単管で家(7/20)
◆ 単管でカーポートやガレージを作ってしまう人がいる話は過去に書いたが、単管で家を作ってしまう人もいる。単管で骨組みを作った上で木材等で内外装を仕上げるという手法から、単管にモルタルや樹脂を直接塗って壁を作る方法などなど。
◆ ジョイントは、普通はT型にパイプを接続する場合には段差が出来る。しかし6角レンチで止めるタイプのジョイントを使うとフラットに接続が出来る。ただし強度は余り出ないと思う。
◆ 単管は4mもので千円くらい、木材だと3寸角のものが1,500円位だ。単管も木材も価格に幅があるがこんな感じだろう。切断は木材の方がある意味楽だが電動工具を使うことを考えるとどちらも変わらない。
◆ 接続は単管の方が楽だ。木材の場合は臍(ほぞ)を切るか建築金物を使って組み立てることになる。建築金物は多数のネジで木材に留めるようになるので面倒なのと、いったん固定すると修正が難しい。
◆ 単管の場合はボルト1本で固定するので作業も楽だし修正も簡単だ。見える部分だと見栄えが悪いとか、フラットに組みにくいなどはあるが修正が楽だという点でアマチュア向きだ。
◆ 単管で組むデメリットは釘が使えないので木材との組み合わせ時にはそれ用のアタッチメントが必要になることだ。セルフタッピングビスならば単管にネジ締めを行うことも出来るが、肉厚なので下穴が無いと中々ネジが入っていかない。
◆ 単管で家を作った人の記事を見ていて、基礎下に床を張るのは単管で行った方が楽かなと思った。ただジョイント部分をフラットに出来ないので単管で組んだベースの上に合板を載せるような場合は、ジョイントに当たる部分だけ合板を加工しないといけない。
◆ 大引を単管で組んで根太を木材にすると釘が効く。根太と単管を接続するには専用金具を使うのが簡単だ。根太と単管の接続はそれが見える状態で行えるので、根太の上に板を張るよりも分かりやすい。もっとも、最近では根太無し工法が主流なようで大引の上に厚めの合板を乗せていく。
◆ 部材の購入を考えてみると、木材は材木屋さんに頼めば無料で運んで貰える。単管は短いものならば自分で運べるが長いものは不可能で、送料がかかる。
◆ 床面の高さ調整は単管の方が楽だ。
基礎下は高さがあるので単管で組むと2階?構造にも出来る。これを木材でやろうとすると大変だ。
単管であれば現場あわせで高さなども好きに調整が出来る。失敗してもネジを緩めればそれで済む。
◆ 単管で家を作る人のページを読んでいて、設計自由度や拡張性が大きく工数が少ないなと思った。途中で方針が変わってもネジを緩めれば組み直す事が出来る。
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