結露(6/7)
◆ 昨日の話で思い出したのだが、最初に買った中古物件は寝室天井の結露が凄かった。
北側の部屋を寝室にしていたのだが、北側斜線の関係で傾斜天井になっていたのだ。おそらくは屋根(スレート)と天井板の間の隙間が小さいかゼロ(梁の厚みのみ)であった為にその部分だけが外気で冷えたのだと思う。
◆ 隙間がゼロでなければ発泡ウレタン注入などで断熱効果が高まった可能性がある。まあその為には天井に貼られた壁紙を剥がして穴を開けて様子を見なければならない。
当時は結露は仕方ないと諦めていたが、数年住む間に天井の壁紙にはうっすらとカビが生えた。
◆ 寝室は広さにもよるのだが人間が数時間以上もそこに居るので湿気が排出される。なので外気温が伝わりやすいサッシなどにも結露が起きる。
加湿器を使おうとも結露で失われる水分の方が多かったりするのだ。
◆ 子供が喉が弱かったので湿度を上げようと頑張ったが、これが大変だった。多少湿度が上がっても出入りの為にドアを開ければ一瞬で元に戻ってしまう。霧吹きを室内で使ったとしてもたいした効果がない。当時は超音波方式の加湿器が絶滅した時でもあった為に加湿器自体もパワーが低かったのだ。
◆ 北国などでは断熱サッシが使われるので良いのだが、関東以南では余り使われない。防音目的で使う事はあっても断熱目的で使うと言うほど外気温が下がらないからだ。窓の外にシャッタがあれば結露は軽減されるし、カーテンでも一定の効果はある。
◆ 2020年には高断熱の住宅しか建てられなくなるらしい。高気密・高断熱で24時間の計画換気には良い面も悪い面もあるという。しかし法が変わってそれがスタンダードになるなら従わなければならない。
◆ もしかすると2020年を前にローコスト住宅などが続々と売り出されるのかも知れない。確かに高断熱の方が冷暖房コストが抑えられるなどのメリットがあるし、一時期は外断熱が住宅建築の合い言葉みたいに言われていた事もあった。外断熱はRCなどでは有効だが一般的木造建築の場合はさほどメリットは出ないと思う。
◆ そのRCは建築後暫くは水分を放出する。RC作りの図書館などではその湿気から書物を守る為に内部を二重構造にしたり除湿機の24時間運転をする。マンションなどでも断熱や結露対策がされているところは良いのだが、そうでないと冬場などで室内暖房をすると梁などから水が垂れてくる。
◆ 関東地方の冬は乾燥しているが雪国だと雪が降る位だから余り乾いていないのだろう。とは言っても気温が低ければ水分が水蒸気としていられなくなるので、だから雪が降る訳だが、暖房された室内は乾くのかも。
◆ 北国の場合は床暖房などが普通に行われているので関東の住宅の冬場より快適だったりする。コンクリート基礎の蓄熱作用を利用した蓄熱型の電気暖房もある。
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