低電界強度(4/16)
◆ 都内某所の屋内、ドコモの電界強度が低い。
-113dBm以下でアンテナピクトは1本立つかどうかといった所だ。そこに各スマートフォンをしばらく放置すると通知を多く受けているXperia Aはどんどんバッテリが減る。リンク維持の為に通信が多く発生する為だろうが、6時間で50%近くにまでバッテリが減っていた。12時間後には残量が10%以下になった。
◆ Xperia Aのみではなく通知を余り受けていないN-07Dも12時間後には残量が20%程になった。Xperia Z4は常用しているので条件が異なるのだが12時間後には約35%までバッテリ残量が減った。全く通知を受けていないZenfone2Laserは残量60%以上と立派、iPhone4sも通知を全く受けていない為か58%の残量だった。
◆ この場所、圏外にはならないのだが時に通信が不安定になる。ブラウザがタイムアウトする場合もある。3Gでの通話は可能、VoLTEは上り音声が途切れる場合がある。都内でありながらこれほど電界強度が弱い場所は珍しい。屋外でも周辺数十メートルは電波が弱いが、200mほど離れると電界強度は高くなる。
◆ この場所でもMVNO各社の通信状態をテストしたが、電界強度が低い為なのかブラウザがタイムアウトしてしまう時間帯も多かった。
屋外でも電界強度が低いのでレピータを使ったとしても改善されるかどうかわからない。
居住者は後日ドコモに相談してみるという話なのでその結果を又報告出来るかも知れない。
◆ 場所的には環七の内側に位置する。環七まで出ると電界強度は上がる。基地局情報を見ると環七を挟んだ反対側に基地局があるようなのだが、それにしては電界強度が低い。スペアナ持参ではないので周波数帯は不明なのだがMNO,MVNO共に2GHz帯で接続しているのではないかと思った。
◆ エリアマップ上は225Mbpsのエリアであり、決して空白エリアではない。付近の基地局が停止しているなど障害や工事の可能性も否定は出来ないのだが、都内の基地局密度からすれば1局が工事その他で止まったとしても他の周辺基地局でカバー出来るはずだ。
◆ ドコモは以前からこうしたエリアの穴があった。道路上だと首都高速のベイブリッジとか中央環状線の江戸川区付近がそれだった。今でこそ改善されたが以前には瞬間的にであれ圏外にもなった。ドコモ以外はちゃんと通信も通話も出来ていたので、周辺地形などの問題でエリア化が難しい訳ではない。
◆ もちろんビルの屋上が確保出来ないなどの問題はあったのだと思うし、高速道路上をカバーする為にチルト角を動かすとセル半径が大きくなって混信の問題も出てくる。つまり基地局密度が高いが故に難しい事態が起きている可能性もある。江戸川区周辺は低層のビルや住宅が建ち並んでおり、マイクロセル化も進んでいるはずだ。一方で高速道路はそれらビルよりも高いところにあるのと川沿いを走っているので何かと難しかったのだろう。
◆ ただ普通の住宅街であればマイクロセル化も含めて基地局設置の難しさはさほどではないはずだ。にもかかわらず低電界強度のエリアがあるのだから困ったものである。住宅街なので高層マンションなども規制されており、アンテナが設置出来そうなマンションやビルもある。
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