仕入れ(5/14)
◆ プリモトルテの裏話、と言うわけでもないのだが仕入れに関して少し書いてみる。商品の仕入れは国内の問屋さんや代理店経由の方法とメーカから直接買い付ける事がある。商社というか問屋さん経由は楽で良いのだが、と思ったのが最初の間違いだった。非在庫の受注発注のところもあって、注文したものの在庫がなかったり注文した品物と違うものが納品されてきたりした。しかも発注から1ヶ月以上経ってからだ。発注時の納期表示は1週間から10日となっていた。
◆ しかも価格が高い。下着類は少量多品種生産なので同じ品物の価格を比較する事がしにくいのだが、その問屋さん経由で買った品物のメーカサイトに写真があったのだ。もちろん購入数量で価格は変わるので高いのも致し方ないかなとは思ったが、しかし注文通りの品物ではなかったので返品処理してもらった。さんざん納期がかかった上に返品してしまう羽目になり痛手だった。
◆ そこで中国のメーカとの直接取引にチャレンジしてみる道を探った。少量でも扱ってくれるところもあれば1,000とか5,000の数量がまとまらないと駄目と言うところもある。そもそも私は中国語が出来ないのでなかなか話が通じないし、英語だって(双方ともに)得意ではないのでなんだかややこしい。
それでも何とかメーカサイトの商品写真を見ながら見積もりを出してもらい、数百点を購入するに至った。メーカ発注なので納期はそれなりにかかり、送料だって馬鹿には出来ない。
◆ メーカはFedexで送ってきて、総質量は40kg近くにもなった。
下着なんて軽いものなのだが数をまとめた関係で結構な重さである。と言っても大手の問屋さんほどの購入量ではないので航空便なのではないだろうか。価格は問屋さん経由の半額近くで手に入るが問屋さんで大量買い付けしているところはもっとずっと安いに違いない。
ブラジャー・ショーツセットはそれでも価格的には満足出来るものなのだが、ショーツ単品は高い。ショーツは単価も安くて軽いので問屋さんは一回に輸入する量の桁が2つくらい違うのだろうなと思う。
◆ なのでショーツに関しては今のところ国内からの仕入れを行っている。流行廃りがあるものでもないが、同一のものを何千も仕入れるような商売でもないからだし時々の品物を見ながら仕入れを行う。仕入れに関しての直接的な選択だとか数量だとかはEC担当が行っているので私は事務方?みたいな感じだ。
商品写真や売価に関しても私が決めたり撮ったりするわけではない。ただ商品を調べたりはするのである程度の知識は付く。しかし安いものと高価なもののどこが違うのかは今ひとつ分からなかったりして、たぶん縫製の質だとかレースの質だとかが違うのだろう。それこそ安物の靴下と1足2千円の靴下の違いみたいな。
◆ メーカ直接仕入れで心配するのは品質というか不良率だ。問屋さん経由だと、マトモな問屋さんは受け入れ検査をして良不良を分けたり不良返品に応じてくれる。しかしメーカ仕入れとなると不良も受け入れるのが普通(送料がかさむので一々返品など出来ない)であり、その不良率が仕入れ価格を事実上上げてしまう。
中国からの仕入れに対してどの程度の不良率があるかはまた書いていきたいとは思うが、その検品の手間だって馬鹿には出来ない。このあたりがメーカ取引をするか代理店経由にするかの判断にもなる。
◆ 下着問屋というと馬喰町とか上野あたりに多く、非在庫販売を行っている問屋というか商社みたいなところも多くある。しかし実店舗の問屋さんはB2Bに押されて問屋と言うよりも小売店になっている感じがする。
仕入担当が問屋街に行くと、現金買い付けにきた人たちを見かけると聞く。小規模小売店やネット販売している個人などは馬喰町の問屋さんに足を運ぶわけだ。
続く…
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