水道(1/9)
◆ 水道は自治体が行っている。従って日本全国水道料金は様々で山梨が最も安くて仙台が最も高いと思っていたら違うようだ。調べてみると最も安いのが愛媛県の八幡浜市で20立方メートル使用時の料金が210円となっている。もっとも高額なのは熊本県宇城市で8,940円って…!下水道料金が最も安いのは埼玉県戸田市で777円、これでも20立方メートル使った時の価格だ。最も高額なのは秋田県湯沢市で6,487円となっている。引っ越しを考える時には水道料金や下水料金にも気を配る必要がありそうだ。
◆ 私が育った家には水道が来ていなかった。何故かと言えば近所に水道が来ていないから引くのに金がかかるという理由だ。その金額を自分で負担するのなら引いてあげるけど、市の予算では引けないよと言われた。近くには都営住宅があったが、そこは独自の水道だったので市の水は来ていなかった。都営住宅は都営住宅専用の水道施設を持っていて、井戸だと思うのだけれどそこから水をくみ上げる施設や高所のタンクがあった。夏場などはその巨大なタンクが結露していたっけ。
◆ ガスも電気も電話も使えたのだが、何故か水道だけは使えなかったのでずっと井戸水を使っていた。
自費で水道を引くとなるとものすごい金を請求される。民間業者に工事を依頼すれば、市の言う金額の1/10以下ではないかと思うのだが民間業者は市の水道をいじれない。あの地域の今がどうなったのかは分からないのだが、市には「金のかかる地域に水道を引いてはならない」とでも規定があるのだろう。
◆ ガス料金も地域で異なっていて最も安いのが千葉県の大綱白里市で最も高いのが京都府舞鶴市となっていて、その差は4倍近い。横浜市の水道料金に関しては過去にも書いているが、ダム代が入っているので下げることが出来ない。
水道料金の値上げで市民が節水努力をすると、値上げしたにもかかわらず水道料金収入が伸びないと言う事で更に値上げされた。
◆ これは消費税を上げたら消費が落ちて税収が下がったのと同じである。ダム代をペイするためには水を沢山使って沢山の金を払わなければいけない。東京に比較すると水源の豊富な神奈川エリアは水不足になりにくいわけで、そこに値上げと節水をさせるものだから水使用量が減ってしまう。
◆ 日本の水道品質は高く、水道管などからの漏水も低く抑えられている。これは品質管理のための天下り先に金が沢山流れる仕組みが出来ているからで、水道局は水を流すよりもカネを流す方が得意のようだ。
何しろ人間が水音を聞いて漏水を発見するという、ウルトラ手間のかかる検査をしている。検査代を削って漏水を黙認した方が絶対に安いのだろうが、まあ水が漏れると道路に穴が開いたりもするから難しい所か。
◆ 配管の、例えば1kmメッシュか何かで流量計を付けるなどすれば効率的だと思う。古い配管を交換する際にそうした仕組みを付けて行くことは可能で、どこかの自治体では下水道の流量か何かを測っていたような気がする。
◆ そうは言っても人口減少フェーズに入っているわけだから、どこかでの公共投資を行わなければならないのか微妙だ。公務員連中は自分たちのためには事業を推進するが国民のために金なんか使うかみたいなものだから、無駄な物は増えても必要なものは増えない。
|
|