山に住む(5/7)
◆ 田舎に住もう的な記事が雑誌などに掲載されたり書籍が出たりして久しいが、それよりもっと過酷な?山に住もうみたいな事が語られるのだとか。
◆ コンビニまで車で30分、バス停まで徒歩1時間、バス代は駅まで1200円なので所持金がゼロになると山を下りることが出来なくなるような場所に住むのだとか。
それで得られるものは景観と綺麗な空気と満天の星空、失うものはもはや書き切れないと書かれていた。
◆ 田舎に住もうとしてタダで斡旋された住居が山の上だったなんて話もある。人口減少で集落が消滅しそうになっている所に人を呼ぶみたいな事なのだが、集落と言っても一カ所に住居が集まっているわけではない。
隣の家まで数百メートル、あとは田畑があるばかりみたいな場所だとか。
◆ 以前にも書いたが田舎暮らしで一番面倒なのは近所付き合いだそうだ。その村や集落の風習にもなじまなければならないのだが、町や村が斡旋してくれる住居などはあらかじめその集落の人によそ者を募集するよみたいな事が告げられているので多少楽なのだそうだ。
◆ あとは、例えば村の行事に出ない(用事があって出られないことにする)時には酒瓶1本とか、行事の回避をするためのしきたり的ものの一覧もあったりする。村の人々もよそ者が村の行事に出たがらないのは百も承知で受け入れているわけだ。
◆ そんな田舎暮らしの苦労度が100だとすると山暮らしの苦労は800位にもなるという。でも、でもそんな山の中に好んで住むのだから凄い。
◆ まあここも山の中には違いなくて、バス停まで歩けば1時間以上かかるだろうし、バスに乗れば駅まで10分だが330円かかる。毎日の生活に不便は感じないが山だと言っても標高が低い。
◆ 山に住む人たちが住居を構えるのは標高1,000m以上の所だ。といっても日本中部であれば標高千メートル以上の所に町や村があるのだから特別な所でもない。たまたま伊豆半島は高い山が無いだけなのだ。
◆ 伊豆半島の場合は、半島なので本州にくっついている所以外は海だ。房総半島くらい巨大ならば別だが、伊豆半島は小さいので右に行っても左に行ってもやがて海に出るという感じだ。これが長野県とかになれば延々と山が続く事になる。
◆ 中国地方にしても九州にしても、東北だって海から離れれば山になる。
林道などを走っていても民家を見かけることは少ないが、国道や県道で山を走っていると住居が点在している。農業とか林業が仕事なのかな、それとも町まで通勤しているのかななんて思いながらその脇を通り過ぎる。
◆ 諏訪湖だって海抜800m位あるわけで、あの辺りには住宅もたくさんある。そこから駒ヶ根の方に向かって山を登っていっても民家が点在する。
そう考えるとものすごく辺鄙な所などそうそう存在しないのかも知れない。
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