故外さなければならないのかなどの説明はないし、ダウンロード完了後にその設定を元に戻せとも書かれていない。

◆ PLAY以外からアプリをダウンロードさせたいのはPLAYに金を払いたくないからだろう。それはある程度仕方がないとしても、野良アプリのインストール許可を行わせて放置する事に対するリスクなどの説明はあって然るべきだ。ドコモが設定を解除しろと言っているのだから大丈夫だろうと設定を解除する。そのまま怪しげサイトで怪しいアプリをダウンロードすれば怪しい事が起きる。PLAYでは有料だけれどこちらのサイトなら無料だよと罠に引っかかるかも知れない。

◆ ドコモは未だにマイメニューなどとやっているのか。
これはiモード時代の有料サイト登録などを管理するもので登録した有料サイトなどの一覧が見られたりするものだった。スマートフォンでもこれに登録するとゲームがダウンロード出来たりする。逆に言えばここに登録しないと遊べないゲームがある。月額料金は315円だが数日間の無料試用期間がある。この数日内に解約しないと自動的に有料モードに突入する。

◆ 同じような事はauも行っている。お得さ加減ではauの方が上なのかなとも思えるのだが問題もある。あらかじめ自分で購入したアプリをスマートパスでアップデートすると、スマートパス解約後は起動出来なくなると言うもの。月額390円を払い続けていればATOK(1,500円)でも何でも使う事が出来るがスマートパスを解約すると同時に勝手に消去される。au one Marketアプリもdマーケットアプリも、これらを使おうが使うまいがバックグラウンドで動き続けている。

◆ ドコモやauはコンテンツ系マーケットで儲けて来た歴史があるのでそこから離れたくはないのだろう。SBMのAndroidがどうなのかは不明なのだが元々コンテンツ系が皆無に近かった(EMと一緒になってiモード網を解放しろと言っていた)ので、今となってはそれがユーザの為になっている可能性もある。
SBMで従来型ケータイを契約した時に、網内コンテンツの少なさに驚いた。SBM契約者にその旨を話したら「10サイト以上あるじゃないか!どこが少ないんだよ」と言われた。SBMとドコモのスケールは50倍くらい違うんだなと思ったものだった。

◆ SBMはAndroidには余り力を入れていない事もあって、そうした野良推奨はやっていないかも知れない。ドコモにしても事業者系アプリは野良にも関わらずドコモサイトから正規ダウンロードが出来る。XperiaはSONYアプリをSONY系から独自ダウンロード出来る。なのでAndroidにも独自系への道は残されている訳だ。ちなみにSONY系アプリは使っていようが無効化しようがしつこく更新やインストールを迫ってくる迷惑系である。
そもそもSONYの有料系サービスは使っていないし使う気も無い。使いたくなったらダウンロードするのだから今は放っておいてくれと言いたい。他人の端末をさも自分が管理しているかのように振る舞う企業はダメだ。


メモリ(2/16)
◆ PC用のメモリも安くなったもので、だいたい1GB/千円と言った感じだ。Windowsの64bit版が出てきた頃はまだメモリが高かったので4GB以上?みたいな感じがしないでもなかった。しかし現状のメモリ価格を見れば8GB搭載など普通だよと言う感じになるだろう。
WindowsXPとWindows7でIEを動かしてみるとWindows7のIEの方がメモリをどんどん食っていく感じがする。
2GBの搭載メモリで動いているWindowsXPと3GBのメモリを認識しているWindows7ではWindowsXPの方が常に空きメモリ量が多い。IEを起動した状態でXPの使用メモリ量は600Mバイト前後、Windows7は1.4GB程度を使っている。

◆ IEのみではなくChromeでも同じような感じがする。
Windows7使用開始時には3GBもメモリがあれば十分だなと感じたのだが今は違う。これはXPでも同じ事でアプリなどが巨大化するに従ってメモリをどんどん使ってくれる。iOSやAndroidなどでも少ないメモリでOSを動かす工夫がされるのだが、アプリケーションの方はどんどんメモリを要求していく事になる。
OSがその要求されたメモリの空間を圧縮するなどしてアプリに見せる容量を水増しする事は可能だろうが限界はある。

◆ Androidの場合はメモリの空きがあればキャッシュなどとして使われて、実行終了後のアプリのコードもそこに残っている。次回起動時にFlashから読み込む必要がないようにするためだ。しかし他の起動中のアプリがメモリを要求すると、非起動中のアプリはその場所を明け渡さなければならない。swap領域に逃がせば良いではないかと考えるかも知れないが、そもそもFlashから読み込むかどうかの話をしているので、そのFlashにメモリを書き出しても意味はない。

◆ ちなみにrootを取得する事によってswapを可能にする事の出来るバージョンもある。swapを友好にしない状態に於けるOSの振る舞い、どの程度のメモリ量までアプリ状態を保持するのかもAndroidバージョンによって異なる感じがしている。Android4.0のN-07Dでは多くのアプリは(再度そのアプリに戻った時に)最初からのスタートになるがAndroid4.2のSO-04Eでは終わったその時点からのスタートになる。勿論メモリ搭載量も関係しているだろう。ただしSO-04Eは充電開始/終了時に何かの変化が起きるようで、アプリによっては充電開始(或いは充電器を外した)瞬間にアプリがリスタートする場合が多い。

◆ Windowsの場合はアプリが動いているか終わらせたかがハッキリしている(バックグラウンドで動作するものを除く)のでAndroidよりも分かりやすい感じはする。ソフト自体荒っぽくメモリを食っていくものもあるので、物理メモリが不足すれば即座に動作速度が鈍重になる。それでも動く、動こうとするソフトもあれば落ちてしまうモノもある。
PCで動作させるAndroidエミュレータなどは十分な物理メモリが確保されていないと上手く動作しない。

◆ 32bit版Windowsで4GB以上を認識させるソフトもあるのだが、だったら64bit版に入れ替えてしまった方が素直だ。初期の頃こそ互換モードだとかXPモードだとかを使って動かさなければならないソフトがあったのだが、今は余り気を遣う必要もない。古いソフトなどは動作しない場合もあるが古いソフトに拘るケースが特殊なのかも。
Windows8に行くのか否かだが、1メジャーバージョンごとに人気不人気が繰り返されるとすれば、8は不人気バージョンになる。


(2/15)
◆ 誰でも夢を見るものだ。ここで言う夢は寝ていて見る夢ではなく将来を夢見る、みたいなものである。
叶わぬから夢なのだと諦める人も居れば、夢を叶えるために努力する人も居る。
東大入試合格者のインタビューで、将来は役人になって天下る事が夢だと語っている人が居た。小学生の頃から勉強して受験を繰り返しながら東大に合格する。完了になるのはステップに過ぎず、夢を抱いて60年後に実現するかも知れない天下りの道を追い求めている。壮大かも知れないその夢が叶った時に彼はいったい何を感じるのだろう。

◆ 私自身は遠い未来を見つける事はあまり得意ではない。非現実的な夢を見てにやにやする事はあっても、それはSF映画を観るようなものだ。現実的には近未来しか見ていない。なので叶わぬ夢は寝ながら見る夢と同じであり、努力や運で何とかなりそうな近未来を想像する事が目標になり夢になる。
若い頃は多くの欲望があるから多くの夢を見るし、それを実現するための努力も出来る。これがある程度落ち着いた年齢になると欲しいものも少なくなり、実現したい未来も見えなくなる。

◆ 高齢でも頑張るのは政治家ではないだろうか。彼らはいったい何を求めているのだろう。日本を良くしたいなんてのは自分の夢を実現するための建前でしかないはずで、それは欲望は無限だが興味はやがて尽きるからだ。金か権力かあるいはその両方が欲しいと願うその手段が政治の世界に身を置く事ではないのか。しかしその結果を求めるためには支持率を稼ぐ必要があり、それが国民のためになるのであれば大筋は間違っていないような気もする。

◆ 加齢と共に人間のあらゆる能力は衰える。私はベッドに寝転びながら本を読む習慣が過去にはあって、同じ本をぺらぺらとめくりながら何度か読んだ。読んでいる時にその本の隅にある数字などは気にしていないのだが、どのフレーズが何ページにあったのかを不思議と記憶していた。当時はそれが普通の事だと思っていたが、おそらく今は覚えようとしても覚えられないほどに集中力も記憶力も低下している。

◆ デバイスの型番とその主要データも普通に記憶していたのだが、今や一度使ったデバイスでさえ再度使おうとする時にはデータシートを確認しなければ安心できない。覚えが悪くなったなと感じたのは20歳を過ぎた頃だった。記憶力にしても動体視力など身体的能力にしても訓練で性能が維持できる説もある。
私の場合は訓練も練習もしないので勝手に衰えたのかも知れない。
そもそもメモや手帳が何のためにあるのか理解できなかった。覚えていれば済む事を、わざわざものに書かなくても良いではないかと。

◆ 身体能力が衰える前の若い人にはいろいろな経験をして欲しいと思う。いろいろな夢を見て欲しいと思うしそれに向かってチャレンジして欲しいものだ。
豊かな時代だから、欲しいものなど何でも手に入るから夢など無いよと言うのはたぶん違う。それこそ火星に行く事を目標にしたって、今ならそれが叶う可能性がある。火星に行って何をしたいのかなどは問題ではなく、そうしたいと思いそれに向かう事が素敵なのではないか。

◆ 無気力な人間など昔から居た。何となくだらだら過ごすのも人生かも知れないし、そのまま普通に会社に入って普通に結婚し、普通に老いていくのも人生だ。だが人生とはもっと面白く生きられる可能性がある。そしてそれは若い時なら実現の可能性が大きいのだ。


NOTTV(2/14)
◆ 地デジ化によって空き周波数となるVHF帯を使った放送サービスがNOTTVである。クアルコム方式と激戦?を繰り広げた結果、ドコモ資本のmmbiが放送権を勝ち取った。これが通信事業者の紐付きでなければ良かったのかも知れないが、実質的にはドコモの専用サービスとなっている。
NOTTVがあるからドコモにする。
そう考える人が多いとドコモは予想したのかも知れないが甘い。そもそもTBSのお下がりニュースとかAKBや韓国ものにどれだけの人が金を払うというのか。

◆ 今や廃れた韓流をドコモは引きずりまくり、もちろんそれが大好きな人やAKBファンならば月額料金を払う意味を感じるかも知れない。私は無料期間を利用して何度かNOTTVを観た事があるが、無料期間中でも早々に飽きた。勿論飽きるか飽きないかは人それぞれであり、現在でも150万人前後の人が飽きずに、或いは解約を忘れたままになっている。NOTTVの月額料金は420円なので150万加入で6.3億円/月となる。
では番組制作費はどうかというと、取材費用などが嵩むニュース系は1回放送辺り1千万円前後を消費する。出演者の多いドラマも高額であり家政婦のミタで3千万円、相棒で5千万円とも言われる。子供番組や料理番組は数百万円程度で製作可能だ。

◆ 毎日1本のドラマ、毎日5回のニュース、お笑いやアニメや子供番組など全てをオリジナルで製作しようとすると大変な金がかかる。これら番組の平均制作費を1千万円としても、24時間で15番組を放送するには1.5億円もかかってしまう。NOTTVには3チャネルあるので他から買ってくる映画やドラマの再配信費用も必要だろう。無料放送であれば全放送時間の1/5程度はCMになるので実質放送時間が少なくて済む。しかし有料放送はその時間も放送している必要があるのでCM代が入ってこないで制作費が余計に必要だ。

◆ 制作費をケチれば人気のある人間を使えなくなる。ちなみに露出度が余り高くはないとんねるずの、とんねるずのみなさんのおかげでしたは2.5千万円もの制作費をかけているそうで、その中でとんねるず2人の出演料が600万円だそうだ。これに比較すると笑っていいともの900万円はリーズナブルに思えてしまう。
ではラジオはどうかというと、おおむねテレビ番組の1/100程度と言われる。だからと言ってNOTTVが一日中イメージビデオを流しながら誰かが朗読しているという訳にも行くまい。

◆ タイアップ番組は制作費が安い。シルシルミシルなどがその良い例で、番組の材料の多くを企業が提供してくれる。制作側はタレントのギャラなどは支出しなければならないが、多くの場面はその企業でのロケになり企業はその分の露出度で知名度が増す。しかしそれにしても観て面白くなければ人気は出ない。通信事業者の加入者獲得競争も大変だろうが視聴率競争もまた大変なのである。

◆ せっかくのVHF帯なのだから多くの人が観られる環境を作ったら良いと思う。家庭用テレビサイズのNOTTV専用受像器を(ソフトバンク商法並みに)駅前で配れば加入者はそれなりだろう。謳い文句は「NHK受信料は不要です」だ。現在の3チャネル構成のままで行くにしても現在のオリジナル系番組は1チャネルで足りる。他の2チャネルは人気ドラマの再放送や人気番組の配信を受ければいい。
これで高齢者世帯を獲得出来れば良いではないか。若者はオンデマンドで観る。ディジタル化による高齢者世帯のテレビ離れをNOTTVで阻止し、NHKの解約代行まで行えばきっと流行る。


耐久性(2/13)
◆ 女性とストッキングが強くなったと言われたのはいつ頃の話なのだろう。PCの世界だとHDDとスケールファンではないうだろうか。HDD容量がメガバイトの頃、何台ものサーバを動かしていると交換した後の不良HDDの山が出来たものだ。最初は磁石を取り出したりもしたが、やがてその磁石さえも沢山溜まってしまった。それがここ最近ではHDD不良などは余り聞かなくなった。

◆ 最近では2010年に、当時自宅サーバとして運用していた320GBのHDDが壊れている。壊れたのはインタフェースのようで、おそらく内部データは無事だったのではないかと書いている。サーバ用途なのでミラー化していた事もあって被害は最小だった。
HDDが壊れやすかった頃にはバックアップなどをこまめに取るなどしていたものだが、HDDの信頼性向上と共にバックアップの意識も薄れた。勿論無くしたくないデータはバックアップしているが、日常のデータを毎日バックアップするなどはしていない。

◆ 画像に関してはDropboxに入れるというか入るのでバックアップしていないのだが、そのDropboxが先日不具合を起こした。Dropbox側が不具合を起こしたとしてもローカルにデータがあるので大事にはならないが不便は感じた。DropboxはAndroidスマートフォンにしてもPCにしても写真を撮ると(PCではデジカメを接続すると)自動でアップロードが行われるので楽なのだ。不要な写真はまとめて消したり、必要な写真をそれぞれのフォルダに振り分けて一括削除したりしている。

◆ CPUや電源ユニットのクーリングファンも壊れにくくなった。先日DELLのファンを交換したのだが、何台も使っているDELLのPCはこれでファン交換は2回目だったかな。まあ値段の割に良く動いているとも言えるしアキバで買って来たPCケースに付いているヤツの方が丈夫だとも言えるがそんな感じだ。24時間稼働させっぱなしで10年近く動いているのだからファン自体のMTBFはとっくに超えているはずだ。

◆ このファンは電源ユニットに付いていたもので、異音がして気づいた。無音のままロックしてしまったら温度異常でも表示されない限り気づかなかったと思う。
電源用なので回転数のセンシングも付いていなかった。
久々に開けたそのPCの内部はさほど汚れてはいなかった。ディーゼル規制以前にはホコリというか煤がべっとりと付着して掃除も大変だったが、規制後にはそれがめっきりと減った。PCは屋外に置いている訳ではないので屋内環境がその位悪かった事になる。片側2車線の道路から200m程度の位置ではあったが、窓を開けっ放にしていた訳でもない。それが今は片側3車線の道路に面したビル内に置いてあるPCの汚れも当時とは比較にならないほど少ないのだ。

◆ CPUのヒートシンクはヒートパイプを使ったもので、ファン自体は筐体に取り付けられている。ヒートシンクはCPUの上に乗っていてファンとの間はダクトで接続されている。CPUはPentium4(Northwood)で、プロセスルールは130nmだと思う。現在のスタンダードからすると随分と太い線だ。TDPは82W程度であり22nmのi3ならば、より高いパフォーマンスを半分以下の消費電力で実現出来る。
消費電力が下がれば冷却も楽になる。おそらくCPUの温度上昇から自らを保護する仕組みが実装されていると思うが、それが無かった頃にはファンの死亡にCPUも付き合う羽目になった。特にAMD製では何度かそれを経験している。空焚き注意ではないが、冷却無しでは短時間で永久破壊を招いてしまう。


それ以外(2/12)
◆ iOSでもAndroidでもないOS、TIZENなのかFirefoxなのか、それともWindowsPhoneなのか。そもそも第三のOSは意味あるものになるのか。iOSとAndroidが圧倒的なシェアを誇る世界において、それ以外が出てくるには抵抗が多すぎる。個人的にはWindowsPhoneは動きも悪くないし良いかなとは思うのだが流行らない。Androidが出てきた時にAppleは「アプリも少ないし洗練度も低いOSがシェアを取れるはずがない」と思っただろう。

◆ しかし実際には多くの端末メーカがそれに群がる事になり、あっという間にシェアを逆転させてしまった。第三のOSが出てくるためにはこうしたインパクトが必要だ。Androidよりも商売になるOSならばメーカは付いてくる。それは何かと言えばハードウエアへの要求仕様がヘビーではない事になる。しかし大画面高解像度化の流れの中ではCPUパワーもメモリも極端に減らす事が出来ない。OSが軽くてもアプリが軽いとは限らない。

◆ Xperia E1は2014年1月に発表されたモデルだがRAMは512MBしか搭載されていない。画面解像度は480×800でCPUは1.2GHzの2コアだ。現在の標準から考えると本当に動作するのかなと思わないではないのだが、廉価版として発売されるのだからそれなりなのだろう。Xperia Eがそこそこ動作するならばAndroidでも廉価版が作れるとなる。だったらTIZENでなくてもFirefoxで無くても良いではないか、Androidであれば今までの設計資産やノウハウが活かせるとなる。

◆ ドコモはAndroidよりも自由にいじれるTIZENに興味を示していた。独自のアプリではなく独自の機能をOSに入れ込みたいと考えたのだろう。従来型ケータイ同様に新サービスに対応するには新機種をとやればiモード時代を再びと夢を見たのかも知れない。スマートフォン用としてではなく従来型ケータイ用としても使える。
しかしTIZENに対するドコモの興味は急速に失われる事になる。

◆ TIZENはドコモの他にサムスンも力を入れていた。しかしサムスン関わりと言うだけで日本ではイメージが悪い。
世界に通用したとしても日本で通用しないのでは商売にはならない。サムスン以外のメーカにしても、サムスンを相手に商売をするのはハイリスクだという。これではドコモがいくら頑張ったとしてもあまり意味ないのではないか。ドコモ内部にもTIZEN派は居たのだろうが今のドコモは豊富に無駄遣いが出来る立場ではない。開発と設備投資を徹底的にケチるSBMを見習わなくてはいけないのだ。そのうち芽が出れば使いましょうみたいなのんきな事は言っていられない。

◆ TIZENはこのまま消えてしまうのか。完全なフリーのOSとしてライセンス規定が緩ければ組み込み用のOSとして使えるのかも知れない。それこそ表示パネルとタッチ機能で操作する家電でもデジカメでも何でも。しかしスマートフォン用として前面に出てくるのは難しいのかも知れない。
これはTIZENのみではなくFirefoxでもWindowsPhoneでも同じ事だ。ただし年月が経てばシェアを取る事が出来るようになら無いとも限らない。そのためにゆっくり育てる、いや、それはWindowsに任せておくべきか。WindowsPhoneもWindowsという名前に引きずられている感じがする。Windowsは圧倒的なシェアを誇るOSだが、その名称を使えば売れるというものではない。マークXが売れたからと言ってFF車にもマークX(マークXジオ)の名前を付けてみてもたいして売れなかったみたいなものだ。WindowsPhoneの未来はWindowsCEみたいな気がしてしまう。互換性や関連性は名称から捨てなくてはいけない。


本物とは何か(2/11)
◆ レプリカサイトから偽物を購入し、それを自分なりに調べてみた。生地の材質や金具の出来具合など、中国サイトから購入したベルトにはドリルで穴も空けてみた。国内サイトから購入したものは実体顕微鏡で生地の材質や縫い糸や縫い方の様子までチェックした。しかし素人レベルで本物との違いを見つける事は出来なかった。偽物の見分け方が書かれたサイトに沿ってチェックしても、既に公開されている出来の悪さは修正されていた。

◆ もちろんプロが見れば偽だと分かるだろうが、実験のために質屋に持ち込むような事はしなかった。相手も商売なので分かりきった偽物に余計な手間をかけるのは申し訳ない。プロでなくてもそのブランドの製品に精通している人ならば分かるかも知れないのだが、それにしても小さな小さな部分の違いだ。
ヤフオクなどでは偽物の出品は禁じられているのだが、値段的に本物とは思えないような品物も出品されている。売る側は本物であると書いているが、中古の場合は真贋判定は相当難しくなると思う。材質が悪いから痛みやすいという話もあるが、それは使用状態による。

◆ 調べれば調べるほど本物とはいったい何なのかと考えさせられてしまった。レクサスエンブレムにも偽物が存在するそうだ。トヨタエンブレムの代わりにレクサスエンブレムを付けたがる人が、本物より安く買えるレクサスエンブレムの偽物があればそれを買うだろう。鍛造アルミホイールの偽物というか類似コピー品がBBSではなく885と銘打っていたとか。
その885のホイールに本物のBBSのセンタキャップを付ければBBSと変わらぬものになる。偽物が本当に鍛造なのかどうかは分からないが、見た目が良ければそれで良いならこれで良い。

◆ そもそもブランド品など買わなければ良いではないかといった所で、世界でも有数のブランド好き人種としてはそうも行かないのだろう。多くの場合はその見た目が重要であって、なのでルイヴィトンでもモノグラム柄が好まれる。確かに女子高生がこれを持つようになってブランドイメージは大きく崩れたのだが根強いファンも居る。モノグラムだから、目立つから持つ意味があると思う人も少なくはない。

◆ 現在のコピー技術を以てすると本物と偽物の差は殆ど無い。単に価格が安いだけで、しかし安いとは言ったって絶対的価格を考えると十分に高額なのだ。
あくまでも本物より安いだけであって、同じ機能の他の製品よりもブランドの偽物の方が高かったりする。売価が高いので製造原価だってそこそこ高額なはずであり、それこそ生地も金具も本物の横流し品を使うとなると以前に書いた偽金貨と同じ事になる。

◆ いったい本物を所有する意味とは何なのだろう。
マスプロダクションによるコストダウンと偽物は何が違うのだろう。出来の悪いスマートフォンは本物だけれど実用に耐えない。それでいて定価は8万円とか9万円とかする。中国製のスマートフォン、それは決して偽物ではないが1万円で買えてちゃんと使える。
こんな事を書いてはいけないのだが、本物と寸分違わぬ偽物を本物として使って何が悪いのかなんて思ってしまった。というか本物と偽物の価値の差が分からなくなってしまった。

◆ 日本での価格が高い事にもその原因はある。為替レートによって一概に比較は出来ないのだが、品物によっては日本価格の1/2なんてものもある。日本価格15万円のバッグのコピー品が3万円、本物を海外で買うと8万円だとすると偽物の価値は半減する。ブランド好きの日本人がブランド価格を高値安定させ、その結果として偽物の反乱を許すのはブランド価値の乗せすぎではないのか。


大雪(2/10)
◆ 昨日はそこそこ気温も上がったので積もった雪はだいぶ溶けた。しかし路地や日陰、或いは広い道でも庭の雪を道路にかきだしているような所には雪が残っている。横浜は坂が多く、その途中にゆきの路面があると車が上がれなくなったりする。
今朝も緩やかな坂のほんの10mくらいの区間の雪の為に渋滞が起きていた。道路全面に雪がある訳ではなかったのでESP(スリップ抑制装置)の付いた車なら登れる。片輪がスリップしてもスリップした側の車輪速度がスリップしていない側と同じになるように制御が働くから、スリップした側にトルクが逃げることなく駆動出来るからだ。

◆ 或いは勢いを付けて雪のある区間はアクセルを抜いて走れば行けるのかも知れない。が、雪だからと慎重にのろのろで上がろうとすると途中で引っかかる。
バックして雪のないところに戻ったところで左右に抜ける道がない。後ろから来た車は渋滞を作っているのでどうにもならない。後ろの車が一台ずつバックしてくれればいいだろうが、あの渋滞はどうなったかな。

◆ 幹線道路は路肩と中央分離帯付近を除いて雪はなくなっていた。バスはチェーンを付けていて、時に火花を散らしながら走っている。幹線道路のみを走るバスならばチェーンは不要だろうが、ちょっと入り組んだ道に入ればやはり雪はある。
坂道でもないのに渋滞している場所があった。道路幅は6mくらいでたまに雪の残った場所がある。こんなところで何で渋滞なのかと先に行くとヴェルファイアが横転していた。

◆ ニュースでもワンボックスカーや軽トラックの横転事故のニュースが流されていたが、μの低い路面でどうやったら横転するのか不思議な感じだ。例えば雪のあるところで操縦不能になってハンドルをめいっぱい切って、そのままμの高いところに出たら急速にグリップが回復してひっくり返るとか?確かにワンボックスカーは不安定で、交差点で左折しようとしているところを追突されればひっくり返る。
ステアリングの感触から路面の状況が分かりにくい車が多いとは言え、スリップ中に無理な操作をするかなぁ。

◆ しかし現実としてはひっくり返って道路をふさいでいる。スクータだから脇を通過して来られたが車だったら前進も後退も出来ない状況に巻き込まれていたかも知れない。
自分の家の前の道に雪がなかったから車を出したら途中で雪に阻まれたみたいな感じだとは思うのだが、車の量が少ない割に渋滞している場所が多かった。

◆ 雪の影響で大渋滞が起きたのは成田に向かう道路だったそうだ。東関道が通行止めになった影響で首都高速湾岸線の車が千鳥町辺りで一般道に下ろされたのだが、そこも混んでいた為にどうにもならなくなったとか。
これは3.11の時と同様で首都高速道路会社は一般道の都合など考えずに規制を行う。その規制を行ったら何が起きるかなど知ったことではない。

◆ 成田は雪による通行止めや電車の不通で陸の孤島と化していた。というか、交通機関がマトモでも陸の孤島みたいな所なのだが、なので交通が正常化すれば一気に人が流れ込もうとする。そんな時にどう規制をかけたら混乱が減るのかなどを考えようとする人間は首都高速会社にはいないのだろうか。というか居ないから繰り返し同じ事態が起きるんだな。
桝添さんは防災にも力を入れると言うが、防災の第一歩はこうした公務員流れな考え方の是正から始まるのだと思う。3.11の時にも非常物資の放出を拒んだ話があった。役所の連中は「これは非常用ですから」と出し渋ったのだ。


認証(2/9)
◆ レプリカ記事でも書いているが、偽物と本物を見分ける事は難しい。1万円札1枚ならば1万円の価値でしかないが、高価なバッグは100万円以上する。
本物と寸分違わぬ偽物は、それが偽物である判定が出来なくなる。番号の入った偽札にしても、その番号が既存の札のものだとすると同一番号の札を見つけて来なければ真贋判定が出来ない。

◆ ユニークなコードとそのチェックコードを使う方法はソフトウエアなどで行われていた。 例えば最初の4桁の加算数をその4桁の後ろに付けるようなもの。123410みたいな感じになる。もちろん実際にはもっと複雑でスクランブルもかかっているだろうが、そのソフトウエア自身でこれをチェックしているのでコードを解析すればコードの生成方法は分かってしまう。PC9800のゲームなどはコード解析がされないように暗号化されてコードが格納されているものがあった。実行時にはインタプリタのように一部分だけを解読して実行していく。なのでメモリをダンプしたところで完全なコードが分からない。

◆ Windowsや最近のソフトのようにネットワーク経由でセンター認証型にすれば複製は難しくなる。複製自体は出来るが同一シリアル番号のソフトウエアが複数箇所で使われている事が把握しやすくなるからだ。
同じ事がコピー商品に悩む様々な製品に応用できないだろうか。例えばブランド品であればその製品にQRコードでも印刷しておくか、RF IDを埋め込む。
それを読み込んでそのコードをメーカに照会すれば真贋が分かる仕組みだ。あり得ないコードはもちろん偽物で、これはメーカに照会するまでもなく分かる。実在するコードはそれが販売済みなのかどうかで判断が出来る。

◆ 販売先は管理されている必要があるが、たいていは保証書を発行するので販売日をはじめとしたある程度の情報は得られるだろう。もしも手放す時に登録がないと売れませんよとでも言えば登録をいやがる人は少ないと思う。プレゼント品などでは購入者と使用者が異なるケースもあるが、これも売却するなら再登録が必要だとすればいい。再登録は正規販売店に足を運ばなければならないのが面倒だが、プレゼント用としての登録保留モードがあっても良いかもしれない。

◆ 逆の利用法もある。購入者が偽の情報で登録してそれを飲み屋のオネーちゃんにプレゼントするとする。
オネーちゃんは何人ものお客さんから同じブランド品を入手して、1つを残して売り払おうとする。しかしその登録が偽なので正規入手品とは見なされず売却が出来なくなる。
中古流通も流通経路の記録で追跡が可能だ。個人売買は面倒になるが、これもプレゼント品と同じような再登録を行えば正規品の情報は保たれる。複雑な流通経路や並行輸入品に関しても、都度登録をするようにしておけば追跡は出来る。

◆ 製造年月日や製造国の管理だけでもある程度の偽物抑制効果はある。品物の刻印とデータベースの日付があっているかどうかの照合だけでも偽物作りは難易度を増す。
これならば単に刻印とDBの情報の一致を見るだけだ。ただしセンタ照会型にしないと暗号はすぐに破られてしまうに違いない。
偽物業者がQRコードなりRD IDに書かれた情報と製造年月日や製造国を結びつけられれば偽物製造は可能だが、長い暗号か何かで保護しておけば解析には時間がかかる。毎年暗号化方式を変えるなどしても良いだろう。RFIDならば読み取りだけではなく都度情報を書き加える事も出来る。ただしある程度の大きさとコストは必要だ。


レプリカサイト(13)(2/8)
◆ 一応海外ブランド品であり、しかし日本で見かけた事のない少し変わった?ものを例の中国サイトに問い合わせてみた。特別それが欲しいと言うほどの情熱は無いのだが、もしあれば現物を見てみたいなと思ったのだ。勿論価格にもよるけれど。問い合わせて少しすると返答があり、残念ながら入手は出来ないとの事だった。さすがに中国の偽物マーケットも万能ではないというか、向こうも商売なので売れる商品をメインで扱っているわけだ。

◆ 売れ筋と言う事になると本物価格と偽物価格の差が大きい事が条件になる。本物価格が3万円で偽物価格が2.5万円なら誰でも本物を買う。これは製造原価の部分に比較してブランド料の上乗せ分が多い品物ほど偽物マーケットで価値があり、さらには偽物の大量生産が起きるのでスケールメリットが出てくるからだ。コピー品を作るためには本物を買ってこなければならないので、その開発コストは製品に乗せられる事になる。

◆ 製品自体は多くのパーツを本物の横流しで作るとまで言われる現状ではコストダウンにも限界がある。
こうなるといかに高値で売るかが商売になる訳で、それは偽物を本物として売り始める事になる。ヤフオクなどで被害が多いのがバーキンで、何故高額なものをヤフオクで買うのかと不思議にもなるが流通量が絶対的に少ない事などもあって価格に目がくらむのだろうか。落札金額は数十万円レベルではあるが、落札者が被害を申し出たところで実際には何も解決しない。入金したのだから振込先の口座は分かるのだが、明らかな偽物がその出品者から送られて来た証拠がない。つまり、落札者は別に偽のバッグを用意しておいて出品者から送られてきた本物の代わりに被害を申し出たのではないかと言われる事に反論が出来ないのだ。

◆ バーキンは高額で売れるので偽物製作にも力派が入る。そもそもエルメス自体の製造品質が極端に良い訳ではないし、殆ど手作りなので縫い目や合わせ目では判断が出来ない。質屋などのプロでも騙されてしまうとの事で、これらを買い取らない店もある。
じゃあ偽物で良いではないかと思う人は偽物を買えばいいのだが、偽物を本物だと思って買ってしまうところに悲劇がある。正規品は正規店で買う、高額なものなので多少の価格差は気にしない、これがこの手のブランドものを持つ側の基本だ。カネは無いけど、なけなしの貯金をはたいて、買うような代物ではない。

◆ F&Fではレプリカサイトとして連載してきたのだが、偽物を売ると罪になる事から偽物を本物として売っている店が多く存在している事も分かった。価格からすれば明らかなる偽物なのだが、その偽物品質が高い事からこれらを本物として売る。摘発された時には自らも被害者であるとして罪を逃れようとしているのではないだろうか。これらのサイトでは専門の鑑定士が真贋を識別しているなどと書かれている。
本物が定価の1/10や1/20で売られる事はあり得ない訳で、明らかな偽物である事は確かなのだが、これも偽物の製造技術が向上した事による新たな抜け道になっているのだろう。

◆ 繰り返しになるが偽物を偽物と知って買うならまだ良い。しかし偽物を本物ですよと騙されて買うのは間違っている。偽物を偽物として買うにしても高額な偽物を買うなら本物を買った方が良い。私の場合は変わったものというか、そんなモノが無いかを調べるのが少し面白くなっている。中国人的にも商売にならないものは作らないと思うので早々面白いモノとは出会えないけどね。


分離プラン(2/7)
◆ 分離プランはSBMの反発によって失敗に終わった。ではそれでも分離プランを進めようとするとどうなるのか。強硬策としては通信事業者は通信端末を売ってはいけない法を作る事だ。もちろんこうしたところで別会社を作るなどしてすり抜けようとする事は目に見えている。なので事業者特定の端末を売ってはいけないなど、いろいろな制限を設けなくてはならない。販売店で買った端末はどの事業者ででも(少なくともLTEならば)使えるようにする。こうする事でローン縛りや端末商売が消滅する。

◆ しかし事業者は考えるだろう、端末に乗せていたインセンティブをキャッシュバックや通信料の一定期間無料などに振り替えるはずだ。しかしこれは良いとしよう。現金を返して貰えるのならそれでも良いし、そうして2年ごとのキャリア移動を繰り返しても良い。端末縛りが無くなるだけで自由度が増えるというものだ。

◆ 端末商売の方はグローバル機同様の商売になるのでOSバージョンアップなども早くなるし品質も一定に保たれる。端末はメーカの責任で品質が保証されるので事業者は端末販売や交換コストが無くなる。事業者が悪いのか端末が悪いのかも、他事業者で同じ現象が起きるかどうかをメーカなりでテストすれば分かる。ちなみに現在のauでは明らかに事業者側の問題だろうという現象でもAPPLEが悪いと言い切るのがすごい。

◆ 事業者固有のサービスを受けるのだってアプリベースで良い事になる。それこそ電話番号なりで認証すればどうにでもなる。メーカや事業者はどうにでもなる事をさもどうにもならないかのごとく言って反発する。自動車メーカと排ガス対策も同じで、自動車メーカは環境を考えていると謳うものの排ガス規制強化には反対している。
しかし規制が起きればそれに合致する車両が作れるので、通信事業者にしてもその環境でサービス提供を行おうとすればどうにでもなる。そもそもPCではそういう事で、パスワードとIDで保護されている。これに加えて携帯電話の場合は電話番号という固有の情報があるので認証はどうにでもなる。

◆ 通信事業者とは結局土管屋なのだと思う。その土管の中にも良い土管もあれば悪い土管もある。そこが競争のポイントであり付加価値ではないのか。逆に通信事業者が提供するサービスはその通信事業者の利用者のみではなく他事業者にも開放していくというのが現在の流れだ。だとするならば事業者仕様などを盛り込む必要性は減ってくる。iPhoneで考えればSIMロックさえなければ良い訳なのでAndroidでも同じ事が出来る。

◆ じゃあNOTTVはどうするのかと言えばNOTTV入りのハードウエアにNOTTVがインセンティブを出して安く売るのか、それともハードウエア代を上乗せして売るのかの違い程度でしかない。金を払ってでも観たいと思う人が居ればハードウエア代を払うだろう。Felicaやワンセグは特定事業者のものではないので標準搭載で問題はない。こうした流れが出来ると米国などのように事業者縛り付きと縛り無し、その多くはSIMロックの有無だったりたとえSIMロックを解除したとしても他事業者で使うと罰金を科せられたりするのだが、そうした流れになるはずだ。

◆ 行き着く所が自然の流れなのだが商売ベースで考えるとそうはいかない。割賦販売がなければ資金調達が出来ない事業者だってあったではないか。しかしインセンティブによる不公平感だとか見え透いた端末の二重価格を破壊しようとするにはこうした事が必要になる。


儲けの仕組み(2/6)
◆ 詐欺サイトの所でも書いているが怪しいサイトはいくらでもある。なので多少価格が高くてもAmazonや楽天、Yahooショップなどを利用した方が安全ではある。Yahooショップは昨年、無料で出店出来ると声を張り上げた。だがソフトバンクお得意の口だけだったようで2013年中に無料出展が行われる事はなかった。おそらくは無料無料と声を張り上げて反応を確認してみたとか、そんな所だろう。

◆ では本当に無料なのかというとそうではない。決済手数料は当然取られるし、他にアフィリエイト手数料も取られる。商品がアフィリエイト広告によって売れたか売れないかに関わらず取られる。Yahooショップの広告は個人サイトには貼られていないので詳細は不明なのだが、アフィリエイト率100%はあり得ない。おそらくは3割程度ではないかと思うので、残りはソフトバンクの儲けになる。

◆ 楽天の方がどうなっているのかは不明なのだが、少なくとも払う側、つまり広告掲載サイトへの支払いは大きく絞り込んでいる。以前から書いているようにポイント確定率が5割も行かないのだ。これはアフィリエイトリンクから品物を買った人の半数は購入のキャンセルをしている事になる。これは明らかに不自然で、こんなにキャンセル率が多かったらショップなどやっていられなくなる。今や楽天のショップの多くは即日発送が行われており、それがキャンセルになるとはどういう事なのだろう。
楽天トラベルなどで宿泊予約のキャンセルが出るのは分からなくもないが、通常の物品購入でこれはおかしい。テナントの二重価格なども黙認していた楽天だから、その腹黒さには定評があるんだけどね。

◆ 当然ショップ側にはアフィリエイト経費を要求し、広告掲載側には支払わない。この差額が儲けになっていると考えるのが妥当だろう。Amazonのアフィリエイトでもロス(返品など)は起きるのだが、その率は数パーセントと常識的だ。楽天の場合は出店の費用や売り上げに応じた費用も取られるので、その一つ一つは大きな金額ではないにしてもトータルとしては大きく楽天を儲けさせている。それでも楽天やヤフーにショップを出すのは怪しげサイトが独立系ECサイトの信頼性を大きく傷つけてしまったからに他ならない。

◆ こうした傾向が続けば独立系のECサイトはますます運営が厳しくなり、いわゆる大手や有名ショップ以外の存続が難しくなる。もちろん代引きに応じるとかコンビニ払いやクレジットカード決済が可能か否かで信頼性の判断は出来るのだが、そこまで見る人がどの位居るだろう。先日詐欺サイトでは佐川急便やヤマト運輸の扱いがないと書いたのだが、ヤマトで発送しますと書いてヤマト運輸のクロネコマークを貼り付けた詐欺サイトがあった。詳細を見るとEMSで送るとなっているがトップページには宅急便の表示や代引き表示もあった。

◆ ではヤフーや楽天ショップが必ずしも安心かと言えばそうではない。ヤフーは中国、韓国人大好きだし楽天だって商売になるのなら何でもやる。楽天などのショップに悪い評価を付けたとしても、それは楽天によって消されてしまう。ショップに悪い評判が立つと品物が売れなくなり楽天の収益が減るためだ。詐欺サイトは実際のショップを語ったり模造することも少なくはない。
いわゆるフィッシングサイト同様に行うのだが、何故振込時点で振込人が企業名でないことを不審に思わないのだろう。


(2/5)
◆ 車の使用率が減ったのは以前から書いているとおりだ。今はまた少し使うようにはなったのだが、何しろガソリンを入れるのが3年ぶりみたいな感じなのだからいかに走っていないかである。そのガソリンにしても劣化するだろうから給油しなくてはいけないと思ってアイドリングで放置してガソリンを減らしたみたいな感じだった。
アイドリングさせておくのはエコではないが、車に乗らないことはエコに違いない。

◆ 低燃費車であろうがガソリンは消費するので炭酸ガスは発生する。20km/l走る車で年に2万キロ走ればガソリンは1キロリットル必要なのだ。だから車に乗らない人は俺はエコな生活をしているのだと胸を張れる。ガソリンバカ食いの車の所有者だって、その車を使う機会が少なければエコな連中の仲間入りが出来る。

◆ 車を余り使わないので燃費はさほど気にはならない、燃費が悪くても楽しい車が良いという人も居るだろう。車を維持するか手放すかは微妙で重要な問題だ。掲示板でもこの話題になっていたが、私自身も迷いに迷っている。一度車に乗らなくなればよほどのことでもない限り再度車を所有することはないだろう。それこそ不便な場所に移り住むなどでもしない限りは車が必須と言うことにはならない。

◆ 車が必須ではないエリアであえて車に乗っているのだから楽しい車が良いという理屈も納得は出来る。いわゆる実用車であれば車両コストは安い方が良いし燃費が良い方が良くて人や物が沢山積めた方が良い。
でもトラックでは人を積むことが出来ないのでワンボックスになる。これがワンボックスブームにつながったのではないだろうか。決して乗って楽しい車でもないし運動性能が良い車ではない。しかし人や物を沢山積める点でメリットはある。
しかしエコカーブームが到来すると、その燃費の悪さが嫌気され始め無駄に空気を運んでいると言われる。

◆ ワンボックスに比較すれば小型低燃費車の方がオシャレで楽しいとは思うが実用車に違いはない。低燃費車は低燃費が命であるので他の性能を削ってもカタログ燃費を良くしなければならない。
速く走る事のみが車の楽しさでもないと思う。それはFFが良いかFRが良いか論みたいなもので、しかしトヨタはあえて小型FR車のハチロクを作った。たぶんコーナリングスピードだったらシビックで良かったのではないのか。ドライブトレインを全部一体化出来て組み立てコストも安いFFの方がトヨタ的なのにだ。

◆ ハチロクがパワーオーバステアに持って行けるのかどうかは分からないが、FRにはFFと違った面白さがあるのは事実だ。タイヤの摩擦力をコーナリング(横方向)に使うのか駆動やブレーキング(縦方向)に使うのか、その両方に使うのかだ。摩擦力の限界は一定なのでそれを駆動に使ってしまうとコーナリングに使える分が減る。FFでは駆動輪と操舵輪が同じなので駆動力を加えるとアンダーが出る。FRの場合は駆動力に摩擦を使うと後輪の横方向のグリップが失われてオーバステアになる。アンダーが出た場合にFFは駆動力を抜いてタックインを誘発させるか後輪にブレーキをかけて後輪のグリップを落としてオーバに持っていく。FRの場合は前輪荷重が極度に不足している場合は別として、パワーを加えて後輪をブレイクさせればオーバに持って行ける。これがアンダーパワーな車だと出来ないのでアクセルコントロールで車の向きを変えることが難しくなる。ただし路面のμが低い場合などはアンダーパワーな車でも可能だ。


モデルチェンジ(2/4)
◆ 日本の車はモデルサイクルが短い。モデルチェンジを繰り返す事で性能向上を図り、大量消費がメーカに大きな利益をもたらす構造だ。もっとも欧州車などでも年式によって細かな改良が加えられるので、外観は同じだけれど細部レベルではどんどん変化しているのは事実だ。ただし一般ユーザが見える部分はその外観であり、この変化が新しさの基準にもなっている。

◆ 欧州メーカは比較的モデルサイクルが長く、故に年式が外観からは良く分からない場合もある。外観を見ただけでは古い車かどうかが分からないわけだ。
スマートフォンや携帯電話でも続々と新型を生み出す事で性能向上と販売台数の確保が行われる。
たとえば一時期流行った4WSにしても、今はごく一部の車両を除いて見かけなくなってしまった。それが本当に良い技術であるならば改良が加えられながら生き続けるはずだ。

◆ 世界初だとか日本初と謳いたいがために未完成な製品を送り出す傾向はどのメーカにもある。車は今はそうでもないが、およそ実用的とは言えない音声認識による操作だとかカセットテープから読み込むディジタル地図だとかもあった。使えないアクセサリが余計にくっついている程度であれば我慢も出来るが、自動車としての機能そのものが実験的なのは困る。
スマートフォンや携帯電話でも同様で、プリインストールされているロクに使わないアプリの不具合な関係ないがスマートフォンとしての機能そのものに欠陥があるのは駄目だ。

◆ 完成度の低い製品を送り出して次々に買い換えさせるのは商業的には良い事なのだが信頼は失う。前回の製品は悪かったけれど今度は良いですよと言ったところで信じて貰えなくなる。末期のNECがまさにそんな感じで、ホームページでもユーザからの不満を聞いて改善しましたと様々な項目が並べられていた。それを見て、そうかこんなに不満の多い製品だったのかと改めて思ったりした。改善で他社をしのぐ性能になるのならば良いのかも知れないが、他社には出来ている事を遅れて改善しましたではインパクトが少ない。

◆ モデルチェンジを繰り返す方が良いのか否かは一概には言えない。hmmkによればモデルチェンジが早いのがコーチやグッチで、モデルチェンジの遅いのがロレックスやベンツであるとしている。
一流と言われる製品を求める際に感じる事は、価格と歴史と信頼感なのだとか。このメーカの製品であれば大丈夫だろうとか、このメーカの製品は危ないなと言ったものだ。SONYタイマなどはこのメーカイメージそのものであり、このイメージを払拭するのは大変なのだ。

◆ 製品寿命、そえは物理的に製品が壊れてしまう寿命ではなく機能や性能向上が著しいので旧製品がすぐに使えなくなってしまうという意味の製品寿命だが、これが短いならばSONY製でも良いだろう。しかし耐久消費財的白物家電を考えると数年で壊れてもらっては困る。修理の際のサービス体制も重要でPanasonicはこれが良好、シャープは良くない、SONYは保証期間内は良いが保証が切れたとたんに最悪になる。

◆ 一般的に製品とはモデルチェンジを繰り返すと性能は良くなってくる。時代やパーツの進化もあるしノウハウも蓄積されるからだ。これが一流と呼ばれる製品の歴史の部分である。しかし歴史を蓄積しようとしなければ何年経っても品質の向上が起きないままになる。スマートフォン市場から去ってしまったメーカと未だ頑張っているメーカの何処が違うのか、何が違うのかを考えるとわかりやすい。


純正部品(2/3)
◆ レプリカ話の続きみたいな事だが、自動車のパーツに純正品とサードパーティ製がある。これはコピー品と言うよりも同一規格の別部品と考える事が出来る。医薬品で言うところのゼネリックみたいなもので社外品などとも呼ばれる。
OEMやODMはまた少し違ったもので、たとえば自動車メーカ純正オイルはオイルメーカのOEM品だ。これはオイルメーカの方がオリジナルで自動車メーカやディーラが売っている方がOEM品になる。もちろん自動車メーカなどの(価格)要求や要望によって内容が異なる場合もある。

◆ 価格は一般的に純正部品の方が高額で品質も一定に保たれている。社外品だとメッキが悪いとか精度が悪いなどコストダウンのあとが見られる場合もある。逆にシグナスの燃料ポンプなどは純正品は何度交換しても壊れると言われている(国内仕様では無制限クレーム交換対象だとか)ので私はあえて社外品を注文した。純正品では燃料ゲージやフィルタが一体化した非分解構造なのだが、それをあえて分解してポンプだけを交換した。
自動車用でも純正部品はアセンブリ供給だが社外品だと必要なパーツのみが入手できる場合がある。

◆ 修理工場などでも一時期はそうした社外品パーツを使う傾向が強く見られた。純正部品が高額だからで、純正部品価格で見積もって社外品を使うところもあった。
しかし一部社外品はその品質に問題があるとも言われて不信感が広まったとか。工場側としても同一箇所が短期間で故障するとクレーム問題になるので、下手に部品コストをけちっても仕方がないと思うようになったのだろう。

◆ これ以外に再生品もある。壊れた部品を修理して販売するものでオルタネータだとかモータ類、エアコンのコンプレッサなども再生品がある。一般的にはアセンブリ交換してゴミになるそれらのパーツを修理再生する企業があり、一定の品質に戻して売るというわけだ。バッテリなどでも再生品があるし、今はどうか分からないがオイル類も再生品があった。これらは新品とは違うが多くの場合は一定の品質検査をパスしている。価格は需給関係に依存するが激安と言うほどでもないし、故障品との交換を販売の条件にしているところもある。これは故障品が入手できないと再生品が作れないからだ。

◆ 厄介なのはここでも偽物だ。純正パーツを装う中国製がそれで、外観は本物そっくりなので判別が難しい。しかし品質は純正品に劣るというもの。純正パーツを扱う部品商でも仕入れのルートによっては低品質品が紛れ込む可能性がある。ブローカとは言わないがそうした部品売りも存在している。
以前の話になるが中国製や韓国製の電子部品に日本メーカの品番を打って売り歩いた話もある。メモリなどはその良い例で現金でまとめて買ったら全部不良品だったみたいな話があった。なので低価格でも低信頼のルートでメモリを買うのは危険だと言われたものだ。

◆ 電解コンデンサの中国製など、例えば1000μFのラベルのコンデンサを開けてみたら中に小さな470μFのコンデンサが入っていた、みたいな。これなどは中国製モバイルバッテリと同様で全くの偽物、性能も偽物なのだ。まさかその470μFのコンデンサを開けたら中は33μFだったなんて、マトリョーシカみたいな事は無いと思うけど。
電子部品自体は安いものなのだが、それが組み合わされて作られる機器は高額なものだ。たった一つの部品のためにそれら機器が不良になれば損失は大きい。一つの部品に信頼性が低いために機器全体の故障率が上がる事だってある。


詐欺サイト(2/2)
◆ レプリカなどというものではなく、本格的詐欺サイトがうんざりするほどある。先日家具を探していて、その家具の品番で検索したら怪しいサイトが沢山出てきた。写真は本物が使われていて、価格は通常売られている価格の8割程度という微妙な値付けになっている。たとえば楽天で1万円の品が詐欺サイトでは7,900円みたいな感じだ。
楽天のロゴ風なものが貼ってあったが、これは楽天のテナントなのではなく楽天銀行のものだ。ただし楽天銀行が振込先な訳ではない。

◆ あす楽対応(楽天の、注文翌日に配達されるサービス)が謳われているが単に書いてあるだけだ。代引きやカード決済は使えず、注文後に指定の銀行に振り込むスタイルなのはレプリカサイトで書いたとおりだ。
会社案内も当然無いか、あったとしても架空のものだ。
振込先もその会社名ではなく日本人名か中国人名の個人宛になっている。会社名が書かれていないサイトでしかも個人宛に振り込む時点で偽感は最高潮に達するのだが、それでもだまされる人が居る。

◆ 大手にしても個人商店にしても、たいていの場合はその団体名や屋号での振り込みが可能になる。個人商店の場合においても個人名、たとえば山田一郎名義の口座だったとしてもそれにエイリアスで山一商店などを付ける事が出来るからだ。この逆も可能で口座名義が山一商店で口座の持ち主が山田一郎とも出来る。またその企業や商店所在地と銀行支店所在地が不一致なのもおかしい。

◆ 個人名で振り込みを要するところは個人での輸入代行業者などがある。この場合はそのネットショップの説明の所に概要が書かれている場合が多い。私は香港などから個人輸入を行う場合があるが、発送主は香港在住の日本人で住所と口座支店は横浜にある。個人輸入や現地での買い付け代行などの特殊な場合は個人名義の口座に振り込まなくてはいけない場合があるが、いかにも普通の通販サイト的な所で個人名の口座などはあり得ない。

◆ 個人サイトにしても個人商店にしてもクレジットカード決済の敷居は高い。信用調査になかなか通らないためで、代行業者を使う場合もある。しかし詐欺サイトとなると代行業者すら使えないので決済は銀行振り込みのみになる。一般的には都市銀行の方が口座が作りにくいのだが、最近は口座数欲しさに多少怪しくても口座を開設する銀行もある。

◆ 発送方法が選べない場合にも注意したい。たいていはヤマトか佐川が使われる。これは一般価格は高いのだが契約条件によってはJPなどより安価になるためだ。
実際には発送などしないのだからヤマトか佐川を表示しても良さそうなものなのだが、それら配送業者に照会されるとバレる。しかし今後はヤマトや佐川で送ると記載する詐欺サイトが出てくるかも知れない。
現状ではEMSで送ると書かれていて海外発送が分かる。

◆ 私が見たサイトでは家具のみではなく家電製品なども売られていた。冷蔵庫や洗濯機をEMSで配送料無料で送るなど、普通では考えられない。このサイトでは私が探した家具の2タイプが在庫ありになっていたが、実はこの家具は1タイプしか市場に出ておらずもう一つはカタログのみだった事をメーカ問い合わせで知っている。従って2タイプともに在庫があるはずが無い。連絡先のメールアドレスドメインはgmail-jp.comとなっている。ドメイン所有者は中国人で、日本向けの詐欺サイトなどではドメイン名やサブドメインなどにjpを付けるのが流行らしい。


レプリカサイト(12)(2/1)
◆ コピーものはどこかが専門に大量生産しているものでは無いようだ。中国内には大小様々なコピー品製造業者があり、通販店はそれらから仕入れて売る。
コピーのランクはA品からNやNN品と呼ばれるものまであり、N品以上はブランド純正パーツの横は無し品を使うとも言われる。製品番号やシリアル番号も偽造されているので本物との見分けが付かない。
ショップによっては保証書や領収証まで付けるという念の入れようなのだが、これは税関で引っかかる率を高める原因にもなる。

◆ コピー品が正規品の1/10以上の価格になると売れ行きが鈍るという事で、たとえばコーチのバッグの正規品が5万円に対して偽物が2万円もしたら買う気が失せるというものだ。なので500万円のバーキンが3万円ならよく売れるみたいな理屈になる。500万円のバーキンの爬虫類は由緒正しき産地で捕獲されたもので、3万円のそれは中国のどぶ川に打ち上げられていた生物かも知れないが、加工技術とコピー技術はそれらを寸分違わぬものに仕上げてしまう。

◆ A品とN品の違いは正直言って余り良く分からない。しかし品物によってはA品とN品で10倍もの価格差がある。中国人に聞いても(要約すると)品質の差であるとしか言わない。A品はコピー素材だがN品はメーカ素材だと言うのだが、そもそもコピー技術が発達していてコピー素材なのかメーカ素材なのかが分からない。もしかして同じものをA品とN品と分けて値付けをしているだけなのではないかと疑ってしまう。

◆ 同じN品でも製造工場による品質差がある事は中国人も認めている。気に入らなければ交換するとも言うのだが、この場合は気に入らなかったものを返送する必要があるのでリスクがある。送料がかかるくらいは何でもない事で、偽物を輸出しようとした罪は重いのだ。罪に問われるくらいならば追金をして新たに別のものを送ってもらう交渉をした方が良い。何度も書いているが商業目的での輸入や、いかなる目的であったとしても輸出をしてはいけない。

◆ 安い偽物ならばブランドものも良いかなと思う方が居るかも知れない。しかしブランドものは持つ人を選ぶ事も忘れてはいけない。女子高生がルイヴィトンを持っている日本は何という国なのかと外国人が感じるように、たとえ本物を持っていたとしてもその価値を世間が認めてくれない場合もある。これとは逆に安物を持っていたとしても、なぜか品よく見えてしまう人も居る。これは持ち物や着るものではなくその中身こそが重要だからなのだ。欧米ではこの傾向が強いのだが韓国や日本では外観にものすごく左右される。だからこそブランド品を身につけていれば自分は高級なのだとなり、ブランドものが売れる。

◆ それでも偽物が欲しいという方は、たぶん偽物の品質を見てみたい興味からではないだろうか。本物のバッグに釣り用具を入れるのはさすがに躊躇われるけれど偽物だったら生臭くなっても良いかなみたいな。
品質は良いと思うが少し高額で日本国内から代引きで送ってくるサイト、品質はA品〜NN品に分かれていて価格は不明確ではあるし品質にはばらつきがあるかも知れない中国サイトは、少なくとも私が実験済みなので100%の安全性は決して保証するものではないが多少は信頼できるだろう。
偽物の実験をしたい方は"こぴー@fnf.jp"(こぴーはアルファベットで)に空メールを送ると実験先を書いたメールが自動返信されるように設定しているのは過去に書いたとおりだが、今は旧正月でお休みかも。
併せて偽サイトはブランドものに限らない事にも注意していただきたい。
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